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となりにすんでるクマ。 誰の?英題は"my"がついてるので「わたしのとなり」になるだろうが、つまりは人間だ。表紙にも表れている。表はクマ、裏はヒトだ。 生活圏にクマが突如として現れ、ヒトやヒトが大事にしてるものを傷つける。近年そんなニュースが多…
最近Xに流れてくるのが、#アザラシ幼稚園。 オランダにある野生アザラシ保護施設、ピーテルブーレンアザラシセンター関連のポストだ。リハビリプールでのんびり過ごすアザラシたちに和みっぱなしになる。 アザラシの愛らしさは動きにある。陸の上じゃずんぐ…
この本は、 松田 真枝 文 / キッチン ミノル 写真 / 得地 直美 絵 という3人の力が合わさって出来上がっている。昆布のような絵本だ。 昆布が主人公なので昆布(文章)がなけりゃ始まらないけど、写真と絵が、昆布(文章)のおいしさを存分に引き立たせてい…
奇跡的かつ貴重な絵本だ。 なんせこの北海道石の発見は2023年。できたてほやほやホットな段階での出版なのだ!「たくさんのふしぎ」は月刊誌だけど、年単位の時間をかけて作られるものが多い。それを1年やそこらで仕上げている。これも『石は元素の案内人(…
「たくさんのふしぎ」の魅力の一つは“未完成”というところだ。 この絵本、実は何度となく読み返している。でもまるでつかめないのだ。鳥取砂丘の絵が。実際行ったことさえあるというのに。 絵は地味そのもの。だって砂と空しかない。 パッと華やぐのは32〜33…
ウンム・アーザルのキッチンは、ハイファにある。イスラエル北部の港町だ。 「ウンム・アーザル」は一種の敬称。“アーザルのお母さん”という意味だ。本名はマラケという。かつての日本含め、オールドタイプの世界はどこもそうだが「息子の名前が敬称になる」…
母の日を擁する5月にふさわしい一冊。 40ページまるまる、母の美と愛で満ち溢れている。チョッキリたちの美しい姿態と、チョッキリ母ご自慢の揺藍がこれでもかとずらり。子孫を残すための本能とはいえ、その作業の巧緻さに感嘆すること間違いなしだ。小さな…
子供は高校生になった。 あと数年したら成人だ。みんないうけど、子供の成長というのは恐ろしく早い。 入学した高校で早速オリエンテーションがあった。一泊二日の宿泊行事だ。カレー作りと飯盒炊爨があるらしい。 は ん ご う す い さ ん なんて懐かしい響…
『いろいろ色のはじまり(第463号)』が色の化学なら、これは色の「文化」の本だ。しかも、ピンクという一色にしぼった。 いま「一色」といったが、じゃああなたが思い浮かべるピンクはどんな色だろうか? それを考えると、ピンクは決して一色ではなく、人が…
「たくさんのふしぎ」で多く取り上げられるテーマの一つに「家」がある。 小松義夫氏のように、世界の家々を紹介したものもあれば、 『世界あちこちゆかいな家めぐり (たくさんのふしぎ傑作集) (第146号)』 『土の家(第295号)』 『家をかざる(第409号)…
これほど「教科」のカテゴリーが意味をなさない絵本もない。 創刊号『いっぽんの鉛筆のむこうに (たくさんのふしぎ傑作集) 』を彷彿とさせるものだ。 でも、食べることって、よくよくみると本当はにぎやかなことなんだ。じゃあ、そもそも「食べる」ってどん…
骨格標本だけを見て、なんの生きものか当てるのは意外と難しい。 川上先生も言われるとおりだ(『つばさをもった恐竜族 (たくさんのふしぎ傑作集)(第30号)』参照)。まあ鳥かどうかくらいは判別できるかもしれないけど、なんの鳥かまではよほどの専門でな…
壮麗な表紙だ。これからどんなお話が始まるのか期待感が高まってゆく。 「たくさんのふしぎ」のロゴは重厚な金で彩られ、いつもならデフォルトの文字で作られる「2023年11月号(第464号)」は絵の中に溶け込ませてある。 本号は、世界最初の万博をテーマに書…
これは色の化学の本だ。 「たくさんのふしぎ」には、色を題材とするものがいくつかある。 草木染めを扱った『草や木のまじゅつ (たくさんのふしぎ傑作集)(第3号)』。 “素人”の草木染めの実践(実験?)が出てくる『ギョレメ村でじゅうたんを織る (たくさん…
朝ドラ「らんまん」は、植物学者牧野富太郎をモデルにしたドラマだ。 昨日は主人公の万太郎が、山中で会った遍路宿の案内役に導かれ、不思議な植物を見つけるシーンがあった。のちにヤッコソウと名付けられる植物だ。 地面に這いつくばって観察する万太郎。 …
表紙がいい。うつるのは後ろ姿だけ。 犬といっしょにイカダ旅(たくさんのふしぎ2023年8月号) 福音館書店 Amazon 顔を出したっていいじゃないかと思われるだろう。 ましてこの男は、その世界ではよく知られた人物だ。 しかし「たくさんのふしぎ」では、彼も主…
沈没船はタイムカプセル。 どういう意味? それは読んでのお楽しみ。文字どおりタイムカプセルだということがよくわかる。 作者佐々木ランディ氏は「水中考古学」に携わっている。水中考古学といっても、陸上の考古学と変わるものではない。むしろその一部に…
おもて表紙から裏表紙に至るまで「光るきのこ」が満載! その幻想的な姿をたっぷり紹介した一冊だ。 冒頭、 夜の撮影でも、とくに心おどる瞬間は、ホタルなどの生きものがはなつ光と、空高い星の光が同時に見られるときです。 その競演は、時間のたつのもわ…
種から布をつくる? どうやって? タイトルを見た子供たちはそう思うことだろう。 付録「ふしぎ新聞」の「今月号の作者」紹介欄によると、白井仁氏の肩書きは「染織家」。 その名のとおり、染めたり、織ったりするのが仕事ということになる。 作者はその染め…
『宇宙とわたしたち(第385号)』のきょうだい本といえるものかもしれない。 私たちの体を作る物質は、100億年間も宇宙をめぐってきたものです。宇宙の中で、星や星間ガスと形を変えながら、100億年以上の時間をかけて、めぐりめぐって、いま、私たちの体の…
ぼくは大の鉄道ずきだ。あちらこちらの路線の、いろいろな列車に乗るのがすきだ。列車の写真をとるのもすきだ。 野坂さん、のっけから乗り鉄撮り鉄宣言ですか……。 次のページは、 ぼくがこれまでに乗った鉄道路線をごらんいただこう。 ですよ? 「ぼくが愛用…
冬休みがきた。 中学に入っても相変わらず出るのが書き初めの宿題(『みらくるミルク (たくさんのふしぎ傑作集)(第131号)』)。ていねいに書くのが苦手な上、お習字の習い事などしたこともない子供が、数時間ぽっちの書写の授業だけで、まともな書を仕上げ…
主役はドーンとど真ん中真正面にご登場。 衒いのない表紙、そしてタイトル。紛うことなくヘリコプターが主人公の絵本だ。 表紙の絵、よくよく見ると操縦席に人の影が見えるのだが、あくまで脇役。 ヘリコプター(とそれに類するもの)が登場しないページはほ…
名前をつけてやる 本気で考えちゃった 誰よりも立派で 誰よりもバカみたいな ースピッツ「名前をつけてやる」アルバム『名前をつけてやる』より 人生でもっとも悩んだ名前。 それは子供の名付けだ。 お腹にいるときは夫と意見が割れ、なかなか決まらなかった…
今年も彼らがやってきた。 マガンたちだ(『からだの中の時計(第440号)』)! 今年の初飛来確認日は9月17日。去年より1日だけ早い。 10月に入り、続々と到着し始めている。 よくもまあ何千キロも離れた繁殖地から、毎年毎年ジャストなタイミングで渡って…
今年度のラインナップをながめてた時、「ヒキガエルとくらす」が目に飛び込んできた。 『アマガエルとくらす (たくさんのふしぎ傑作集)(第168号)』の山内さんだな、と思ったら案の定だ。アマガエル14年なら、ヒキガエルは18年!どんだけカエル好きなんだ。…
英題は"IMAGINATION OF THE STARRY SKY"。 星空の「科学」の絵本ではない。 「作者のことば」で言われるとおり「星空を眺めてきた人類がどんな想像を楽しんできたのかを描こう」とする本なのだ。 主人公はルナ。10歳の女の子*1だ。夏休み、八ヶ岳の高原近…
子供は「石に執着する子」。 おまけに、いま学校で学習してるのは、元素など化学分野だ。 この『石は元素の案内人』に飛びつくだろうなと思ってたら、案の定届いてすぐに飛びついた。 学校にも“石友”がいて、石談義や石の交換みたいなのもしてるらしい。先日…
7月の日曜日、子どもをつれて、近くの公園にでかけました。 本号はこんな軽やかな一文から始まる。しかし実はすごい本なのだ。 お話の枕は、著者が小学1年生のときの思い出。高柳さんは1948年生まれなので、かれこれ60年以上前のことだ。 掃除の時間のこと…
今年度のラインナップで福岡先生の名前を見た時。 この号の記事はきっと書きあぐねるだろうなあと思っていた。読了してその予断をいい意味で裏切る……こともなく、やっぱり書きあぐねている。 私にとって福岡伸一は、魅力を感じられるサイエンスライターでは…