こどもと読むたくさんのふしぎ

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を読んだ記録です。

美術館にもぐりこめ!(たくさんのふしぎ傑作集) (第140号)

子供連れで美術館に行くというのは、なかなかハード作業だ。子供にも、私の趣味に付き合わせたことが何度かあるが、どちらにとってもハッピーではなかったように思う。私は鑑賞に集中できないし、子供は早く出たいし…。先日のミュシャ展でも、小さい子供連れのお客さんがちらほらいたが、途中で子供が疲れたらしく、鑑賞もそこそこに引き上げていった人もいて、大変だなあと気の毒に思った。そういう訳で、子供の興味を引かないと思われる展覧会には、連れていかないようになった。今や学校に行っている間に、十分見に行ける時間があるからだ。

それでも、美術鑑賞の取っ掛かりくらいは与えたいと思っているので、子供向けと思われる展覧会には連れていったりもしている。

デザインあ展」はとても面白かったようで、もう1回行きたいとせがまれ、金曜日の幼稚園帰り(平日の方が空いているので)、家からそれほど近くもない六本木に、2回も行くはめになった。

昨夏は「きかんしゃトーマスとなかまたち」と同時に、私の趣味で会田家(会田誠)を観たかったので「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」にも連れて行った。「おとなもこどもも〜」の中には、”はじまるよ、びじゅつかん”という「こどもにしか入ることのできない美術館」が設置されていて、大人である私は見たくても決して入れなかった。子供限定というのは夏休みらしくて、面白い試みだったと思う。

川崎市岡本太郎美術館の企画展、「鉄道美術館」展も楽しかった。子供は渋谷の絵の人でしょ?と見てすぐにわかり、常設展示室にある素晴らしい作品の数々を見て、あらためて岡本太郎のすごさを知ったのだった。

市内の美術館の夏休み企画展にも、もちろん足を運んでいる。じっくり鑑賞という感じではなく、クイズに答えるために見ているという様相だが、それでいいのだと思う。美術館に行くのは楽しいことだと感じてくれればいいのだから。

 

『美術館にもぐりこめ!』は、そんな美術館の、裏方の仕事にスポットライトを当てて書かれている。企画を立てる学芸員、美術品運搬についてや、作品の並べ方、照明の当て方、警備や空調管理に至るまで、さまざまな人たちが関わっていることがよくわかる。 こうした裏方の人々のおかげで、私たちは心置きなく作品と向かい合うことができるのだ。

美術館にもぐりこめ! (たくさんのふしぎ傑作集)

美術館にもぐりこめ! (たくさんのふしぎ傑作集)