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こどもと読むたくさんのふしぎ

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を読んだ記録です。

みんなでつくる1本の辞書 (たくさんのふしぎ傑作集)(第338号)

「たくさんのふしぎ」は、何ページで構成されているか知っているだろうか? なんと、どの号も40ページで作られているのだ!ずっと読んできて、今さらながら気づいた。なんと、とか感心しなくても、公式サイトには”本文40ページ”とちゃんと書いてあるのだけれ…

風はどこからくるのだろう(第61号)

人生において、もっとも風のことを考えたのは、鹿児島在住時代だったと思う。降灰という、生活に影響する桜島上空の風向きは、いちばんの関心事だった。風向きは季節によって変化する、ということを否応無しに実感させられたのも桜島のおかげだ。 風は目には…

観覧車をたずねて(第310号)

「たくさんのふしぎ」を子供に読み始めたのは、確かこの号からだったように思う。 子供とどこかに出かけたりする前とか後とか、それに関連した本を探して読むようにしていた。たいがいは「かがくのとも」で、あとは、小さな子供向けの科学絵本や写真絵本など…

分類ごっこ(第52号)

ちょっと前から子供のブームは、"生物分類"である。 ねーねーアリって何の仲間か知ってるー?ハチ目、つまりハチの仲間なんだよーとか、イロハモミジって前はカエデ科だったけど、今はムクロジ科なんだよーとか。 図鑑を読み込んでは教えてくれるのだが、家…

暗闇の釣り師グローワーム(第358号)

子供が、虫にどっぷりハマり始めた頃の週末、きょうはここに行きたい!と言い出した。虫好きになったはいいものの、その頃季節はすでに秋。今は冬で虫シーズンの営業は終了している。そこで、この園内にある昆虫生態園に目をつけたというわけだった。 ふるえ…

あみださま大修理(第263号)

私は長らく、仏像など寺社仏閣に関わるものを「美術品」としてしか見てこなかった。 それが変わったのは、子供が生まれてからだ。これまではおざなりに手を合わせ、頭を下げていたものが、真剣に礼拝するようになった。子供が大病や大怪我をすることなく、無…

さくら 私のスケッチブックから(第312号)

花といえば桜。今年もお花見のシーズンがやってくる。 子供の写真を見返してみたら、呆れるほど毎年のように桜をバックにした写真があった。これほど愛されている花なのに、一度としてじっくり見たことがあっただろうか?いつもいつも早くお花見に行かなきゃ…

バッタのオリンピック (たくさんのふしぎ傑作集)(第6号)

ふだん、たくさんのふしぎを選ぶのは私だ。子供の興味や季節に合わせて探し、図書館で借りてくる。 『バッタのオリンピック』は、珍しく、子供自身が学校の図書室で借りてきたものだ。それまで息子の頭は、主に鉄分でできていたので、ムシには興味がないもの…

カタツムリ 小笠原へ(第366号)

冒頭、東京に住むカタツムリたちの、こんな会話が出てくる。 海のずーっとむこうの島にカタツムリの楽園があるらしいよ 「海のずーっとむこうの島」小笠原はカタツムリだけの楽園ではない。人間にとっても楽園だ。こーんなに美しい海が広がっているのだ!こ…

ゆきがうまれる(第383号)

冬になると、学校での読み聞かせ(高学年)で『雪の写真家ベントレー』という絵本を読むことがある。 この本は、Wilson Alwyn Bentleyというアメリカに実在した男の物語を描いたものだ。雪の結晶に魅せられた彼は、両親が、彼のために購入してくれた顕微鏡付…

木? それとも草? 竹は竹(第307号)

以前にも書いた、このイベントでは、クラフト体験の時間もある。 が、正直、クラフト体験にはあまり興味が持てないでいた。子供の方も、小刀などを使い慣れていないこともあり、作業を放り出して遊び出してしまうことの方が多い。 しかし「先生」は言う。 昔…

宇宙のつくりかた(第91号)

ものを知らないというのは、子供の最大の強みだと思う。 なまじいい加減に、理科系教科を勉強した大人としては、素粒子だの重力係数だのいう言葉が出てくるだけで、へなへなへな〜と力が抜けていくような気がするのだが、その点、何の先入観もなしに突入でき…

アイヌネノアンアイヌ(たくさんのふしぎ傑作集) (第55号)

前回「大学生であるならば、”何のために勉強するの?”という問いかけをするはずがない」とは書いた。しかしながら彼自身、勉強していないわけではないし、本を読まないわけでもない。彼の名誉のために投稿の全文を載せておく。 読書はしないといけないの? …

本のれきし5000年 (たくさんのふしぎ傑作集)(第56号)

この記事の元になった、新聞の読者投稿は、私もリアルタイムで読んでいて、 ”読書をしなければいけない確固たる理由があるならば教えて頂きたい” と問う彼に、自分は答える言葉を持ち得ているだろうかと考え込んでしまった覚えがある。なぜなら自分も、長い…

ほらふきおじさんのホントの話(第185号)

伝言ゲームをしたことがあるだろうか? 子供が幼稚園の頃、出し物で伝言ゲームをしたことがあるのだが、ごくごく簡単な言葉さえ、正確には伝わらないのだった。もちろん、幼稚園児の言語能力のせいもあるだろうし、面白くするため、途中わざと改変する大人も…

消えたエゾシロチョウ(第264号)

エゾシロチョウは、日本では、北海道にのみに生息する蝶だ。札幌市のHPを見ると、なんと衛生害虫のひとつらしい。 蝶というと花の蜜を吸う成虫のイメージが強いが、チョウ目の幼虫は、たしかに「農作物を荒らす害虫」だ。中でも単独ではなく、集団で食害する…

鬼が出た (たくさんのふしぎ傑作集)(第23号)

子供が4歳くらいの頃、友人が、これすごいんだよーって見せてくれたのが、 「鬼から電話」 という、今では有名になった”子育てサポートアプリ”だった。 ー下の子はもう、お父さんに言うよ!も効かなくなっちゃってさ〜、試しに使ってみたらもう効果覿面よ〜…

野菜の花が咲いたよ(第220号)

今は亡き、子供の曾祖父母の家は専業農家だった。 たまに遊びに行くと、畑でとれた野菜をどっさり持たせてくれたものだった。米農家だったので、野菜はあくまで自家用に作ったもの。それでもさすがはプロ。商品としても通用するような立派なものだった。当然…

ぼくは盆栽(第126号)

これは盆栽についての本ではない。 『ぼくは盆栽』というタイトル通りの本である。すなわち、 ぼく=盆栽 ”I am a Bonsai” ということだ。 巻頭にはこんな言葉が書いてある。 そんな盆栽がすきですきでとりつかれてしまったぼくは、ある時、盆栽の精となって…

桜島の赤い火(第334号)

鹿児島県の、とある市に住んでいたころ、日課は「桜島の風向」予報を見ることであった。 引越して間もないころ、外に干したものを取り入れようとした時のこと。布団に点々と、砂のような粒がついていることに気がついた。洗濯物を見れば同じようなものがうっ…

森をそだてる漁師の話(第132号)

わが家は転勤族のため、数年おきに日本各地を転々とする生活をしている。 新しい土地を巡る、旅のような暮らしも悪くはないが、一つの土地に根ざした生活にも憧れることがある。 先日、NHKの「小さな旅」で見たのは、開拓に入った土地で苦難の時代を分かち合…

アリジゴク 百の名前(第78号)

アリジゴク「で」遊んだことはあるだろうか? 子供のころからインドア派だった私でも、父親の田舎に行った時、軒先の砂地で見つけたアリジゴクで遊んだ覚えがある。夫に聞いたら、もちろん遊んだことがあった。そこでもう一つ聞いてみた。「アリジゴク」って…

熱はつたわる(第164号)

仮説実験授業というものに、興味をもっている。 子供には、できれば科学を好きになってもらいたい。たくさんのふしぎを読み聞かせするのも、そういう理由からだ。 でも本を読むだけではダメだ。目で見て、耳で聞いて、臭いを嗅いで、口で味わって、手で触れ…

石の卵 (たくさんのふしぎ傑作集) (第298号)

以前、息子は「石に執着する子」ではないかというようなことを書いた。 家のベランダには海や川や公園や道ばたや校庭や…で拾ってきた石が転がっているし、机の上にもどっかから持ち帰った石ころが置かれ、引き出しの空き箱にも石。そして洗濯後、ズボンのポ…

2本足と4本足 (たくさんのふしぎ傑作集) (第25号)

子供が赤ちゃんの頃、高バイが得意だった。 家の中はもちろんのこと、公園(芝生のある、だだっ広い所)に放すと、いつまでもどこまでもハイハイで移動していた。その姿はまさに、四足歩行する動物そのものだった。 つかまり立ちして、ちょっと歩いたかな?…

コウテイペンギン撮影記(第201号)

私の夢の一つは「野生のペンギンを見ること」。 近年、動物園や水族館でのペンギンの展示はかなり進化していて、南極風の真っ白い風景に置かれるだけ、ということも少なくなってきた。 中でも長崎ペンギン水族館は、ふれあいペンギンビーチと称し、なんと自…

春の妖精たち―スプリング・エフェメラル (たくさんのふしぎ傑作集) (第241号)

週末、ときどき子供と行くイベントに、こういうものがある。 木を伐ったり、竹を伐ったり、草を伐ったり、とにかく楽しい。ノコギリを使って木を切り倒すとか、自分に、そして子供にできることとは思わなかった。指導してくれる地元のボランティア団体の方々…

100まで生きる? (たくさんのふしぎ傑作集)(第44号)

ここ数年、夫の祖父母が相次いで亡くなった。二人とも80代後半だったので、平均寿命を超えて長生きしたことになる。 夫のもう一方の祖母は90を過ぎてなお存命している。足腰こそ弱っているが、食欲旺盛で認知症とも無縁、施設でお世話になりつつも元気に…

海をこえてやってきた(第177号)

ごくたまに、パエリアを作ることがある。スーパーでムール貝を見かけた時だ(レシピは長年ここのを使っている。いつ作ってもかんたんでおいしい)。 ムール貝はムラサキイガイとも呼ばれ、世界の侵略的外来種ワースト100に選ばれているし、日本の侵略的外来…

小さな四角い海・谷津干潟(第254号)

これは子供が読み聞かせしてくれた。 学校では、音読の宿題が出るのだが、一定期間毎日毎日毎日毎日毎日同じ文を聞いていると、本当に飽き飽きしてくる。読んでいる子供の方もつまらなそうだ。初回〜5回目くらいまでは、何とか工夫して乗り切るのだが、それ…

これ、わたし(第321号)

私は化粧をしないし、髪型もほとんど変えない。服装もいつも似たり寄ったりだ。メガネを買い替えることはあるが、つい同じようなメガネを選んでしまう。 なので子供は「いつもと違うお母さん」に出会ったことがない。 「これ、わたし」は、化粧、ヘアスタイ…

すてきにへんな家 (たくさんのふしぎ傑作集)(第42号)

わが家は転勤族のため、家を持ったことがない。 持ち家がないのは気楽だなーと思う反面、自分ちがあったらこんなことするのに、あんなことするのにと想像することもある(例えば作り付けの本棚をつくるとか)。 借家住まいだと、子供に小言をいうことも増え…

火(第282号)

子供は水に執着する子、火に執着する子、石に執着する子と3種類に分かれる…なんて話を見たことがある。 私は間違いなく「火に執着する子」だった。小2の息子は火も好きで水も怖くはないが、たぶん「石に執着する子」。 親が留守の時、ちょっとした火遊びを…

家をせおって歩く(第372号)

これまでに100冊を超える「たくさんのふしぎ」を読んできた。しかし、そのほとんどは図書館で借りて読んだものだ。 『家をせおって歩く』は珍しく購入したうちの1冊である。 さらにもう1冊買って、小学校の図書室に寄贈までしてしまった。 (息子が通う小…

ぼくの算数絵日記(第118号)

「たくさんのふしぎ」を好きなのは、子供に媚びて作っていないところだ。 例えばこの『算数絵日記』、中学で学習する「マイナスの数」、高校で習うような「階乗」まで出てくる。 小学生向けの本だからといって、これは子供にはわからないだろうとか、難しす…