こどもと読むたくさんのふしぎ

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を読んだ記録です。

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

スイス鉄道ものがたり (たくさんのふしぎ傑作集)(第88号)

「夏休みになったら、香奈子と俊太をスイスへつれてってやろうか」 と、おじいちゃんがいいました。 「それほんと!」ぼくたちは大よろこびです。バンザイ。 本号はこんな一節から始まるお話。おじいちゃんが孫二人を連れ、スイスの鉄道を案内するという物語…

西表島のマングローブ(第268号)

知ってるつもりで、知らない植物がある。 たとえばバオバブ。バオバブのイメージはせいぜい『星の王子さま』止まり。これで知った気(木)になってるなんて本当におこがましい。『マダガスカルのバオバブ(第357号)』を読むまで、こんなに種類があるものだ…

うんこ虫を追え(第447号)

舘野さんが、満を持して「ふしぎ」に登場。 しかもうんこ虫と来たよ。 舘野鴻氏との出会いは『しでむし』が最初だった。シデムシという“日陰者”に、美しくスポットを当てた作品。ひと目でつかまれた。その後も『ぎふちょう』『つちはんみょう』『がろあむし…

ゴリラが胸をたたくわけ (たくさんのふしぎ傑作集)(第325号)

『木のぼりゴリラ(第355号)』で「人間の、ニシゴリラに対する悲しい歴史」について触れた。 動物園に送るためたくさんのゴリラが捕らえられたが、その多くは子供。子供を守るため、ドラミングして立ちはだかった大人のゴリラたちに「ハンターたちはためら…

木のぼりゴリラ(第355号)

類人猿が苦手だ。 あまりにも人に似すぎているからだ。『ことばをおぼえたチンパンジー (たくさんのふしぎ傑作集)(第9号)』でも書いたとおりだ。 動物園でも類人猿コーナーはそそくさと通り過ぎてしまう。じっと見てはいけないような気持ちになってしまう…

砂漠の虫の水さがし (たくさんのふしぎ傑作集)(第136号)

『地下にさくなぞの花(第186号)』では、“となりのおじさんの話”をあたため続けていた作者。本号『砂漠の虫の水さがし』は、“父の本だなの中の一冊”から始まるお話だ。 10歳のころ出会ったその本は『砂漠は生きている』。ディズニーの同名映画「砂漠は生…