撮りためた写真を元に、自分の「SLアルバム」を作ってみた。
子供が鉄道好きだったこともあり、まあまあSLの写真がある。人物をカットしたためトリミングが変な写真も多いが、もちろん腕がマズいせいもある。
D51426 |
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C57186 |
台糖355號蒸汽機車(高雄) |
C57135 |
C58112 |
59634&C591 |
D51609 |
C5552 |
子供が生まれる前、大井川鐵道のSL急行や、SLやまぐち号にも乗ったことがある。珍しいところでは、パキスタンでSLに乗ってカイバル峠まで行ったことも。マニアまでいかないけれど、それなりに好き、何となく好き、という位置づけかもしれない。
本書は、素直に「おじいちゃんのSLアルバム」をノスタルジーとともに楽しめば良い。大半はモノクロ写真。しかしモノクロであっても、私の写真と決定的に違うところがある。動態保存もとい現役で走っている様子を、美しい景色や季節感を入れつつ写しているところだ。私の写真はほとんど静態保存のもの、動いているのはSLばんえつ物語だけ。線路を外れ動けなくなったSLたちは、どこか物悲しい雰囲気がするのは気のせいだろうか?
この本は鉄道専門誌ではなく、あくまで子供向けの「たくさんのふしぎ」。ごりごりにマニアックな作りではない。しかし、“おじいちゃん”は鉄ちゃんだなあと思わせるところがちらほら、いや、けっこうある。
1975年12月14日、旅客列車としては国鉄さいごのSLが、室蘭本戦の室蘭駅と岩見沢駅のあいだを走ることにきまりました。おじいちゃんとおばあちゃんは、前日からとまりこんで撮影にそなえました。失敗したら、にどととりなおすことはできません。
失敗したら二度と……フィルムカメラの時代、ちゃんと撮れたかどうか確認もできなかったからドキドキだったに違いない。「撮影にそなえました」というのが、気合いと熱意を感じられて微笑ましい。付き合わされる?おばあちゃんも大変だったことだろう。他にも「おばあちゃんと根室本線の撮影に行きました」という文が見られるけれど、家族旅行(新婚旅行?)も兼ねていたのだろうか?
SLが、私の生まれた後もなお、少しだけ現役で走っていたというのは驚きだ。本書には、この「旅客列車としては国鉄さいごのSL」の姿、無事撮ることのできた写真が、見開きいっぱいに載せられている。「さようならSL」のヘッドマークを掲げたC57 135(日本の蒸気機関車史)の勇姿だ。このC57 135は現在鉄道博物館に保存されている。上記の、中段まん中の写真がそれだ。
最後のページには、梅小路蒸気機関車館にある、SLの顔写真がずらり。圧巻だ。いずれ行きたいと思っていたが……子供が「鉄」を卒業した以上、訪れる機会はあるだろうか?
- 作者: 佐竹保雄写真・原案,小風さち文
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 2009/10/20
- メディア: 単行本
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