こどもと読むたくさんのふしぎ

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を読んだ記録です。

チョウのすきな葉っぱの味(第384号)

チョウの幼虫はめちゃくちゃ偏食らしい。 タイトルは「すき」になっているが、そんなレベルではなく、特定の葉っぱしか食べないのだ。「食草」もしくは「食樹」というらしい。たとえ食べ尽くして飢えたとしても、他の植物には決して手を出さない。挙げ句の果…

青い海をかけるカヌー マダガスカルのヴェズのくらし(第408号)

見開きいっぱいに広がるエメラルドグリーンの海。生き生きとカヌーを操る人々。温かみのある手書きの題字。表紙を見るだけでわくわくしてくる本だ。表紙が、この『青い海をかけるカヌー マダガスカルのヴェズのくらし』のすべてを表しているといっても過言で…

水のかたち(第214号)

山の朝は美しい。朝焼けに染まる山肌。光を浴びて輝く緑。朝露が日を受けてきらきら光っている。白山に登った時もそうだった。足もとの草には、蜘蛛の巣。露がおりて繊細なレースを作り出している。その様子を写真に撮っておきたいと思った。だがしかし。カ…

きみはなにどし?(たくさんのふしぎ傑作集)(第94号)

今年も早一か月が過ぎた。 年末年始ならともかく、こんな中途半端な時に「きみはなにどし?」もクソもないもんだが、そういえば節分というのも年女年男が関係するではないか。しかし、節分もとうに三日過ぎている。時期を逸していることに変わりはない…。 『…

スウェーデンの 変身する家具(第405号)

本号を寝っ転がって読んでいた子供が、 「ねえねえ、スエーデンでは、人んちの森にも自由に入っていいんだって。そこでキャンプしてもいいんだって。すごいねー」 と言い出した。 実はこれ『森はみんなの保育園』にも書いてあったことなのだ。こちらはデンマ…

盆栽をそだてる(第406号)

これは盆栽についての本だ。ついに出た。 "I am a Bonsai"ではなく、"Living with Bonsai"だ。 しかし、これは盆栽の本ではないのではないか。いや、盆栽の本なのだが…。 すうっと読めてしまって、なにか物足りない、もっと盆栽について知りたい、飢餓感とい…

病院の子どもたち チャイルド・ライフ・スペシャリストのしごと(第407号)

家庭教師の仕事をしていた頃、病院に教えに行ったことがある。入試を間近に控えた中学生だった。何で入院していたのかはわからないが、特にしんどそうな様子は見られなかったので、重篤な状態ではなかったのだと思う。ほんの数日だけの指導でどうにかなるも…

空のみち 飛行機と航空管制官(第331号)

先日、式根島に行った。行きは船で、帰りは新島から飛行機に乗った。 飛行機が到着するのは調布飛行場。この飛行場を舞台とする絵本がある。『ちいさなひこうきのたび』だ。かつての転勤先だった鹿児島にいた頃、よく読んでやっていた。場所こそ違えど「ちい…

ブラックバス(第16号)

この本の最後は次のように締めくくられている。 アメリカでは、つり場をだいじにする法律があって、魚がすくすくそだち、このあいだは、なんと体長83センチメートル、おもさ10キログラムというすばらしいブラックバスがつれた。 日本でも、そんな魚がそだつ…

劇団ふしぎ座 まもなく開幕!!(第71号)

子供の学校ではもうすぐ学芸会が開かれる。 オーディションでうまくいかなかったと言っていた息子は、希望の役にありつけなかったようだ。仕方がない。 私は衣装作り(といっても裁縫系ではなく工作に近いもの)のボランティアに行ったり、指定されるものを…

神々の花園(第368号)

『砂漠の花園』はペルーだったが、こちらは南アフリカ共和国はナマクアランドにあるお花畑。 色、色、色!色の洪水にただただ圧倒される1冊。まさに「神々の花園」という呼び名に相応しい風景だ。 『砂漠の花園』の野村氏が何度もローマスを訪れているよう…

砂漠の花園(第224号)

ここ最近の「ダーウィンが来た!」は、なぜか鳥ばかり連続で取り上げられている。 第568回「住まいは東京!幻のタカ」 に始まり、 第569回「進化するだまし合い!鳥の托(たく)卵最前線」 第570回「ヒナを守れ!島を作る鳥」 と続き、来週も 第571回「踊る!…

メコン 源流をもとめて(第284号)

意識していなかったが、私は川の絵本が好きらしい。 加古里子の名作『かわ』に始まり、村松昭の「鳥瞰地図絵本」シリーズは全部読んでやっている。たまがわ、ちくごがわ、ちくまがわ・しなのがわ、よしのがわ、いしかりがわ、よどがわ、あらかわ・すみだがわ…

くりばやし(第404号)

くりばやし、は栗林だ。 農林水産省は、人工的なものを林、自然にできたものを森と定めているらしい。 『くりばやし』の木は、人が果実を採るために植えているから、まさに林なのだ。 表紙の木を見れば、等間隔にリズムよく並んでいる。自然の中で同じ種類の…

ほら、きのこが… (たくさんのふしぎ傑作集)(第127号)

最近めっきり参加しなくなったが、以前よく行っていた里山イベントでは、椎茸の駒打ち体験もやっていた。切り出した間伐材を使っての作業だ。枝打ちをし適当な長さに伐り、作業場所まで運ぶ。木というのは案外重たいもので、短めの丸太でも腕にずっしり来る…

カジカおじさんの川語り (たくさんのふしぎ傑作集) (第170号)

例によってNHKをつけながら朝の用事を済ませていたら、カジカ漁の話をやっていた。 秋を楽しむ 秋の魚 カジカの釣り方とは? | おはよう日本 関東甲信越 | @首都圏 | NHK かつては東京の農山村でも、魚体のみならず卵塊までも食卓にのぼるくらい豊富に獲れ…

ギョレメ村でじゅうたんを織る (たくさんのふしぎ傑作集) (第102号)

じゅうたんを織る?作者は織物作家か何かなのか?絨緞の作り方を勉強するためにトルコに行ったのか?と思われることだろう。しかし新藤悦子氏の本業は、ノンフィクション作家、ファンタジー小説家。つまり物書きだ。 大学生の頃、トルコの田舎町を旅していた…

おじいちゃんのSLアルバム (たくさんのふしぎ傑作集) (第239号)

これまでに撮りためた写真を元に、自分の「SLアルバム」を作ってみた。子供がかつて鉄道好きだったこともあって、まあまあSLの写真がある。人物をカットしたためトリミングが変な写真も多いが、もちろん腕がマズいせいもある。 D51426 C57180 C57186 台糖355…

拝啓・手紙です (たくさんのふしぎ傑作集)(第38号)

若いころ、一度だけラブレターをもらったことがある。バイト先の人だ。 内容はほとんど忘れてしまったが、「好きだ」という言葉があったことだけは覚えている。真っ白な便せんに整った字で綴られた手紙。嬉しかった。 私も心を込めて返事を書いた。断りの手…

川のホタル 森のホタル(第363号)

夏休みは与論島・奄美大島を旅した。 奄美ではナイトツアーに参加した。奄美フォレストポリスのガイドさんの案内で、園内を散策する。時間は20時近く、辺りはもう真っ暗だ。 ガイドさんが、ほら、ホタルですよ、とおっしゃる先には、光る点々が。ホタル?…

一枚の布を ぐるぐるぐる(第285号)

『すてきなタータンチェック』にも書かれているが、「タータン柄のスカート」は元々男性用衣装だった。キルトと呼ばれるスコットランドの民族衣装だ。下着をつけずに着るものらしい。つまりノーパンだ。キルトの元になったのは、Belted plaid(ベルトで締め…

絵とき 生きものは円柱形 (たくさんのふしぎ傑作集) (第235号)

6月に、多摩動物公園の開園60周年記念講演会「生き物は円柱形──ゾウの鼻もライオンの足も、それからミミズも円柱形!」に参加してきた。息子含め小学生たちは真ん前のかぶりつき席、大人たちは後方の椅子席だ。 風船を始めさまざまな小道具を駆使した説明が…

すてきなタータンチェック(第402号)

小学生の頃、タータンチェック柄の巻きスカートが大好きだった。巻き終わりが大きめのピンで留めてあるのも、すごく気に入っていた。違う柄のを2着買ってしょっちゅう着ていた覚えがある。クローゼットを見てみれば、今もタータンチェック柄のシャツや上着…

カモノハシのなぞ(第148号)

夫は趣味で登山を続けているが、プラティパスという給水ボトルを使っている。ちなみに私のは大学時代に買ったまま、懐かしの手付ポリタン2Lだ。 ある日、干してある給水ボトルを見て、プラティパスってどういう意味だろう?描かれている動物みたいなのは何?…

パイロットが見た雲(第147号)

子供が図書館で、分光器をつくろうというイベントに参加してきた。 昨年も近隣大学で、分光器を作って実験する公開講座に参加しているのだが、分光器本体を用意された展開図を使って作るのに苦労していた。今年のはトイレットペーパーの芯を使って作るお手軽…

クサレケカビのクー(第256号)

同僚の人が以前こんな話をしていた。 娘がネイルしてるんだけどカビ生えちゃってね〜。爪が緑になってるのよ。でも懲りずに削ってまた新しいネイルするんだよねー。止めようって気はないらしいわー。 私はネイルをしたことがないので知らなかったが、グリー…

トーテムポール(第257号)

私が小学生だった頃、校庭にトーテムポールが立っていた。 そびえ立つ木の工作物が、トーテムポールと呼ばれるものであることは知っていたが、どういう謂れのものなのか、その文化的背景や由来などを知ることはなかった。 「作者のことば」を見ると、 ぼくが…

浜辺のたからさがし(第97号)

大量軽石火山灰を想定した車両走行・道路啓開作業検証実験の実施 桜島で大規模噴火による大量降灰を想定した車両走行実験を実施、というニュースを見た。実験場に大量の軽石がごろごろ転がっている様子に、軽石から連想したのか、 「そういえば、平塚でも小…

ウナギのふるさとをさがして(第244号)

夏休みが来た。宿題もやってきた。どういう風の吹き回しか、初日からブッ飛ばして課題に取りかかり始めている。長期休暇恒例の「おすすめ本の紹介」も早々に仕上げた。書いたのは『ウナギのふるさとをさがして』。 冒頭には選んだ動機が書かれているが「丑の…

ウナギとりの夏(第329号)

丑の日だ。うなぎが減ってきているというニュースを聞いてから、あまり買わないようになったが、今日はどこのスーパーでもお誘いが多いだろう。夕飯はうな玉丼になりそうだ。 前いた鹿児島は養殖がさかんで、そのためかわからないが、わりとうなぎを買ってい…