こどもと読むたくさんのふしぎ

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を読んだ記録です。

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砂漠の花園(第224号)

ここ最近の「ダーウィンが来た!」は、なぜか鳥ばかり連続で取り上げられている。 第568回「住まいは東京!幻のタカ」 に始まり、 第569回「進化するだまし合い!鳥の托(たく)卵最前線」 第570回「ヒナを守れ!島を作る鳥」 と続き、来週も 第571回「踊る!…

メコン 源流をもとめて(第284号)

意識していなかったが、私は川の絵本が好きらしい。 加古里子の名作『かわ』に始まり、村松昭の「鳥瞰地図絵本」シリーズは全部読んでやっている。たまがわ、ちくごがわ、ちくまがわ・しなのがわ、よしのがわ、いしかりがわ、よどがわ、あらかわ・すみだがわ…

おじいちゃんのSLアルバム (たくさんのふしぎ傑作集) (第239号)

これまでに撮りためた写真を元に、自分の「SLアルバム」を作ってみた。子供がかつて鉄道好きだったこともあって、まあまあSLの写真がある。人物をカットしたためトリミングが変な写真も多いが、もちろん腕がマズいせいもある。 D51426 C57180 C57186 台糖355…

一枚の布を ぐるぐるぐる(第285号)

『すてきなタータンチェック』にも書かれているが、「タータン柄のスカート」は元々男性用衣装だった。キルトと呼ばれるスコットランドの民族衣装だ。下着をつけずに着るものらしい。つまりノーパンだ。キルトの元になったのは、Belted plaid(ベルトで締め…

絵とき 生きものは円柱形 (たくさんのふしぎ傑作集) (第235号)

6月に、多摩動物公園の開園60周年記念講演会「生き物は円柱形──ゾウの鼻もライオンの足も、それからミミズも円柱形!」に参加してきた。息子含め小学生たちは真ん前のかぶりつき席、大人たちは後方の椅子席だ。 風船を始めさまざまな小道具を駆使した説明が…

クサレケカビのクー(第256号)

同僚の人が以前こんな話をしていた。 娘がネイルしてるんだけどカビ生えちゃってね〜。爪が緑になってるのよ。でも懲りずに削ってまた新しいネイルするんだよねー。止めようって気はないらしいわー。 私はネイルをしたことがないので知らなかったが、グリー…

トーテムポール(第257号)

私が小学生だった頃、校庭にトーテムポールが立っていた。 そびえ立つ木の工作物が、トーテムポールと呼ばれるものであることは知っていたが、どういう謂れのものなのか、その文化的背景や由来などを知ることはなかった。 「作者のことば」を見ると、 ぼくが…

ウナギのふるさとをさがして(第244号)

夏休みが来た。宿題もやってきた。どういう風の吹き回しか、初日からブッ飛ばして課題に取りかかり始めている。長期休暇恒例の「おすすめ本の紹介」も早々に仕上げた。書いたのは『ウナギのふるさとをさがして』。 冒頭には選んだ動機が書かれているが「丑の…

ウミウシ (たくさんのふしぎ傑作集) (第221号)

夫がまだ夫ではなかった時、一緒に、どこだったかの海に遊びに出かけたことがある。 砂浜で砂を掘って遊んだり、箱メガネを使って生きものを観察したりと、夏休みの小学生みたいなことをしていた。磯にはアメフラシがたくさんいて、触ると紫の液を吐き出す様…

ぼくの南極越冬記(第250号)

つい先日、南極からハガキが届いた。 昨夏訪れた情報通信研究機構のイベントで「南極ゆうびん」をやっていたので、子供と一緒に自宅宛てハガキを書いてみたのだ。「投函したハガキは船で南極に運ばれ、NICT職員が局長を務める南極昭和基地郵便局の消印が押印…

おじいちゃんのカラクリ江戸ものがたり(第299号)

この号『おじいちゃんのカラクリ江戸ものがたり』は、後に増補改訂されて『カラクリ江戸あんない』という本として出版された。 月刊誌の方は、実は、いまいち読みにくいところがあるなあと感じていたのだが、『カラクリ江戸あんない』は、そこのところをてい…

吸血鬼のおはなし(第288号)

受験シーズンもそろそろ終わりだが、二十数年前の2月のある日、私は翌日の大学入試に備え、都内のホテルに宿泊していた。アラームをかけて、さあ寝ようと思ったところ、ヘッドボードにラジオが付いていることに気がついた。ときどき青春アドベンチャーを聴…

トルコのゼーラおばあさん、メッカへ行く(第271号)

私がトルコに旅行に行ったのは、かれこれ20年前。初めて訪れるムスリムの国だった。正教徒の国(ギリシャ)からムスリムの国(トルコ)へ、バスで国境を越えるという経験も初めてだったので、とても新鮮だったことをよく覚えている。当時持っていたパスポ…

宇宙人に会いたい(第205号)

7年くらい前、はやぶさの帰還が話題になった時、私たちは鹿児島にいた。そのはやぶさが打ち上げられたのは鹿児島県にある内之浦宇宙空間観測所で、住んでいたところからそれほど遠くないこともあり、何回か施設見学に訪れたことがある。中にある宇宙科学資…

ものまね名人 ツノゼミ (たくさんのふしぎ傑作集) (第238号)

本書の著者である森島氏も『バシリスク 水の上を走るトカゲ』の嶋田氏と同じく、偶然出会って一目で恋に落ちたものを追っかけ始めたクチだ。仕事でボリビアに行くことになった森島氏は、前々からの憧れであったヘルクレスカブトムシやモルフォチョウを見るこ…

鳥の巣(第229号)

ここ1年、子供の趣味に付き合ってバードウォッチングをしているが、夫がすぐに影響を受けて自分もやり始めた(登山のついでだが)のとは対照的に、私の方はいつまでも初心者バーダーの域から抜け出せないでいる。私は、本質的には「自然」に興味がないのだ…

大根はエライ (たくさんのふしぎ傑作集)(第222号)

大根はエライ!高い! 今年の大根は高嶺の花。いつもの年なら、今ごろおでんに煮物、鍋物、大根餅などなど大活躍する野菜なのに、今年と来たら、小さいくせに値ばかり張ってとても買えるものではない。生産者の皆さんも頑張ってはいるのだろうが、こればかり…

好奇心の部屋 デロール (たくさんのふしぎ傑作集) (第225号)

『モグラの生活』のエントリーを書くのにいろいろ調べていて行き当たったのが「モグラ博士」のお話。モグラの話より印象的だったのが、モグラだけではなく様々な動物たちの標本を地道に収集することの大切さだった。先日参加したここのイベントでも、野外利…

モグラの生活 (たくさんのふしぎ傑作集)(第267号)

表紙タイトルの「モグラの生活」、よく見ると"グ"の濁点がもぐらを模していてとても可愛らしい。 モグラほど、身近にいながらその姿を見かけることの少ない動物も無いのではないだろうか。家の近所の河原の土手や近隣大学の構内などで、モグラ塚をよく見かけ…

しめかざり (たくさんのふしぎ傑作集)(第274号)

スーパーで買い物をしていたら、サッカー台に「年末お買い物チェックリスト」なるものが置いてあった。家は毎年の年末年始、双方の実家で過ごしており、我が家で正月準備をすることはない。このリストはいうなれば不要のものということになるが、何となく気…

あったよ! 野山のごちそう(第291号)

一緒に行こうよ"こくわ"の実 また採ってね ーDREAMS COME TRUE「晴れたらいいね」より 野山のごちそう…といえば、動物植物キノコなど、いろいろなものが思い浮かぶが、英題に書かれているのは"Wild Fruits and Nuts"なので、本書は主に野山の木の実類を紹介…

こおり (たくさんのふしぎ傑作集)(第281号)

『ゆきがうまれる』に先駆けて書かれた、同じコンビによる「氷」の本。この号も雑誌と傑作集の表紙が異なっている。傑作集の方がインパクトはあるが、青系でシンプルにまとめられた雑誌の表紙の方が、私は好きだ。透かした氷の中に、秘かにペンギンらしきも…

ことば観察にゅうもん (たくさんのふしぎ傑作集)(第277号)

『みんなでつくる1本の辞書』で「ところが、この号だけ(だと思うが)は、48ページなのだ。」と書いたが、この『ことば観察にゅうもん』も同じく48ページ構成だ。ちなみに、この本でイラストを担当している祖父江慎氏は『もじのカタチ』という「たくさんの…

ニワシドリ あずまやを作るふしぎな鳥(第276号)

作者の鈴木まもる氏は、鳥の巣に特化した絵本を多く描いている。本号も、その鈴木氏の本領が発揮された、素晴らしい絵本だ。鳥そのものもさることながら、やはり圧巻は巣の絵の方だ。いや、ニワシドリのそれは巣ではない。あくまで「あずまや」であった。あ…

夜へ行こう(第278号)

夜が好きだ。就職して一人暮らしをしていた頃、夜を自由に使えるのがうれしくて、都会の夜を過ごすのがうれしくて、休みの前、あてもなく夜の街をうろついたことがある。都会とはいっても、そこは学生時代を過ごしたなじみの街で、実家暮らしの頃は決して見…

アリクイサスライアリ(第267号)

アリというのは本当に身近な虫だが、これほど"知らない"虫もない。私が知っていることと言えば、地面に巣を作ること、集団で生活していること、くらいだろうか。アリはハチと仲間というのも、そういえば同じような形態の集団生活をしているなーと、言われて…

シュヴァル 夢の宮殿をたてた郵便配達夫 (たくさんのふしぎ傑作集) (第215号)

子供に戦国時代ブームが来ていた頃、実物を真似して自分の考える布陣図を書き付けていたり、厚紙と棒で軍旗を作ったり、プラレールの橋脚を使って城郭っぽいものを建てたりと、戦国ごっこを繰り広げていたことがあった。 思い返せば自分の子供の頃も、理想の…

アジアの台所たんけん(第213号)

3ヶ月分のパンを、皆で一斉に手作りするトルコの村*1。食事の順番こそ男性優先だが、二人で協力して夕食作りをするスリランカの夫婦。親類や近所の女の子たちに囲まれて、料理を教えながらごはん作りをするインドのおばあちゃん。家族総出で市場に出す、ソ…

虹をみつけに(第248号)

これは「虹の科学」の本ではなく、いわば「虹の芸術」の本だ。 昔の西洋や中国などでも、虹は神話や伝説、絵画や彫刻の題材として取り上げられてきたが、なぜか日本では、虹の絵さえ、中世になるまでほとんど描かれなかったということなのだ。 確かに、西洋…

ぼくは少年鉄道員 (たくさんのふしぎ傑作集) (第242号)

この号は珍しく、雑誌と傑作集の表紙が異なっている(ほかには『みんなでつくる1本の辞書 』が異なっている)。雑誌の写真は、地味目の背景に正面からやってくる列車の色が映えて、かわいらしい感じが良く出ているが、傑作集の方は傑作集で、空の色と列車の…