こどもと読むたくさんのふしぎ

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を読んだ記録です。

家庭

一枚の布を ぐるぐるぐる(第285号)

『すてきなタータンチェック(第402号)』にも書かれているが、「タータン柄のスカート」はもともと男性用衣装だった。キルトと呼ばれるスコットランドの民族衣装だ。下着をつけず、つまりノーパンで着るものだった。キルトの元になったのは、Belted plaid(…

ウナギとりの夏(第329号)

丑の日だ。 うなぎが減ってきているというニュースを聞いてから、あまり買わないようになったが、今日はどこのスーパーでもお誘いが多いだろう。夕飯はうな玉丼になりそうだ。 前住んでいた鹿児島は養殖がさかんな地域。スーパーでもよく買っていたし、お店…

絵で読む 子どもと祭り(第400号)

名作『やこうれっしゃ』を描いた西村繁男の手による、たくさんのふしぎ第400号! 昨年から400号も近いなあと思っていて、どんな本になるのか楽しみにしていた。 予想以上に素敵な本に仕上がっている。その辺に置いてあると手に取って開きたくなる、パッと開…

庭にできたウサギの国 (たくさんのふしぎ傑作集) (第4号)

この号を書いた河合雅雄氏は、草山万兎というペンネームをもっている。 「たくさんのふしぎ」でも、草山万兎名義で 『昆虫少年の夢 オオムラサキ舞う森(第302号)』 『野生動物の反乱(第313号)』 を手がけている。 「ふしぎ」の一冊目がウサギ、ペンネー…

ことばをおぼえたチンパンジー (たくさんのふしぎ傑作集)(第9号)

「ことばをおぼえたチンパンジー」とは、すなわちアイのこと。 3頭のチンパンジーが「図形文字を使ったことばの勉強」に参加することになったが、その中でも「いちばんかしこい生徒」が2才半から勉強を始めたアイだ。 本書の最後は、 はじめて会ったときは…

大草原のノネコ母さん (たくさんのふしぎ傑作集)(第130号)

今週のお題「ねこ」にちなんで、『大草原のノネコ母さん』を取り上げる。 私は子供の頃から大のネコ好きだ。しかし、転勤暮らしなので飼うことはできない。そのかわり、猫の日めくりカレンダー"365 Cats Page-A-Day Calendar"を買って、毎日めくっては和んで…

鳥の巣(第229号)

ここ1年、子供の趣味に付き合ってバードウォッチングをしている。 夫がすぐに影響を受けて自分もやり始めた(登山のついでだが)のとは対照的に、私の方はいつまでも初心者の域から抜け出せないでいる。私は、本質的には「自然」に興味がないのだろう。その…

家にいたイリオモテヤマネコ(第351号)

タイトルの「家」はうちと読ませる。 つまり作者の家で、あの天然記念物であるイリオモテヤマネコを飼っていたというお話なのだ。 この作者は何者か?動物学者?ヒントは戸川という名字にある。 作者の戸川久美氏はあの戸川幸夫氏の娘なのだ。若い世代は知ら…

古くて新しい椅子―イタリアの家具のしゅうりの話 (たくさんのふしぎ傑作集)(第143号)

私は一人っ子だ。何でも新しいものを買ってもらえてたかというと、そうでもなかった。 例えば勉強机。これは父が使っていた事務机のお下がりだった。何の変哲もないただの事務机。可愛らしさのかけらもない。椅子にいたっては中古屋で買ったもの。これまた、…

みらくるミルク (たくさんのふしぎ傑作集)(第131号)

冬休みも終盤戦に入り、宿題の追い込みに余念がない。もっとも追い込むのも、余念がないのもあくまで私の方だけ。肝心の子供はというと、なんのこっちゃという感じで鳥の本を読み耽っているわけで……。夏休みとまったく代り映えしない光景に加え、またもやド…

昭和十年の女の子 大阪のまちで(第393号)

この本の主人公“スミちゃん”は、平成29年現在10歳の女の子である"モモちゃん"の曾祖母だ。物語はモモちゃんがひいおばあちゃんのスミ子さんのところへ遊びに行くところから始まる。モモちゃんは昭和10年に10歳だったスミ子さんのアルバムを見ながら、当…

木の実は旅する(第362号)

『あったよ! 野山のごちそう(第291号)』には、 どんなにおいしそうに見えても毒をもっている実もあるよ。 と書かれていた。 その「どんなにおいしそうに見えても毒をもっている実」の一つが、本書に出てくるドクウツギの実だ。「鳥と旅する木の実」という…

あったよ! 野山のごちそう(第291号)

一緒に行こうよ"こくわ"の実 また採ってね ーDREAMS COME TRUE「晴れたらいいね」より 野山のごちそう……といえば、動物植物キノコなど、いろいろなものが思い浮かぶ。 英題にあるのは"Wild Fruits and Nuts"。だから『あったよ! 野山のごちそう』は、木の実…

かんたんレストラン 世界のおやつ(第122号)

今号は「作者のことば」から引くと、 『かんたんレストラン・世界のおやつ』を作るのに、私は10か国の方々にお会いして、おやつのレシピを教わりました。お隣の韓国や中国、ハワイやアフリカ、南アメリカやヨーロッパから来た人たちです。 「あなたの国の…

アジアの台所たんけん(第213号)

3ヶ月分のパンを、皆で一斉に手作りするトルコの村*1。食事の順番こそ男性優先だが、二人で協力して夕食作りをするスリランカの夫婦。親類や近所の女の子たちに囲まれ、料理を教えながらごはん作りをするインドのおばあちゃん。家族総出で、市場に出すソム…

アマガエルとくらす (たくさんのふしぎ傑作集)(第168号)

この本は、となり町の子供遊び場に出かけた時、そこの絵本コーナーに置いてあったものだ。暑さの残る秋の日、鉄道高架下の遊び場は、風がほどよく吹き抜けとても気持ちがよかった。近隣の公園でもいつだったか、絵本を展示していて自由に読めるというイベン…

ムクドリの子育て日記 (たくさんのふしぎ傑作集) (第110号)

先週末は○○公園と●●公園と◎◎公園に行って鳥の写真を撮りたい!という子供の要望に応え、暑いなか朝早くから自転車に乗って出かける羽目になった。 最初に着いた公園の池は、水辺の鳥たちの観察スポットになっている。バーダーの皆さんが思い思いの場所で、す…

おかし (たくさんのふしぎ傑作集) (第300号)

300号という記念すべき本が、このテーマで、このお二人の手で作られたというのは、幸せなことだと思う。 内容としては、他の「ふしぎ」のように、未知の世界を知って感心するとか、驚かされるということはない。おばあちゃんちに来たような、ホッとする時間…