BIG ROCKS, BIG WORLD!
なんて素敵な英題だろう。これ以上の説明は要らないのではないか。
表紙を見開きにしてみる。
真っ青な空を背景にしたエアーズロックがどーんと現れて、圧巻だ。月刊誌の背表紙は薄めなので、見開きにしても邪魔にならない。「たくさんのふしぎ傑作集」のような上製本だと、こうはいかないだろう。
著者の須田郡司氏は、“巨石写真家(イワクラフォトグラファー)”なのだそうだ。ブログによると、この本は「石好き編集者と共に作り上げた1冊」らしい。やはり石に執着する性質なのだろうか。こちらの作者の方も、子供のころ石集めをしていたということで、石には何か人の心を引きつける力があるのかもしれない。
「作者のことば」では、当然、
みなさん、おおきな石を実際に訪ねる旅に出かけませんか?
と呼びかけられている。
私は国内海外含め旅をしている方だと思うが、不思議なことに、この本に出てくる「おおきな石」をひとつも見ていない。ひとつも見ていないということは、これから見る楽しみがあるということだ。山へ行けば、巨岩が転がっていることもあるけれど「ただの石」としか思ってこなかった。すっと通り過ぎるのではなく、じっくり向き合って見てみれば「何かをあなたに語りかけてくれる」のだろうか?

おおきな石 (月刊 たくさんのふしぎ 2013年 02月号)
- 作者: 須田郡司
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 2012/12/21
- メディア: 雑誌
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