こどもと読むたくさんのふしぎ

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を読んだ記録です。

2本足と4本足 (たくさんのふしぎ傑作集) (第25号)

子供が赤ちゃんの頃、高バイが得意だった。

家の中はもちろんのこと、芝生のあるだだっ広い公園に放すと、いつまでもどこまでもハイハイしていた。その姿はまさに、四足歩行の動物そのものだった。

かまり立ちしてちょっと歩いたかな?と思うと、もう高バイの姿勢をとって動き回る。その方が速いのだ。走ってんじゃないかと思うくらい速かった。

1歳過ぎても移動手段はハイハイ。いつ人間になるのかなーと不安になってきた頃、いつの間にか立って歩くようになっていた。

 

果たして二足歩行は人間だけなのか?ペンギンだって二足歩行ではないか。

と思ったら、厳密な意味で直立二足歩行できるのは、ニンゲンだけらしい。

歩行から解放された「手」で、人間はいろいろなことができるようになった。

ということだが……。

子供が歩くようになってちょっと経った1歳半過ぎ、扇風機を分解する*1という“事件”が起こった。それはもう天晴なくらいのバラバラぶりだった。前ガードを外すのだって力が要るし、スピンナーに至っては締めつけてあるねじを緩めないといけない。おむつを着けた幼児の所行とはとても思えなかった。

f:id:Buchicat:20170301144928j:plain

顔をお見せできないのが残念であるが、これをドヤ顔といわずしてなんというくらいの表情をしている。これが歩行から解放された「手」のなせる業、ということなのだろうか。

さては将来が楽しみと思われるだろうが、成長した彼がこれ以上の業を見せてくれることはなかった。

*1:コンセントを抜いていたのでケガはなかった。その後、よもや手を突っ込むことはないだろうと親が油断する年齢に達したころ(8歳)、扇風機に手を入れてケガをした。