週末、ときどき子供と行くイベントに、こういうものがある。
木を伐ったり、竹を伐ったり、草を伐ったり、とにかく楽しい。ノコギリ使って木を切り倒すなんて、自分にそして子供にできることとは思わなかった。指導してくださる地元ボランティアの方々は、私と子供の「先生」だ。
「先生」はノコギリの使い方だけでなく、活動場所の自然についても詳しい。スケジュールのには自然観察の時間もあるが、生息する生きものの知識の豊富さにいつも驚かされる。
12月中旬に活動した雑木林で「先生」が、
「日が長くなると、それを敏感に感じ取って、真っ先に生えてくる植物たちがあるんですよ。スプリング・エフェメラル、と言うんです」
と教えてくれた。スプリング・エフェメラル……「たくさんのふしぎ」でも見たことがある!
3月、別の里山での活動に参加した。
“スプリング・エフェメラル”が見られるだろうな、と思って。
自然観察の時間に「先生」が、これは食べられるんですよ、といいながら白い花を摘んで口に入れた。タネツケソウと言うらしい。私も真似して食べてみた。
あ、春の味だ。
と思って「春の味ですねー」と言ったら、先生も、そう、春の味です、とうなずいてくれた。
私が食べたタネツケソウ。
ごく単純に、ああ春が来たなーお花がきれいだなーって思うのも悪くはないが、知識があるとより楽しめる。

春の妖精たち―スプリング・エフェメラル (たくさんのふしぎ傑作集)
- 作者: 奥山多恵子
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 2010/02/10
- メディア: 単行本
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