こどもと読むたくさんのふしぎ

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を読んだ記録です。

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

あったよ! 野山のごちそう(第291号)

一緒に行こうよ"こくわ"の実 また採ってね ーDREAMS COME TRUE「晴れたらいいね」より 野山のごちそう……といえば、動物植物キノコなど、いろいろなものが思い浮かぶ。 英題にあるのは"Wild Fruits and Nuts"。だから『あったよ! 野山のごちそう』は、木の実…

月へ行きたい (たくさんのふしぎ傑作集)(第311号)

月へ行きたい!今すぐに。 夏休みもあとわずか。ぴりぴりムードな私と対照的に、肝心の子供はといえば、寝っ転がってのほほんと鳥の本を眺めているだけ。子供の宿題は子供のもの、私は関係ない!と割り切れればいいけど、まったく子供任せというわけにもいか…

カメラをつくる(第22号)

先日、子供と「ピンホール写真体験教室」に参加してきた。 カメラ自体はキットを使って作るものだが、作製したカメラを使って印画紙に撮影し、暗室で現像ネガ作りやプリント作りをする、本格的な写真体験だ。日本写真協会の先生方が、一人一人に作り方を指導…

はてなし世界の入口 (たくさんのふしぎ傑作集) (第2号)

「はてなし世界の入口」として、始めに登場するのがマトリョーシカ。 このマトリョーシカについて何気なく調べてみたら、沼田元氣氏の名前が出てきたのに驚いた。盆栽小僧の松ちゃん(『ぼくは盆栽(第126号)』)はマトリョーシカ(或はこけし)になってい…

動物たちが教えてくれる 海の中のくらしかた(第389号)

本書のテーマである、バイオロギングのことを初めて知ったのは『ペンギンが教えてくれた 物理のはなし』という本だった。タイトルの物理という言葉に怯みつつも、ジェンツーペンギンが表紙とあれば、読まないという選択肢はない。残念なことにジェンツーペン…

絵くんとことばくん (たくさんのふしぎ傑作集)(第181号)

ぼくはもう4年生なのにおこづかいが500円だ。 「これは少ない!」とぼくは思う。 で、お母さんに「1000円にして!」といいたいのだが、 口ではとてもかなかわないから、 ポスターをつくって、それをキッチンにはって、 それでお母さんにうったえよう…

アリになった数学者(第390号)

アリになった?数学者?何とも奇妙なタイトルだが、比喩ではなく本当に「アリになった数学者」の話であった。 数学者はなぜアリになったのか?それは「知るということ、わかるということは、自分ではない相手の心と、深く響きあうこと」だから。「数や図形の…

立山に咲くチングルマ(第323号)

夏の旅行の一部は、山登りをした。場所は白山。学生の頃以来なので、およそ20年ぶりとなる。我が子と一緒にふたたび山頂に立つなんて、学生時代の自分が知ったらさぞかし驚くことだろう。 この時期の白山は、お花(高山植物)がいっぱい。ということは人もい…

富岡製糸場 生糸がつくった近代の日本(第375号)

夏の旅行の一日は白川郷を訪れた。和田家住宅の中にはカイコの幼虫生体が展示され、「富岡製糸場からいただいた」と説明書きが付けられている。世界遺産つながりのやり取りかはわからないが、往時に養蚕をしていたことから、夏季限定で飼育をおこなっている…

こおり (たくさんのふしぎ傑作集)(第281号)

『ゆきがうまれる(第383号)』に先駆けて描かれた、同じコンビによる「氷」の本。 この号も雑誌と傑作集の表紙が異なっている。傑作集の方がインパクトはあるけれど、青系でシンプルにまとめられた雑誌の方が、私は好きだ。透かした氷の中に、ペンギンらし…