こどもと読むたくさんのふしぎ

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を読んだ記録です。

パイロットが見た雲(第147号)

子供が図書館で、分光器をつくろうというイベントに参加してきた。 昨年も近隣大学で、分光器を作って実験する公開講座に参加しているのだが、分光器本体を用意された展開図を使って作るのに苦労していた。今年のはトイレットペーパーの芯を使って作るお手軽…

クサレケカビのクー(第256号)

同僚の人が以前こんな話をしていた。 娘がネイルしてるんだけどカビ生えちゃってね〜。爪が緑になってるのよ。でも懲りずに削ってまた新しいネイルするんだよねー。止めようって気はないらしいわー。 私はネイルをしたことがないので知らなかったが、グリー…

トーテムポール(第257号)

私が小学生だった頃、校庭にトーテムポールが立っていた。 そびえ立つ木の工作物が、トーテムポールと呼ばれるものであることは知っていたが、どういう謂れのものなのか、その文化的背景や由来などを知ることはなかった。 「作者のことば」を見ると、 ぼくが…

浜辺のたからさがし(第97号)

大量軽石火山灰を想定した車両走行・道路啓開作業検証実験の実施 桜島で大規模噴火による大量降灰を想定した車両走行実験を実施、というニュースを見た。実験場に大量の軽石がごろごろ転がっている様子に、軽石から連想したのか、 「そういえば、平塚でも小…

ウナギのふるさとをさがして(第244号)

夏休みが来た。宿題もやってきた。どういう風の吹き回しか、初日からブッ飛ばして課題に取りかかり始めている。長期休暇恒例の「おすすめ本の紹介」も早々に仕上げた。書いたのは『ウナギのふるさとをさがして』。 冒頭には選んだ動機が書かれているが「丑の…

ウナギとりの夏(第329号)

丑の日だ。うなぎが減ってきているというニュースを聞いてから、あまり買わないようになったが、今日はどこのスーパーでもお誘いが多いだろう。夕飯はうな玉丼になりそうだ。 前いた鹿児島は養殖がさかんで、そのためかわからないが、わりとうなぎを買ってい…

四万年の絵(第376号)

想像を元にした絵を描くのは人間だけであるという。『ことばをおぼえたチンパンジー』を書いた松沢先生の研究によって明らかになった。 この『四万年の絵』で紹介されているのは、何万年も前からオーストラリアにくらしてきた「アボリジニ」たちが描いた絵。…

ぼくらの天神まつり (たくさんのふしぎ傑作集) (第48号)

はやぶさが打ち上げられた内之浦は鹿児島県肝属郡肝付町にあるが、この町には面白いお祭りがある。高山やぶさめ祭だ。流鏑馬そのものは珍しいものではないが、ここの射手はなんと中学生が務めるのだ。毎年町内の中学2年生男子の中から1名が選ばれ、1ヵ月…

デタラメ研究所(第401号)

表紙には、たくさんの子供たちがサイコロを振っている様子が描かれている。見開きにすると子供たちが無限にいるように見えて、はてなし世界の入口に来たような気分になれる。 『デタラメ研究所』というタイトルも軽やかならば、イラストのタッチも軽やか。し…

ここにも、こけが… (たくさんのふしぎ傑作集) (第195号)

子供は木曜夜「ネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ! 」を見ることを楽しみにしていて、その後の「所さん!大変ですよ」も続けて見ていることが多い。 先日は「村の“お宝”が盗まれた!?不思議なコケ・ブーム」と題し、稀少コケの盗難の話から、コケを…

トドマツ(第370号)

NHKをつけながら、朝の用事を済ませていたら、トドマツ、という言葉が聞こえて思わずテレビの方を見た。やっていたのは「まちかど情報室」というコーナー。新巻鮭を入れる木箱で作ったウクレレを紹介していたのだった。 2018年6月28日(木)植物が大変身!|…

おおきな石(第335号)

BIG ROCKS, BIG WORLD! なんて素敵な英題だろう。これ以上の説明は要らないのではないか。 表紙は見開きにすると、真っ青な空を背景にしたエアーズロックがどーんと現れて、まさに圧巻だ。月刊誌の背表紙は薄めなので、見開きにしても邪魔にならない。「たく…

落ち葉(第200号)

ここ数年、やはり毎年のように参加している公開講座が「子ども樹木博士」。構内の樹木のいくつかについてレクチャーを受けた後、机に並べられた木の一部(おもに葉っぱ)を見て、その名前を当てるという試験形式のものだ。 子供は樹木に詳しくないのだから、…

あけるしめるでるはいる(第129号)

子供が『ひと・どうぶつ行動観察じてん』の月刊誌バージョンを見たがっていたので、図書館で取り寄せてみた。やはり内容は変わらなかったが、「ふしぎ新聞」がなかなか面白かった。 「みみずの学校」では、校腸が冒頭あいさつで、 じつは校腸にも一人、元気…

ある都市のれきし―横浜・330年 (たくさんのふしぎ傑作集) (第10号)

先日運転免許証の更新に行ってきたのだが、自分の本籍地が横浜にあることを久々に思い出した。婚姻届を作成した時、どうやら夫の実家の住所にしたらしい。転勤族なので、どちらかの実家というのがまあ妥当なところだ。しかしのちに夫の実家は家を売って引越…

10才のころ、ぼくは考えた。(第399号)

この本に「ぼく」という言葉が何回出てくるか数えてみた。 本文が始まる2ページ目から終わりの40ページまで数えると、 2ページ〜11ページ…8回 12ページ〜21ページ…2回 22ページ〜31ページ…28回 32ページ〜40ページ…35回 ということ…

絵で読む 子どもと祭り(第400号)

名作『やこうれっしゃ』を描いた西村繁男の手による、たくさんのふしぎ第400号!昨年からもうすぐ400号も近いなあと思っていて、どんな号になるのか楽しみにしていた。 予想以上に素敵な本に仕上がっていて、何かその辺に置いてあるとついつい手に取ってペー…

ひと・どうぶつ行動観察じてん (たくさんのふしぎ傑作集)(第120号)

女性たちのご多分に漏れず、私も痴漢被害に遭ったことがある。いちばん最近は、子供が幼稚園の時。夏休みのイベントに出かけるため、通勤ラッシュにかかるかかからないかくらいの時間に、電車に乗っていたときのことだった。Tシャツにジーンズ、化粧っけも…

どうくつをたんけんする (たくさんのふしぎ傑作集) (第7号)

山口県に住んでいたとき、親たちや遊びにきてくれた友人たちを、必ずといっていいほど案内していたのが秋吉台。社会の教科書でおなじみの場所だが、関東住みの人は案外行ったことの無い人が多い。私自身、山口に来て初めて訪れることになった。 この『どうく…

10才のとき (たくさんのふしぎ傑作集) (第73号)

福永祐一がダービージョッキーになった。ウィニングランの馬上で、涙をこらえる様子を見て、そういえばこの人も偉大な父の栄光に影響を受けざるを得ない人だったなあと思い出した。勝利ジョッキーインタビューでも、インタビュワーは最後に、お父さんにいい…

クマよ (たくさんのふしぎ傑作集)(第156号)

『クマよ』は『森へ』と比べると、ちょっと落ちるかなあと思うのだ。 しかし、こう感じるのは私だけかもしれない。夫に聞いても『クマよ』の方がずっといいと言うし、自分はどうも感覚がズレているように思う。 2冊を見比べてみて『クマよ』に覚える違和感…

飛びたかった人たち (たくさんのふしぎ傑作集) (第66号)

鳥は飛べる形 空を飛べる形僕らは空を飛べない形 ダラダラ歩く形 ダビンチのひらめきとライト兄弟の勇気で僕らは空を飛ばないかわり月にロケットを飛ばす ー↑ THE HIGH-LOWS ↓「バームクーヘン 」アルバム『バームクーヘン』より 「空を飛べない形」であるに…

ウミウシ (たくさんのふしぎ傑作集) (第221号)

夫がまだ夫ではなかった時、一緒に、どこだったかの海に遊びに出かけたことがある。 砂浜で砂を掘って遊んだり、箱メガネを使って生きものを観察したりと、夏休みの小学生みたいなことをしていた。磯にはアメフラシがたくさんいて、触ると紫の液を吐き出す様…

森へ (たくさんのふしぎ傑作集) (第105号)

「父と子のアラスカ~星野道夫 生命(いのち)の旅~」を見た。 これまで父である道夫の本を、ほとんど読んでこなかったという星野翔馬氏。番組の中で彼は、星野道夫を”父親”と呼び続けた。記憶の片隅にもない星野氏を、人前で父、あるいはお父さんと呼ぶこ…

おしっこの研究 (たくさんのふしぎ傑作集) (第14号)

NHKのドキュメンタリー、ノーナレ「“悪魔の医師”か“赤ひげ”か」を見た。 タイトルで悪魔か赤ひげかと問われている人物は万波誠氏。77歳になる現在も現役で、腎臓移植手術を行っている。番組の中でも手術シーンが流れていたが、レシピエントの手術が終わった…

庭にできたウサギの国 (たくさんのふしぎ傑作集) (第4号)

この号を書いた河合雅雄氏は、草山万兎というペンネームをもっている。「たくさんのふしぎ」でも『昆虫少年の夢 オオムラサキ舞う森』、『野生動物の反乱』を手がけている。「ふしぎ」の一冊目のテーマがウサギ、そしてペンネームにウサギの字を入れるとは、…

ぐにゃぐにゃ世界の冒険 (たくさんのふしぎ傑作集)(第32号)

私たち夫婦は、キセルというバンドのファンだ。かれこれ10年以上にはなるだろうか。地方に住んでいた頃は、ライブに行ける機会も少なかったが、今は都合がつく限り参加している。そしてなぜか、大人だけでゆっくり楽しみたいのはやまやまなのだが…毎回子供…

ぼくの南極越冬記(第250号)

つい先日、南極からハガキが届いた。 昨夏訪れた情報通信研究機構のイベントで「南極ゆうびん」をやっていたので、子供と一緒に自宅宛てハガキを書いてみたのだ。「投函したハガキは船で南極に運ばれ、NICT職員が局長を務める南極昭和基地郵便局の消印が押印…

おじいちゃんのカラクリ江戸ものがたり(第299号)

この号『おじいちゃんのカラクリ江戸ものがたり』は、後に増補改訂されて『カラクリ江戸あんない』という本として出版された。 月刊誌の方は、実は、いまいち読みにくいところがあるなあと感じていたのだが、『カラクリ江戸あんない』は、そこのところをてい…

ことばをおぼえたチンパンジー (たくさんのふしぎ傑作集)(第9号)

子供が学校を保健室で過ごしていた頃、下校時に迎えに行ったところ養護の先生から、「きょうは一日、本を読んで過ごしていました。ものすごい集中力でしたよ」と言われたことがある。その本とは『冒険者たち ガンバと十五ひきの仲間』。私が先生と話している…