こどもと読むたくさんのふしぎ

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を読んだ記録です。

あけるしめるでるはいる(第129号)

子供が『ひと・どうぶつ行動観察じてん』の月刊誌バージョンを見たがっていたので、図書館で取り寄せてみた。やはり内容は変わらなかったが、「ふしぎ新聞」がなかなか面白かった。 「みみずの学校」では、校腸が冒頭あいさつで、 じつは校腸にも一人、元気…

ある都市のれきし―横浜・330年 (たくさんのふしぎ傑作集) (第10号)

先日運転免許証の更新に行ってきたのだが、自分の本籍地が横浜にあることを久々に思い出した。婚姻届を作成した時、どうやら夫の実家の住所にしたらしい。転勤族なので、どちらかの実家というのがまあ妥当なところだ。しかしのちに夫の実家は家を売って引越…

10才のころ、ぼくは考えた。(第399号)

この本に「ぼく」という言葉が何回出てくるか数えてみた。 本文が始まる2ページ目から終わりの40ページまで数えると、 2ページ〜11ページ…8回 12ページ〜21ページ…2回 22ページ〜31ページ…28回 32ページ〜40ページ…35回 ということ…

絵で読む 子どもと祭り(第400号)

名作『やこうれっしゃ』を描いた西村繁男の手による、たくさんのふしぎ第400号!昨年からもうすぐ400号も近いなあと思っていて、どんな号になるのか楽しみにしていた。 予想以上に素敵な本に仕上がっていて、何かその辺に置いてあるとついつい手に取ってペー…

ひと・どうぶつ行動観察じてん (たくさんのふしぎ傑作集)(第120号)

女性たちのご多分に漏れず、私も痴漢被害に遭ったことがある。いちばん最近は、子供が幼稚園の時。夏休みのイベントに出かけるため、通勤ラッシュにかかるかかからないかくらいの時間に、電車に乗っていたときのことだった。Tシャツにジーンズ、化粧っけも…

どうくつをたんけんする (たくさんのふしぎ傑作集) (第7号)

山口県に住んでいたとき、親たちや遊びにきてくれた友人たちを、必ずといっていいほど案内していたのが秋吉台。社会の教科書でおなじみの場所だが、関東住みの人は案外行ったことの無い人が多い。私自身、山口に来て初めて訪れることになった。 この『どうく…

10才のとき (たくさんのふしぎ傑作集) (第73号)

福永祐一がダービージョッキーになった。ウィニングランの馬上で、涙をこらえる様子を見て、そういえばこの人も偉大な父の栄光に影響を受けざるを得ない人だったなあと思い出した。勝利ジョッキーインタビューでも、インタビュワーは最後に、お父さんにいい…

クマよ (たくさんのふしぎ傑作集)(第156号)

『クマよ』は『森へ』と比べると、ちょっと落ちるかなあと思うのだ。 しかし、こう感じるのは私だけかもしれない。夫に聞いても『クマよ』の方がずっといいと言うし、自分はどうも感覚がズレているように思う。 2冊を見比べてみて『クマよ』に覚える違和感…

飛びたかった人たち (たくさんのふしぎ傑作集) (第66号)

鳥は飛べる形 空を飛べる形僕らは空を飛べない形 ダラダラ歩く形 ダビンチのひらめきとライト兄弟の勇気で僕らは空を飛ばないかわり月にロケットを飛ばす ー↑ THE HIGH-LOWS ↓「バームクーヘン 」アルバム『バームクーヘン』より 「空を飛べない形」であるに…

ウミウシ (たくさんのふしぎ傑作集) (第221号)

夫がまだ夫ではなかった時、一緒に、どこだったかの海に遊びに出かけたことがある。 砂浜で砂を掘って遊んだり、箱メガネを使って生きものを観察したりと、夏休みの小学生みたいなことをしていた。磯にはアメフラシがたくさんいて、触ると紫の液を吐き出す様…

森へ (たくさんのふしぎ傑作集) (第105号)

「父と子のアラスカ~星野道夫 生命(いのち)の旅~」を見た。 これまで父である道夫の本を、ほとんど読んでこなかったという星野翔馬氏。番組の中で彼は、星野道夫を”父親”と呼び続けた。記憶の片隅にもない星野氏を、人前で父、あるいはお父さんと呼ぶこ…

おしっこの研究 (たくさんのふしぎ傑作集) (第14号)

NHKのドキュメンタリー、ノーナレ「“悪魔の医師”か“赤ひげ”か」を見た。 タイトルで悪魔か赤ひげかと問われている人物は万波誠氏。77歳になる現在も現役で、腎臓移植手術を行っている。番組の中でも手術シーンが流れていたが、レシピエントの手術が終わった…

庭にできたウサギの国 (たくさんのふしぎ傑作集) (第4号)

この号を書いた河合雅雄氏は、草山万兎というペンネームをもっている。「たくさんのふしぎ」でも『昆虫少年の夢 オオムラサキ舞う森』、『野生動物の反乱』を手がけている。「ふしぎ」の一冊目のテーマがウサギ、そしてペンネームにウサギの字を入れるとは、…

ぐにゃぐにゃ世界の冒険 (たくさんのふしぎ傑作集)(第32号)

私たち夫婦は、キセルというバンドのファンだ。かれこれ10年以上にはなるだろうか。地方に住んでいた頃は、ライブに行ける機会も少なかったが、今は都合がつく限り参加している。そしてなぜか、大人だけでゆっくり楽しみたいのはやまやまなのだが…毎回子供…

ぼくの南極越冬記(第250号)

つい先日、南極からハガキが届いた。 昨夏訪れた情報通信研究機構のイベントで「南極ゆうびん」をやっていたので、子供と一緒に自宅宛てハガキを書いてみたのだ。「投函したハガキは船で南極に運ばれ、NICT職員が局長を務める南極昭和基地郵便局の消印が押印…

おじいちゃんのカラクリ江戸ものがたり(第299号)

この号『おじいちゃんのカラクリ江戸ものがたり』は、後に増補改訂されて『カラクリ江戸あんない』という本として出版された。 月刊誌の方は、実は、いまいち読みにくいところがあるなあと感じていたのだが、『カラクリ江戸あんない』は、そこのところをてい…

ことばをおぼえたチンパンジー (たくさんのふしぎ傑作集)(第9号)

子供が学校を保健室で過ごしていた頃、下校時に迎えに行ったところ養護の先生から、「きょうは一日、本を読んで過ごしていました。ものすごい集中力でしたよ」と言われたことがある。その本とは『冒険者たち ガンバと十五ひきの仲間』。私が先生と話している…

恐竜はっくつ記 (たくさんのふしぎ傑作集) (第5号)

小さい頃、恐竜が好きだった時期があった。子供ではなく私が、だ。デパートなどの恐竜展に連れていってもらっていたこともあるだろうが、ステゴサウルスの模型を欲しがったくらいだから、それなりに興味があったのだと思う。図鑑も買って熱心に読み込んでい…

なんだかうれしい(第193号)

先日見た「小さな旅」は、大崎下島だった。大崎下島(大崎上島の方も)は、中国地方に住んでいた当時訪れたことがある。ここはレモンの産地で、段々畑にレモンの木が一面に植えられている。斜面が広がる地形は、海からの照り返しもあり、太陽の光をたっぷり…

魔女に会った (たくさんのふしぎ傑作集) (第95号)

きょう、子供は魔女に会った。魔女というよりは、鬼婆だろうか。もちろん鬼婆とは私のこと。子供の机は居間に置いてあるが、机の上のみならず机周りは要るもの要らないものがごっちゃになって積み重なっており、目に余ることこの上ない。新学期を目前にして…

外国の小学校 (たくさんのふしぎ傑作集) (第13号)

アメリカの小学校は、土曜日はいつも休みなんだ。つまり週5日制。 これは『外国の小学校』の中で、アメリカ合衆国はサウスサンフランシスコ市にあるポンデローサ小学校を紹介した文の一部だ。この本が出版されたのは1986年。私も小学生で、その頃は毎週土曜…

アラスカたんけん記 (たくさんのふしぎ傑作集) (第20号)

過去のエントリーで、大竹英洋の”ノースウッズシリーズ”について紹介してきたが、その彼が影響を受けた写真家といえば、ジム・ブランデンバーグ。しかし、大竹氏には「多大な影響を与えた、もう一人の写真家」がいる。その、もう一人の写真家こそ星野道夫だ…

富士山のまりも(第348号)

週末、子供が山中湖に行きたい(もちろん目的は野鳥)と言い出したので、家族で出かけることになった。それにしてもわが家は、一人しかいないこの子に甘過ぎやしないか?どこそこへ行きたいといえば車を出してやり、あそこで鳥を探したいと言われれば唯々諾…

森の舞台うら(第397号)

むかしむかし小学生のころ、学校で落ち葉を集めて腐葉土を作る準備をしたことがある。かさかさの枯れ葉が、どうやって土に変わるのかとても不思議だった。風に吹かれたり雨に当たったりするうち、細かくなっていくのかなあとか、それだとかなり時間がかかる…

雑木林の1年 (たくさんのふしぎ傑作集)(第24号)

子供お気に入りの公園は、ちょっとした起伏のある土地に、雑木林が広がっている自然豊かな公園だ。野鳥や昆虫を知らなかった頃からよく行きたがっていたので、琴線に触れる何かがあるのだろう。ほどよく管理された公園は近隣の人たちに愛され、季節毎に植物…

日本の自動車の歴史 (たくさんのふしぎ傑作集) (第82号)

本号の著者山本忠敬の絵本は、乗り物好きのお子さんがいて、絵本を読んでやる方なら、きっと手に取ったことがあるのではないだろうか。家でも名作『しょうぼうじどうしゃじぷた』(挿画担当)を始め、どんなにかお世話になったことだろう。飛行機で帰省する…

草や木のまじゅつ (たくさんのふしぎ傑作集)(第3号)

本書は草木染めについて書かれたものだ。草木染めといって思い出すのが志村ふくみ。中学か高校だかの教科書に、彼女の書いた文章が載っていたのを今でも覚えている。と思って調べてみたら、なんとそれを書いたのは志村氏自身ではなく大岡信。「言葉の力」と…

川は道 森は家(第378号)

『テルマエ・ロマエ』で一躍有名となった漫画家、ヤマザキマリの息子の名はデルスという。彼女はイタリア留学中に恋人の子供を身ごもり、別れ、一人で出産をした。名匠・黒澤明の映画「デルス・ウザーラ」から、子供の名を取ったのだと語っている。『川は道 …

吸血鬼のおはなし(第288号)

受験シーズンもそろそろ終わりだが、二十数年前の2月のある日、私は翌日の大学入試に備え、都内のホテルに宿泊していた。アラームをかけて、さあ寝ようと思ったところ、ヘッドボードにラジオが付いていることに気がついた。ときどき青春アドベンチャーを聴…

トルコのゼーラおばあさん、メッカへ行く(第271号)

私がトルコに旅行に行ったのは、かれこれ20年前。初めて訪れるムスリムの国だった。正教徒の国(ギリシャ)からムスリムの国(トルコ)へ、バスで国境を越えるという経験も初めてだったので、とても新鮮だったことをよく覚えている。当時持っていたパスポ…