こどもと読むたくさんのふしぎ

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を読んだ記録です。

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カモノハシのなぞ(第148号)

夫は趣味で登山を続けているが、プラティパスという給水ボトルを使っている。ちなみに私のは大学時代に買ったまま、懐かしの手付ポリタン2Lだ。 干してある給水ボトルを見て、プラティパスってどういう意味だろう?描かれている動物みたいなのは何?と思って…

パイロットが見た雲(第147号)

子供が図書館で、分光器をつくろうというイベントに参加してきた。 昨年も近隣大学で、分光器を作って実験する公開講座に参加しているが、分光器本体を用意された展開図を使って作るのに苦労していた。今年のはトイレットペーパーの芯を使うお手軽なもの。完…

ここにも、こけが… (たくさんのふしぎ傑作集) (第195号)

子供は「ネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ! 」を見ることを楽しみにしている。「所さん!大変ですよ」も続けて見ることが多い。 先日の話題は「村の“お宝”が盗まれた!?不思議なコケ・ブーム」。稀少コケの盗難の話から、コケを愛でる「コケガール…

落ち葉(第200号)

ここ数年、やはり毎年のように参加している公開講座が「子ども樹木博士」。 構内の樹木についてレクチャーを受けた後、机に並べられた木の一部(おもに葉っぱ)を見て、名前を当てるという試験形式のものだ。 子供は樹木に詳しくないから、受けるのは当然初…

あけるしめるでるはいる(第129号)

子供が『ひと・どうぶつ行動観察じてん (たくさんのふしぎ傑作集)(第120号)』の月刊誌バージョンを見たがっていたので、図書館で取り寄せてみた。内容は変わらなかったが「ふしぎ新聞」がなかなか面白かった。 「みみずの学校」では、校腸が冒頭あいさつで…

ひと・どうぶつ行動観察じてん (たくさんのふしぎ傑作集)(第120号)

女性たちのご多分に漏れず、痴漢被害に遭ったことがある。 最近は、子供が幼稚園の時。夏休みのイベントに出かけるため、通勤ラッシュにかかるかかからないかくらいの時間に、電車に乗っていたときのことだった。Tシャツにジーンズ、化粧っけもない「ただの…

クマよ (たくさんのふしぎ傑作集)(第156号)

『クマよ』は『森へ』と比べると、ちょっと落ちるかなあと思うのだ。 こう感じるのは私だけかもしれない。夫に聞いても『クマよ』の方がずっといいと言うし、どうも感覚がズレているように思う。 2冊を見比べて『クマよ』に覚える違和感を考えてみた。気づ…

森へ (たくさんのふしぎ傑作集) (第105号)

「父と子のアラスカ~星野道夫 生命(いのち)の旅」を見た。 テレビ番組情報 「父と子のアラスカ~星野道夫 生命(いのち)の旅」(再放送) | 星野道夫事務所公式サイト これまで道夫の本を、ほとんど読んでこなかったという星野翔馬氏。番組の中で彼は、星…

なんだかうれしい(第193号)

先日見た「小さな旅」は、大崎下島だった。 大崎下島(大崎上島も)は、中国地方に住んでいた頃、訪れたことがある。ここはレモンの産地。段々畑にレモンの木が一面に植えられている。斜面が広がる地形は、海からの照り返しもふりそそぐ。太陽の光をたっぷり…

大草原のノネコ母さん (たくさんのふしぎ傑作集)(第130号)

今週のお題「ねこ」にちなんで、『大草原のノネコ母さん』を取り上げる。 私は子供の頃から大のネコ好きだ。しかし、転勤暮らしなので飼うことはできない。そのかわり、猫の日めくりカレンダー"365 Cats Page-A-Day Calendar"を買って、毎日めくっては和んで…

お姫さまのアリの巣たんけん (たくさんのふしぎ傑作集) (第150号)

ここ3年、毎年のように参加しているのが近隣大学の公開講座「身近なアリを知ろう」。 アリについての講義の後、“アリエンテーリング”の活動が始まる。先生お手製の吸虫管を使って構内のアリを採集しては顕微鏡を使って同定し、レア度に応じて点数を競うもの…

手で食べる?(たくさんのふしぎ傑作集) (第158号)

学生時代、“ただのサークルの先輩”だった今の夫に、昼飯に連れていかれたのが、今は無き高田馬場のインド料理店「マラバール」。今でこそ、エスニック料理は家で手作りもするなじみの味だが、入学したての私にとって、タンドールで焼かれたナンもスパイスの…

古くて新しい椅子―イタリアの家具のしゅうりの話 (たくさんのふしぎ傑作集)(第143号)

私は一人っ子だ。何でも新しいものを買ってもらえてたかというと、そうでもなかった。 例えば勉強机。これは父が使っていた事務机のお下がりだった。何の変哲もないただの事務机。可愛らしさのかけらもない。椅子にいたっては中古屋で買ったもの。これまた、…

みらくるミルク (たくさんのふしぎ傑作集)(第131号)

冬休みも終盤戦に入り、宿題の追い込みに余念がない。もっとも追い込むのも、余念がないのもあくまで私の方だけ。肝心の子供はというと、なんのこっちゃという感じで鳥の本を読み耽っているわけで……。夏休みとまったく代り映えしない光景に加え、またもやド…

ドイツの黒い森(第153号)

昨日のエントリーでいただいたコメントの、返信について補足。 「マイナスの面も含めた身近にある自然の姿」というのは、自然自体のマイナス面というより、人間活動の影響で生じたマイナス面、とするべきだったと思い直した。もっといえば、鮎が不味いという…

ウミガメは広い海をゆく(第174号)

先日、ウミガメ放流会についてのマンガを見た。 『ウミガメ放流会』が子ガメの命を奪う?実態を描いた漫画に考えさせられる 実は小笠原に行った時(『カタツムリ 小笠原へ(第366号)』)、私たちも「ウミガメの放流」イベントを見に行っている。 生後1年く…

絵くんとことばくん (たくさんのふしぎ傑作集)(第181号)

ぼくはもう4年生なのにおこづかいが500円だ。 「これは少ない!」とぼくは思う。 で、お母さんに「1000円にして!」といいたいのだが、 口ではとてもかなかわないから、 ポスターをつくって、それをキッチンにはって、 それでお母さんにうったえよう…

人がねむる 動物がねむる(第178号)

わが家の息子がいちばん口うるさく言われるのは、勉強ではなく「寝る時間」のことだ。「早く寝なさい!」という直接的な言葉はもちろん、「時間の管理ができてないよ」「せっかく早くご飯にしたのに寝る時間が遅かったら意味ないんだよ」「睡眠不足になると…

電子の虫めがね(第184号)

「電子の虫めがね」とは、電子顕微鏡のこと。 虫めがねという言葉は、拡大鏡の意味だけではない。撮影対象が虫であるという、二重の意味がかけられているのだ。 そもそも虫眼鏡とは?虫を見るために作られたものなのか?語源をネットで調べてみたら、確かに…

わたしが外人だったころ (たくさんのふしぎ傑作集)(第124号)

著者は1938年秋、16歳の時アメリカに留学する。 ミドルセックス校を経てハーヴァードに入学。入学3年目、日本とアメリカの間で戦争が勃発する。FBIから取り調べを受けた後、移民局付属の留置場へ。当時は卒論作成中だったが、教授の取り計らいで、留置場…

かんたんレストラン 世界のおやつ(第122号)

今号は「作者のことば」から引くと、 『かんたんレストラン・世界のおやつ』を作るのに、私は10か国の方々にお会いして、おやつのレシピを教わりました。お隣の韓国や中国、ハワイやアフリカ、南アメリカやヨーロッパから来た人たちです。 「あなたの国の…

マーシャルの子どもたち-水爆の島(第139号)

本号の最後は、こう結ばれている。 太平洋のまん中の小さな島でおこっていることは、けっしてマーシャルの人びとだけの問題ではありません。核実験や原子力発電所の事故による放射能でくるしんでいる人びとが世界の各地にいます。もしも核戦争や原子力発電所…

アマガエルとくらす (たくさんのふしぎ傑作集)(第168号)

この本は、となり町の子供遊び場に出かけた時、そこの絵本コーナーに置いてあったものだ。暑さの残る秋の日、鉄道高架下の遊び場は、風がほどよく吹き抜けとても気持ちがよかった。近隣の公園でもいつだったか、絵本を展示していて自由に読めるというイベン…

小さなプランクトンの大きな世界 (たくさんのふしぎ傑作集) (第137号)

数年前、学習塾主催の理科実験教室「メダカ博士になろう」というイベントに参加し、メダカの卵を持って帰ってきたことがあった。イベント自体は楽しんでいた子供だが、大して興味があるわけでもない。その後の世話まで気が回るはずもなく、飼育当番はもっぱ…

ムクドリの子育て日記 (たくさんのふしぎ傑作集) (第110号)

先週末は○○公園と●●公園と◎◎公園に行って鳥の写真を撮りたい!という子供の要望に応え、暑いなか朝早くから自転車に乗って出かける羽目になった。 最初に着いた公園の池は、水辺の鳥たちの観察スポットになっている。バーダーの皆さんが思い思いの場所で、す…

世界一の展覧会(第191号)

この本は、 「美術館の作品を使って、展覧会を自由に考えてつくりましょう」 という実際にあったワークショップを元に作られている。 参加者は学校も別々の子供たち26人。子供たちは4つのグループに分かれ、それぞれ1つずつ展覧会を作る。グループにはリ…

美術館にもぐりこめ!(たくさんのふしぎ傑作集) (第140号)

子供連れ×美術館は、なかなかハードだ。息子にも、私の趣味に付き合わせたことが何度かあるが、どちらにとってもハッピーではなかったように思う。私は鑑賞に集中できないし、子供は早く出たいし……。先日のミュシャ展も、小さい子供連れのお客さんがちらほら…

時をながれる川(第172号)

主人公は、北海道沼田町にある「幌新太刀別川(ほろにたちべつがわ)」。 冒頭、 この、どこにでもあるような小さな川が、私たちを遠い昔に案内してくれるふしぎな川なのです。 と紹介されている。 この川に沿って見られる崖や川床からは、たくさんの化石が…

おしりをふく話 (たくさんのふしぎ傑作集)(第162号)

『トイレのおかげ (たくさんのふしぎ傑作集)(第141号)』で紹介した記事の伊沢氏は、葉っぱでおしりを拭いていた。昔の人も、トイレットペーパーが登場するまでは、いろいろな物でお尻の始末をつけていた。 トイレットペーパーの前はチリ紙。夫の祖父母の家…

うたがいのつかいみち (たくさんのふしぎ傑作集)(第104号)

この本の登場人物は二人。ゴフムさんとソルテスさんである。 ゴフムさんは、“うたがいの名人”。 みんながあたりまえだと思っていることを、うたがってみせるという。そのうたがいを解いてみせた人にはお金を進呈し、答えに詰まった人からはお金を取るという…