こどもと読むたくさんのふしぎ

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を読んだ記録です。

音楽

ノントン・ワヤン!(第286号)

タイトルの意味は「ワヤンを見に行こう!」 ワヤンとは、インドネシアはジャワ島やバリ島で行われる影絵芝居のこと。 ただの影絵と侮るなかれ。1000年以上の歴史を持つ伝統芸能なのだ。 この絵本の主人公はビルン、小学4年生の女の子。ジョグジャカルタの町…

カーニバルがやってきた!(第279号)

カーニバルがやってきた! カラフルでパワフルな一冊。 人、人、人……色、色、色! どのページも人と色で埋め尽くされている。 どのページからも歓声、歌声、音楽……さまざまな音がごっちゃになって漏れ出してくる。聞こえないのに、本当に聞こえてくる。 お祭…

オルゴール誕生(第292号)

小さな木の箱のふたを開けると音楽の演奏がはじまるオルゴール。 「オルゴール」というと外国語のように聞こえますが、 ほんとうはオランダ語から生まれた日本語です。 オルゴールって日本語だったのか! その昔、オランダ人が持ってきた手回しオルガンに由…

風を見たことある?(第260号)

気づいたのは、写真にうつる案内標識がきっかけだった。国道398号の案内標識。 迫(Hazama)29km 中田(Nakada)20km と書かれている。見たことのある地名だ。「防犯協会志津川支部」作成の「自転車は登録鍵かけ心がけ」の標語看板。志津川町もとい南三陸町…

神々の花園(第368号)

『砂漠の花園(第224号)』はペルーだったが、こちらは南アフリカ共和国はナマクアランドにあるお花畑。 色、色、色!色の洪水にただただ圧倒される1冊。まさに「神々の花園」という呼び名に相応しい風景だ。 『砂漠の花園』の野村氏が何度もローマスを訪れ…

くりばやし(第404号)

くりばやし、は栗林だ。 農林水産省は、人工的なものを林、自然にできたものを森と定めているらしい。 『くりばやし』の木は、人が果実を採るために植えているから、まさに林なのだ。 表紙を見れば、等間隔にリズムよく並んでいる。自然の中で同じ種類の木が…

なんだかうれしい(第193号)

先日見た「小さな旅」は、大崎下島だった。 大崎下島(大崎上島も)は、中国地方に住んでいた頃、訪れたことがある。ここはレモンの産地。段々畑にレモンの木が一面に植えられている。斜面が広がる地形は、海からの照り返しもふりそそぐ。太陽の光をたっぷり…

大根はエライ (たくさんのふしぎ傑作集)(第222号)

大根はエライ!高い! 今年の大根は高嶺の花。いつもなら今ごろ、おでんに煮物、鍋物、大根餅などなど大活躍しているはずなのに、今年と来たら、小さいくせに値ばかり張ってとても買えるものではない。生産者の皆さんも頑張っているのだろうが、こればかりは…

音楽だいすき (たくさんのふしぎ傑作集) (第27号)

「作者のことば」は、題して“音楽をすきになった日”。 作者である翠川敬基氏は、こんなことを告白している。 今のぼくの仕事は、音楽を演奏することです。もちろん音楽は大好きです。でもぼくが君たちの年齢のころは、あまり音楽が好きではありませんでした…

おもしろい楽器 中南米の旅から(第318号)

『おもしろい楽器 中南米の旅から』は、音楽と楽器と人で満ちあふれている。 たとえば吹く! たとえば叩く! たとえばふる!まわす!ゆする! たとえばひっかく、はじく、こする! 楽器をもたない人も、楽器を鳴らさない人もいないんじゃないかと思うくらい…