こどもと読むたくさんのふしぎ

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を読んだ記録です。

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絵くんとことばくん (たくさんのふしぎ傑作集)(第181号)

本書の内容は次のように始まる。 ぼくはもう4年生なのにおこづかいが500円だ。 「これは少ない!」とぼくは思う。 で、お母さんに「1000円にして!」といいたいのだが、 口ではとてもかなかわないから、 ポスターをつくって、それをキッチンにはって…

人がねむる 動物がねむる(第178号)

わが家の息子がいちばん口うるさく言われるのは、勉強のことではなく「寝る時間」のことだと思う。「早く寝なさい!」という直接的な言葉から「時間の管理ができてないよ」「せっかく早くご飯にしたのに寝る時間が遅かったら意味ないんだよ」「睡眠不足にな…

電子の虫めがね(第184号)

「電子の虫めがね」とはその名のとおり、電子顕微鏡のことである。虫めがねという言葉は、単なる拡大鏡という意味だけではない。撮影対象が虫であるという、二重の意味がかけられているのだ。しかし、そもそも虫眼鏡とは?虫を見るために作られたものなのか…

わたしが外人だったころ (たくさんのふしぎ傑作集)(第124号)

著者は1938年秋、16歳の時アメリカに留学し、ミドルセックス校を経てハーヴァード大学に入学する。大学入学後3年目に、日本とアメリカの間で戦争が勃発し、FBIから取り調べを受けた後、移民局付属の留置場につながれる。当時卒論作成中だった著者だが、…

かんたんレストラン 世界のおやつ(第122号)

今号は、巻末の「作者のことば」から引くと、 『かんたんレストラン・世界のおやつ』を作るのに、私は10か国の方々にお会いして、おやつのレシピを教わりました。お隣の韓国や中国、ハワイやアフリカ、南アメリカやヨーロッパから来た人たちです。 「あな…

マーシャルの子どもたち-水爆の島(第139号)

本号の最後は、こう結ばれている。 太平洋のまん中の小さな島でおこっていることは、けっしてマーシャルの人びとだけの問題ではありません。核実験や原子力発電所の事故による放射能でくるしんでいる人びとが世界の各地にいます。もしも核戦争や原子力発電所…

アマガエルとくらす (たくさんのふしぎ傑作集)(第168号)

この本は、となり町の子供遊び場に出かけた時、そこの絵本コーナーに置いてあったものだ。暑さの残る秋の日、鉄道高架下の遊び場は、陽射しがさえぎられ、風がほどよく吹き抜けてとても気持ちがよかった。近隣の公園でもいつだったか、絵本を展示していて自…

小さなプランクトンの大きな世界 (たくさんのふしぎ傑作集) (第137号)

数年前、学習塾主催の理科実験教室で「メダカ博士になろう」というイベントがあり、メダカの卵を持って帰ってきたことがあった。イベント自体は楽しんでいた子供だが、メダカに大して興味もないのだから、その後の世話まで気が回るはずもなく、飼育当番はも…

ムクドリの子育て日記 (たくさんのふしぎ傑作集) (第110号)

先週末は○○公園と●●公園と◎◎公園に行って鳥の写真を撮りたい!という子供の要望に応えて、暑いなか、朝早くから自転車に乗って出かける羽目になった。 最初に着いた公園の池は、水辺の鳥たちの観察スポットになっていて、ウォッチャーの皆さんが思い思いの場…

世界一の展覧会(第191号)

この本は、 「美術館の作品を使って、展覧会を自由に考えてつくりましょう」 という実際にあったワークショップを元に作られている。 参加者は学校も別々の子供たち26人。子供たちは4つのグループに分かれ、それぞれ1つずつ展覧会を作る。グループにはリ…

美術館にもぐりこめ!(たくさんのふしぎ傑作集) (第140号)

子供連れで美術館に行くというのは、なかなかハード作業だ。子供にも、私の趣味に付き合わせたことが何度かあるが、どちらにとってもハッピーではなかったように思う。私は鑑賞に集中できないし、子供は早く出たいし…。先日のミュシャ展でも、小さい子供連れ…

時をながれる川(第172号)

この本の主人公は、北海道沼田町にある「幌新太刀別川(ほろにたちべつがわ)」。冒頭では、 この、どこにでもあるような小さな川が、私たちを遠い昔に案内してくれるふしぎな川なのです。 と紹介されている。この川に沿って見られる崖や川床からは、たくさ…

おしりをふく話 (たくさんのふしぎ傑作集)(第162号)

このエントリーで紹介した記事の伊沢氏は、葉っぱで拭いているということだったが、昔の人も、今のようなトイレットペーパーが登場するまでは、いろいろな物でお尻の始末をつけていた。 トイレットペーパーの前はチリ紙。そういえば、夫の祖父母の家に初めて…

うたがいのつかいみち (たくさんのふしぎ傑作集)(第104号)

この本の登場人物は二人。ゴフムさんとソルテスさんである。 ゴフムさんは、”うたがいの名人”だということで、みんながあたりまえだと思っていることを、うたがってみせると言う。そのうたがいを解いてみせた人にはお金を進呈し、答えに詰まった人からはお金…

トイレのおかげ (たくさんのふしぎ傑作集)(第141号)

野糞をしたことがある、という人は案外にいるのではないだろうか? かくいう私も、山行で何回かしたことがある。人目さえ気にならなければ、最高に気持ちいい行為だ。あたかも、自然と一体になったかのような幸福感がある。都市部のマンション住まい、排便は…

方言どこどこ?(第133号)

夫と二人暮らしだった頃、子供に勉強を教える仕事をしていたことがあった。 結婚した直後、夫に転勤の辞令が出て、私はそれまで勤めていた会社を辞め、生まれ育った関東地方から、まったく土地勘のない西日本方面へ引越すことになった。運転免許がなかったの…

水中さつえい大作戦 (たくさんのふしぎ傑作集) (第128号)

実は、この本の作者に会ったことがある。中川雄三氏は、このイベントでの「生物観察の先生」だったのだ。その時は知らなかったのだが、後から先生の名前を調べて驚いた。「たくさんのふしぎ」で2冊も担当されているではないか。そしてそのどちらも読んだこ…

草と木で包む (たくさんのふしぎ傑作集) (第183号)

桜餅や柏餅、笹団子にちまき、竹の皮につつまれたおにぎり…自然の葉っぱで包まれた食べ物を見ると、本当にわくわくする。 とくに好きなのが、鱒寿司だ。たまにスーパーで駅弁が出る時、ラインナップに入っているのでつい買ってしまう。富山には一度も行った…

ほらふきおじさんのホントの話(第185号)

伝言ゲームをしたことがあるだろうか? 子供が幼稚園の頃、出し物で伝言ゲームをしたことがあるのだが、ごくごく簡単な言葉さえ、正確には伝わらないのだった。もちろん、幼稚園児の言語能力のせいもあるだろうし、面白くするため、途中わざと改変する大人も…

ぼくは盆栽(第126号)

これは盆栽についての本ではない。 『ぼくは盆栽』というタイトル通りの本である。すなわち、 ぼく=盆栽 ”I am a Bonsai” ということだ。 巻頭にはこんな言葉が書いてある。 そんな盆栽がすきですきでとりつかれてしまったぼくは、ある時、盆栽の精となって…

森をそだてる漁師の話(第132号)

わが家は転勤族のため、数年おきに日本各地を転々とする生活をしている。 新しい土地を巡る、旅のような暮らしも悪くはないが、一つの土地に根ざした生活にも憧れることがある。 先日、NHKの「小さな旅」で見たのは、開拓に入った土地で苦難の時代を分かち合…

熱はつたわる(第164号)

仮説実験授業というものに、興味をもっている。 子供には、できれば科学を好きになってもらいたい。たくさんのふしぎを読み聞かせするのも、そういう理由からだ。 でも本を読むだけではダメだ。目で見て、耳で聞いて、臭いを嗅いで、口で味わって、手で触れ…

海をこえてやってきた(第177号)

ごくたまに、パエリアを作ることがある。スーパーでムール貝を見かけた時だ(レシピは長年ここのを使っている。いつ作ってもかんたんでおいしい)。 ムール貝はムラサキイガイとも呼ばれ、世界の侵略的外来種ワースト100に選ばれているし、日本の侵略的外来…

ぼくの算数絵日記(第118号)

「たくさんのふしぎ」を好きなのは、子供に媚びて作っていないところだ。 例えばこの『算数絵日記』、中学で学習する「マイナスの数」、高校で習うような「階乗」まで出てくる。 小学生向けの本だからといって、これは子供にはわからないだろうとか、難しす…