こどもと読むたくさんのふしぎ

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を読んだ記録です。

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イカは大食らい(第426号)

イカを見たことがありますか? スーパーのプラスチックトレイで力なく横たわっているやつではない。あれはただの死体だ。 生きてるのなら活き造りで食べた?確かにおいしいですよね。透明でプリプリしてて。皿の上でうにょ〜って恨めしそうに動いてるのちょ…

クジラの家族(第413号)

「子どものころから、クジラという動物にあこがれをいだいてきた」作者。『クジラの家族』は、ザトウクジラ、シロナガスクジラ、コククジラ、セミクジラ、シャチ、マッコウクジラと6種のクジラのなかまを、躍動感あふれる写真とともにたっぷり紹介した1冊…

空があるから(第425号)

『空があるから』を読んでいた子供が、突然「地球って特別なんだね」と言い出した。 30〜31ページの、地球のお隣さん、金星や火星と比べてのことである。しかし、金星火星の環境がどう違うかなど、子供図鑑にも載っていることだ。子供だってすでに知っている…

珪藻美術館 ちいさな・ちいさな・ガラスの世界 (たくさんのふしぎ傑作集)(第411号)

ミミクリーズの特集が珪藻だった。 「けいそう」 - ミミクリーズ - NHK そこで思い出したのが、この『珪藻美術館』だ。 美術館と題され、きらきらしい画像の表紙を見ると、このような“珪藻アート”が中心の本だと思われるかもしれない。 珪藻美術館 ちいさな…

9つの森とシファカたち マダガスカルのサルに会いにいく(第415号)

マダガスカルのカメレオンたちが、島のさまざまな場所にわかれて生活しているように、マダガスカルに棲むレムールの仲間、シファカも島のさまざまな森に分かれて暮らしている。 レムール?シファカ?マダガスカルの動物に詳しくない人には聞き慣れない言葉だ…

街のネズミ(第424号)

甲本ヒロトはかつて、 ドブネズミみたいに美しくなりたい 写真には写らない美しさがあるから と歌ったものだが、どうしてどうして表紙のドブネズミのなんと愛らしいことか。 本号は、東京の繁華街に棲むドブネズミの姿を激写した「写真集」だ。激写というの…

線と管のない家(第420号)

私たち家族は、これまでさまざまな家に住んできた。 一軒家/集合住宅という違いだけではない。電気・ガス・水道などのライフラインも、いろいろなパターンがあった。 電気は大手電力会社10社のものを使ってきたが、オール電化でガスがなかったり、トイレが…

馬と生きる(第416号)

『馬と生きる』の裏表紙見返しには、遠野物語からのオシラサマの話が紹介されている。 百姓の娘が家の飼い馬と恋仲になるが、怒った父親によって馬は殺されてしまう。死んだ馬にすがりつく娘に腹を立てた父親は、馬の首を切り落とす。刎ねられた首に飛び乗っ…

地球の中に、潜っていくと…(第417号)

今住んでいるマンションには、地震の爪痕があちらこちらに残されている。 内陸のこのあたりは津波こそなかったものの、震度6が観測され、かなりの建物被害があったようだ。引っ越して1ヶ月くらい経ったころ、さっそく少し大きめの地震があって、災害時の備…

アラスカで一番高い山 デナリに登る(第421号)

“日本で一番高い山 富士に登る” 急にスケールが小さくなったが、子供は昨夏、富士山に登ってきた。 振り返ってみれば、昨シーズンがまさにラストチャンスだった。 今シーズンは登ることができないこと。東京から転居したこと。今年は夏休みが短縮されている…

まぼろし色のモンシロチョウ 翅にかくされた進化のなぞ(第423号)

モンシロチョウの翅、白くてそこに黒い点があるだけだと思っていないかな? はい、思ってます! 「まぼろし色」とは何か? オスとメスで別種と誤解されるほど外見が異なる虫とは違い、モンシロチョウのオスとメスの見分けはほとんどつかない。それでもオスは…

ポリネシア大陸(第422号)

『イースター島 ちいさくて大きな島』の「作者のことば」で、野村哲也氏は次のようなことを語っている。 イースター島にやって来た最初の人々は、ポリネシアから渡ってきましたが、イースター島からさらに東の南米へ向かった人や、または逆に南米からイース…

極夜の探検(第419号)

真っ黒な表紙。「たくさんふしぎ」のタイトルロゴは濃いグレーに沈み、『極夜の探検』の題字、作者名だけがほの白く浮かび上がっている。こう来たか、と思った。 この体験を探検を、絵本にすることができるのだろうか。絵を付けて表現することは可能なのか。…

ブラックホールって なんだろう?(第412号)

学校から帰った子供が、ちょっと不機嫌そうに言った。「今日の読み聞かせの本、間違ってるところがあった。」 子供の学校では、朝の時間、月2回程度、ボランティアによる読み聞かせが行われている。私もメンバーの一人だ。 間違ってるところ?何の本だった…

一郎くんの写真 日章旗の持ち主をさがして(第414号)

今朝、NHKを見ていた子供が、きょうは「なつぞら」やらないんだね、と言い出した。平和記念式典が始まっていた。8時15分、子供と一緒に黙祷を捧げる。 中学高校と多感な時期を広島で過ごした夫は、毎年黙祷を捧げている。私も山口、広島と転勤先で過ごす…

青い海をかけるカヌー マダガスカルのヴェズのくらし(第408号)

見開きいっぱいに広がるエメラルドグリーンの海。生き生きとカヌーを操る人々。温かみのある手書きの題字。表紙を見るだけでわくわくしてくる本だ。表紙が、この『青い海をかけるカヌー マダガスカルのヴェズのくらし』のすべてを表しているといっても過言で…

スウェーデンの 変身する家具(第405号)

本号を寝っ転がって読んでいた子供が、 「ねえねえ、スエーデンでは、人んちの森にも自由に入っていいんだって。そこでキャンプしてもいいんだって。すごいねー」 と言い出した。 実はこれ『森はみんなの保育園』にも書いてあったことなのだ。こちらはデンマ…

盆栽をそだてる(第406号)

これは盆栽についての本だ。ついに出た。 "I am a Bonsai"ではなく、"Living with Bonsai"だ。 しかし、これは盆栽の本ではないのではないか。いや、盆栽の本なのだが…。 すうっと読めてしまって、なにか物足りない、もっと盆栽について知りたい、飢餓感とい…

病院の子どもたち チャイルド・ライフ・スペシャリストのしごと(第407号)

家庭教師の仕事をしていた頃、病院に教えに行ったことがある。入試を間近に控えた中学生だった。何で入院していたのかはわからないが、特にしんどそうな様子は見られなかったので、重篤な状態ではなかったのだと思う。ほんの数日だけの指導でどうにかなるも…

くりばやし(第404号)

くりばやし、は栗林だ。 農林水産省は、人工的なものを林、自然にできたものを森と定めているらしい。 『くりばやし』の木は、人が果実を採るために植えているから、まさに林なのだ。 表紙の木を見れば、等間隔にリズムよく並んでいる。自然の中で同じ種類の…

すてきなタータンチェック(第402号)

小学生の頃、タータンチェック柄の巻きスカートが大好きだった。巻き終わりが大きめのピンで留めてあるのも、すごく気に入っていた。違う柄のを2着買ってしょっちゅう着ていた覚えがある。クローゼットを見てみれば、今もタータンチェック柄のシャツや上着…

デタラメ研究所(第401号)

表紙には、たくさんの子供たちがサイコロを振っている様子が描かれている。見開きにすると子供たちが無限にいるように見えて、はてなし世界の入口に来たような気分になれる。 『デタラメ研究所』というタイトルも軽やかならば、イラストのタッチも軽やか。し…