こどもと読むたくさんのふしぎ

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を読んだ記録です。

アリになった数学者(第390号)

アリになった?数学者?何とも奇妙なタイトルだが、比喩ではなく本当に「アリになった数学者」の話であった。

数学者はなぜアリになったのか?それは「知るということ、わかるということは、自分ではない相手の心と、深く響きあうこと」だから。「数や図形の声に耳をかたむけ、心かよわせあうこと。それが、数学者のいちばん大切な仕事」だから。

そしてアリになった数学者はこう言うのだ。

人間の数学は、あくまで人間のからだに根ざしてつくられているのだ。

人間とはちがうからだをもつアリなら、どんな数学をつくるだろう。

ぼくは、アリたちと語りあってみたいと思った。

働きアリの一頭に、「数」の話をし始めた数学者アリは、"「だれにでも通じるはずだと」ぼくが信じていた数学のことば"が、アリにはすこしも伝わらないことを知る。しかし、ある朝、女王アリに出会った数学者アリは、アリには「アリの数学」があり、人間の知っている数とは、まったく違う種類の「数」があることを、彼女から教えられるのだ。

何を書いているのかよくわからなくなってきたが、とにかくすごいと思ったのは、いつものように「たくさんのふしぎ」を寝っ転がって読み耽っていた子供が、ゲラゲラ笑い出したこと。親の私といえば、むむむ…となけなしの頭をしぼりながら難しい顔で読んでいたのに、まるで面白いマンガでもあるかのように軽々と笑って読むとは。もちろん、子供はこれと同じように、今回もただの「面白い物語」として読んだのだろう。面白いというのは重要なことだ。下鴨矢三郎の言葉を引くまでもなく「面白きことは良きことなり!」なのだから。

ちなみに、今号もいつもの40ページではなく、48ページ構成で作られている。「ふしぎ新聞」を見ると「九月号の付録一枚絵のかわりに、今月号は八ページ増やした四十八ページでお届けします。」と書かれていた。なるほど!48ページ構成というのは、付録の分を充てるかたちで作られていたのか…。

アリになった数学者 (月刊たくさんのふしぎ2017年9月号)

アリになった数学者 (月刊たくさんのふしぎ2017年9月号)