こどもと読むたくさんのふしぎ

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を読んだ記録です。

理科

ここにも、こけが… (たくさんのふしぎ傑作集) (第195号)

子供は木曜夜「ネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ! 」を見ることを楽しみにしていて、その後の「所さん!大変ですよ」も続けて見ていることが多い。 先日は「村の“お宝”が盗まれた!?不思議なコケ・ブーム」と題し、稀少コケの盗難の話から、コケを…

トドマツ(第370号)

NHKをつけながら、朝の用事を済ませていたら、トドマツ、という言葉が聞こえて思わずテレビの方を見た。やっていたのは「まちかど情報室」というコーナー。新巻鮭を入れる木箱で作ったウクレレを紹介していたのだった。 2018年6月28日(木)植物が大変身!|…

恐竜はっくつ記 (たくさんのふしぎ傑作集) (第5号)

小さい頃、恐竜が好きだった時期があった。子供ではなく私が、だ。デパートなどの恐竜展に連れていってもらっていたこともあるだろうが、ステゴサウルスの模型を欲しがったくらいだから、それなりに興味があったのだと思う。図鑑も買って熱心に読み込んでい…

富士山のまりも(第348号)

週末、子供が山中湖に行きたい(もちろん目的は野鳥)と言い出したので、家族で出かけることになった。それにしてもわが家は、一人しかいないこの子に甘過ぎやしないか?どこそこへ行きたいといえば車を出してやり、あそこで鳥を探したいと言われれば唯々諾…

森の舞台うら(第397号)

むかしむかし小学生のころ、学校で落ち葉を集めて腐葉土を作る準備をしたことがある。かさかさの枯れ葉が、どうやって土に変わるのかとても不思議だった。風に吹かれたり雨に当たったりするうち、細かくなっていくのかなあとか、それだとかなり時間がかかる…

雑木林の1年 (たくさんのふしぎ傑作集)(第24号)

子供お気に入りの公園は、ちょっとした起伏のある土地に、雑木林が広がっている自然豊かな公園だ。野鳥や昆虫を知らなかった頃からよく行きたがっていたので、琴線に触れる何かがあるのだろう。ほどよく管理された公園は近隣の人たちに愛され、季節毎に植物…

宇宙人に会いたい(第205号)

7年くらい前、はやぶさの帰還が話題になった時、私たちは鹿児島にいた。そのはやぶさが打ち上げられたのは鹿児島県にある内之浦宇宙空間観測所で、住んでいたところからそれほど遠くないこともあり、何回か施設見学に訪れたことがある。中にある宇宙科学資…

ものまね名人 ツノゼミ (たくさんのふしぎ傑作集) (第238号)

本書の著者である森島氏も『バシリスク 水の上を走るトカゲ』の嶋田氏と同じく、偶然出会って一目で恋に落ちたものを追っかけ始めたクチだ。仕事でボリビアに行くことになった森島氏は、前々からの憧れであったヘルクレスカブトムシやモルフォチョウを見るこ…

お姫さまのアリの巣たんけん (たくさんのふしぎ傑作集) (第150号)

ここ3年、毎年のように参加しているのが近隣にある大学の公開講座「身近なアリを知ろう」だ。アリについての講義の後は、先生お手製の吸虫管を使って構内のアリを採集しては顕微鏡を使って同定し、レア度に応じて点数を競うという"アリエンテーリング"の活…

バシリスク 水の上を走るトカゲ(第316号)

本号は「1995年、ぼくははじめて中央アメリカのコスタリカを訪れました。」という一文から始まっているが、コスタリカと聞いて思い出したのが「水曜どうでしょう」の「中米・コスタリカで幻の鳥を激写する!」という企画。鳥関連には目ざとい子供がTOKYO MXで…

昆虫の体重測定(第373号)

本号はタイトルそのまんま、あらゆる昆虫の体重を量ってみたというものだ。そんなシンプルな内容なのに、これがまたすごく面白いのだ。考えてみれば、世界最大のカブトムシだの、世界最大のチョウだのと体長に関しての話題は多いが、体重についてスポットが…

カブトムシの音がきこえる 土の中の11か月(第396号)

家の子供は、驚くほどカブトムシに興味がない。バッタ類は飼いたいと言って、少しばかり頑張って工夫していたこともあるが、カブトムシは一顧だにしなかった。市内のとある公園ではカブトムシがよく捕れて、時期にはトラップも仕掛けられるらしいので、興味…

水辺の番人 カワウ(第392号)

カワウの扱いというのはカラスのそれと良い勝負だ。双方ともありふれた鳥で、はっきり言えば嫌われもの、むしろ害鳥としてマークされる存在でもある。子供とバードウォッチングをしていても、あれ何かな?あ~カワウかあ…という感じで、あまり観察されること…

石ころ 地球のかけら (たくさんのふしぎ傑作集)(第77号)

今住んでいる市では「水辺の楽校」というイベントを開催していて、市内を流れる川で川遊びをしたり、自然観察を行ったりと身近な自然に親しむ活動を行っている。子供が1年生のときから参加していて、都合が付く日には必ず申込をしているが、抽選に当たらな…

ミクロの世界 (たくさんのふしぎ傑作集)(第81号)

昨年の、子供のクリスマスプレゼントのひとつは双眼鏡だった。これは夏に谷津干潟に行ったときに借りたのと同じものだ。レンジャーの方がおすすめしてくださっていたのもあり、クリスマスに贈ろうと予てより考えていた。小学生への双眼鏡のプレゼントとして…

モグラの生活 (たくさんのふしぎ傑作集)(第267号)

表紙タイトルの「モグラの生活」、よく見ると"グ"の濁点がもぐらを模していてとても可愛らしい。 モグラほど、身近にいながらその姿を見かけることの少ない動物も無いのではないだろうか。家の近所の河原の土手や近隣大学の構内などで、モグラ塚をよく見かけ…

野生動物の反乱(第313号)

白山から下りた後、宿泊したのが一里野温泉にある岩間山荘。ご主人が"マタギ(猟師)"をしておられるということで、熊や猪の料理を堪能できる宿だ。女将さんが作るお料理は、家庭料理の延長線上にあるものだが、どれもこれもホッとできる味で本当においしか…

動物たちが教えてくれる 海の中のくらしかた(第389号)

本書のテーマである、バイオロギングのことを初めて知ったのは『ペンギンが教えてくれた 物理のはなし』という本だった。タイトルの物理という言葉に怯みつつも、ジェンツーペンギンが表紙とあれば、読まないという選択肢はない。残念なことにジェンツーペン…

立山に咲くチングルマ(第323号)

夏の旅行の一部は、山登りをした。場所は白山。学生の頃以来なので、およそ20年ぶりとなる。後に我が子と一緒にふたたび山頂に立つことになろうとは、学生時代の自分が知ったらさぞや驚くだろうと思う。 この時期の白山は、お花(高山植物)がいっぱい。とい…

こおり (たくさんのふしぎ傑作集)(第281号)

『ゆきがうまれる』に先駆けて書かれた、同じコンビによる「氷」の本。この号も雑誌と傑作集の表紙が異なっている。傑作集の方がインパクトはあるが、青系でシンプルにまとめられた雑誌の表紙の方が、私は好きだ。透かした氷の中に、秘かにペンギンらしきも…

まちぼうけの生態学 アカオニグモと草むらの虫たち (たくさんのふしぎ傑作集)(第317号)

本書は、遠藤知二氏による"生態学"シリーズの第1作目にあたる本だ。3作目の『すれちがいの生態学』から「作者のことば」を引いて、3部作の紹介をする。 虫たちの出会いをめぐる3部作の完結です。第1作の『まちぼうけの生態学』(2011年8月号。現在「た…

おいかけっこの生態学 キスジベッコウと草むらのオニグモたち(第364号)

『すれちがいの生態学 キオビベッコウと小道の虫たち』の主人公が「キオビベッコウ」なら、こちらは「キスジベッコウ(キスジクモバチ)」という別のクモバチのなかまだ。名前の通りこちらもクモ狩りをするハチで、コガネグモ科のクモを獲物として狩るらしい…

すれちがいの生態学 キオビベッコウと小道の虫たち(第388号)

わたしは蜘蛛が何より苦手で、家に現れるムカデに熱湯をかけることも、ゴキブリを叩き潰すことも厭わないが、蜘蛛だけはどうしてもダメだ。さすがにハエトリくらいでぎゃあぎゃあ言ってたら暮らしていけないのでそこは慣れた(見なかったふりをする)が、ジ…

人がねむる 動物がねむる(第178号)

わが家の息子がいちばん口うるさく言われるのは、勉強のことではなく「寝る時間」のことだと思う。「早く寝なさい!」という直接的な言葉から「時間の管理ができてないよ」「せっかく早くご飯にしたのに寝る時間が遅かったら意味ないんだよ」「睡眠不足にな…

セミのおきみやげ (たくさんのふしぎ傑作集) (第29号)

『バッタのオリンピック』と同著者による本。バッタの時と同じく、セミの種類から分布場所、身体の図解や「絵とき検索」による同定の仕方まで、ていねいに詳しく描かれている。本書のメインはセミの"おきみやげ"=ぬけがらであるので、ぬけがらの図解やぬけ…

ニワシドリ あずまやを作るふしぎな鳥(第276号)

作者の鈴木まもる氏は、鳥の巣に特化した絵本を多く描いている。本号も、その鈴木氏の本領が発揮された、素晴らしい絵本だ。鳥そのものもさることながら、やはり圧巻は巣の絵の方だ。いや、ニワシドリのそれは巣ではない。あくまで「あずまや」であった。あ…

アリクイサスライアリ(第267号)

アリというのは本当に身近な虫だが、これほど"知らない"虫もない。私が知っていることと言えば、地面に巣を作ること、集団で生活していること、くらいだろうか。アリはハチと仲間というのも、そういえば同じような形態の集団生活をしているなーと、言われて…

みんなそれぞれ 心の時間(第350号)

時間 それは全ての人間に同じように流れているわけではないと思うよ時間 それは感覚であって 生きたということはただの記憶でしかないって本で読んだ ーゆらゆら帝国「時間」アルバム『ゆらゆら帝国のしびれ』より 子育て中の親(おもに母親だろうが)で、「…

アオムシの歩く道(第336号)

先日、授業参観に行ったら、理科の授業でモンシロチョウについて学習していたので、この号を借りてみた。最近はめったに読み聞かせをすることもなくなっているが、寝る準備をいつもより早めに済ませた子供が、珍しく何か読んで欲しいというので、久しぶりに…

夢ってなんだろう (たくさんのふしぎ傑作集) (第11号)

本書の最後のページには「おかあさんへのお願い」と題し、次のような文章が載せられている。 子どもたちが見る夢を大切にしてください。たのしい夢にしても、こわい夢にしても、その中で子どもたちはいっしょうけんめいに生きたのですから。 それから、朝起…