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こどもと読むたくさんのふしぎ

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を読んだ記録です。

絵ときゾウの時間とネズミの時間 (たくさんのふしぎ傑作集) (第96号)

電車に乗って、ぼーっと車内広告を眺めていた時のこと。『ゾウの時間 ネズミの時間』というタイトルが目に入って、あ、たくさんのふしぎ?と思ったところ、中公新書の新刊『ウニはすごい バッタもすごい』の宣伝のおまけとして、本川達雄氏の既刊本を紹介されていたものだった。私は浅学にも、たくさんのふしぎバージョンの方しか知らなくて、これは元々中公新書で出た上記の本を、子供向け絵本に仕立て直したものだということを初めて知ったのだった。ちなみにウィキペディアの本川氏の肩書きに、生物学者に続いて、シンガーソングライターという言葉があるのを見て、ちょっとびっくりした。

ゾウは寿命が長く、ネズミは寿命が短いが、ネズミはすぐ死んでしまってかわいそうなのか?というのは人間の時間を基準にした考えであって、

哺乳類の場合、いろんな動物の寿命を心周期で割ってみますと、15億という数字が出ます。つまり、哺乳類の心臓は一生の間に15億回打つという計算になるわけです。

ハツカネズミの寿命は2−3年ですし、インドゾウは70年近くは生きますから、ゾウはネズミよりずっと長生きなのですが、心拍数を時間の単位として考えるなら、ゾウもネズミもまったく同じ長さだけ生きて死ぬことになるわけですね。*1

ということであるらしい。

たくさんのふしぎ」の方では、ヒトについての言及がなく、ヒトはどの辺に位置するのだろうと私が疑問に思うくらいだから、子供だってきっと考えるはずなのだが、ヒトについて盛り込めなかった理由は、このインタビューを見て氷解した。15億回という心拍数からいうと、人間の寿命はなんと26.3年だというのだ。実際の寿命とはえらい違いだ。やはりヒトだけは例外ということなのだろう。

絵ときゾウの時間とネズミの時間 (たくさんのふしぎ傑作集)

絵ときゾウの時間とネズミの時間 (たくさんのふしぎ傑作集)