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こどもと読むたくさんのふしぎ

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を読んだ記録です。

へんてこ絵日記(第371号)

この『へんてこ絵日記』、へんてこなのは中身だけではない。

ほとんどの号が横書き・左開きなのに対し、この本は右開きで作られているのだ。絵日記の体裁を取っていることから、縦書きで右とじにしたのだろうが、日ごろ左とじの「ふしぎ」を見慣れているので、何だかふしぎな感じがする。

横書きの絵本は、今では当たり前になっているが、かつては日本語なのだから縦書きにすべし、翻訳絵本も縦書きに直すべしという時代があったようだ。松居直によると『100まんびきのねこ』を出す時に初めて、横書きのままで翻訳出版するという”チャレンジ”をしたらしい

確かに「岩波の子どもの本」シリーズなどは、いまだに縦書き翻訳のものがあって、考えてみれば横書きのものを縦書きに編集するのは、けっこう大変なことだったんだろうなと思う。岩波の方は岩波でポリシーがあっての編集方針だったようだし、今読むとレトロな感じがして、それはそれで面白い。

他の号でも『鬼が出た』などは、表紙タイトルは横書きなのに、中身は縦書き・右開きというちょっと変わった?体裁になっていたりする。

 

『へんてこ絵日記』本体の方は、そのまま、U.G.サトーの描く世界を楽しめばいいという気楽な本で、『本足と4本足』でも見せてくれた、ユーモラスな、でもどこか洗練されたところを感じさせる絵が気持ちいい。個人的には「9月10日」の日記が気に入った。でも冷や汗をかきながらトイレに駆け込む時に発射されるのは、まずではないのか。あせらずゆっくり、小なんかしてる暇はないと思う。気分は天国、というのはそのとおりであるけれど。

 

余談だが…上のエピソードを書くとは知らず、偶然同時に借りてきたのが『100まんびきのねこ』だった。本との縁というのはこういうものなのだろう。