「たくさんのふしぎ」を好きなのは、子供に媚びて作っていないところだ。
たとえばこの『算数絵日記』。
中学で学習する「マイナスの数」、高校で習うような「階乗」まで出てくる。
小学生向けだからといって、子供にはわからないだろうとか、難しすぎるだろうとかいう考えで作っていない。
息子は小2。算数好きというわけでもないので、内容をよく理解して読んだわけではないと思う。階乗のところでも、50!=3041093201713378043612608166064768844377641568960512000000000000
の「!」を、ただのビックリマーク、すごい桁の数字が並んでるから!を付けてるものと思い込んでいた(本文ではきちんと説明してある)。でもそれでいいのだ。
そんな息子でも、そして算数は苦手だった私でも、そんなことは関係なく、最後まで面白く読んだのだから。どんなテーマでも楽しく読ませてしまう、そこが「たくさんのふしぎ」のすごいところだ。
……にしてもこの本は1月号なのに、本文の絵日記自体は6月というふしぎ。
月刊 たくさんのふしぎ ぼくの算数絵日記 タイガー立石 1995年 01月号(第118号) [雑誌]
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