こどもと読むたくさんのふしぎ

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を読んだ記録です。

おおきな石(第335号)

BIG ROCKS, BIG WORLD!

なんて素敵な英題だろう。これ以上の説明は要らないのではないか。

表紙を見開きにしてみる。

真っ青な空を背景にしたエアーズロックがどーんと現れて、圧巻だ。月刊誌の背表紙は薄めなので、見開きにしても邪魔にならない。「たくさんのふしぎ傑作集」のような上製本だと、こうはいかないだろう。

著者の須田郡司氏は、“巨石写真家(イワクラフォトグラファー)”なのだそうだ。ブログによると、この本は「石好き編集者と共に作り上げた1冊」らしい。やはり石に執着する性質なのだろうか。こちらの作者の方も、子供のころ石集めをしていたということで、石には何か人の心を引きつける力があるのかもしれない。

「作者のことば」では、当然、

みなさん、おおきな石を実際に訪ねる旅に出かけませんか?

と呼びかけられている。

私は国内海外含め旅をしている方だと思うが、不思議なことに、この本に出てくる「おおきな石」をひとつも見ていない。ひとつも見ていないということは、これから見る楽しみがあるということだ。山へ行けば、巨岩が転がっていることもあるけれど「ただの石」としか思ってこなかった。すっと通り過ぎるのではなく、じっくり向き合って見てみれば「何かをあなたに語りかけてくれる」のだろうか?

おおきな石 (月刊 たくさんのふしぎ 2013年 02月号)

おおきな石 (月刊 たくさんのふしぎ 2013年 02月号)