こどもと読むたくさんのふしぎ

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を読んだ記録です。

日本じゅうの4月1日(第37号)

4月1日といっても、エイプリルフールの本ではない。

今、この号を手に取る人はあまりいないと思うので、どんな内容か、表紙ウラの言葉から引用してみる。

● この本ができるまで

   日本は南北にほそ長い国です。冬、長いあいだ雪にうもれる北国もあれば、ぜんぜん雪のふらない南の島もあります。北海道と九州では、サクラがさきだす日がふた月ほどもちがいます。

 この日本を、もし1日で旅をすることができたら、ずいぶんいろいろなちがいを体験することができるでしょう。でも、1日のあいだに1人で日本じゅうをまわることはとてもできません。そこで、おおぜいのひとに協力してもらって、北から南まで、“ある日”の日本列島の自然のようすをしらべ、それを1冊の本にまとめてみようと考えました。“ある日”としてえらんだのは、春のはじめで、春休みのさいちゅうの4月1日です。そして────

 

 1986年4月1日・・・「たくさんのふしぎ」の読者へのみなさんへの“春のしょうこさがし”のアンケート

 1987年4月1日・・・第2回アンケート“春のしょうこさがし”。各地のナチュラリスト50人のかたからのくわしい報告。岩手県沢内村、神奈川県平塚市熊本県湯の児島での自然観察会。中国地方と沖縄での取材。

 

 こうして集まった材料をぜんぶまとめてできたのが、この本です。

 この本を読んでいるきみが住んでいる町や村の4月1日は、どんなようすでしょうか?今年の4月1日には、きみも外に出て、家のまわりや野山や海辺を観察してみませんか。そして、ちがう土地に住んでいる小学生たちが、どんな4月1日をむかえているか、想像してみてください。

というわけで、きょう4月1日、子供と外に出て、家のまわりを観察してみようと思う。結果などは後日アップする予定。

<2017年4月8日追記>

春をさがして カヌーの旅(第253号) 』のエントリーに、写真などをアップしました。

結局のところいちばん春を感じたのは、お昼を食べたおそば屋さんだったかもしれない。天せいろにはアスパラの天ぷらがついていたが、ひとくち食べた途端、春の味がじわっと広がってとても幸せな気持ちになった。清潔に保たれたお手洗いには、季節の花が慎ましく飾られていて、ここにも春を感じることができた。こんなお店、家の近くに欲しいものだ。