こどもと読むたくさんのふしぎ

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を読んだ記録です。

2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

昭和十年の女の子 大阪のまちで(第393号)

この本の主人公は“スミちゃん”。 平成29年現在10歳の女の子である"モモちゃん"の曾祖母だ。物語はモモちゃんがひいおばあちゃんのスミ子さんのところへ遊びに行くところから始まる。モモちゃんは昭和10年に10歳だったスミ子さんのアルバムを見ながら、当…

しめかざり (たくさんのふしぎ傑作集)(第274号)

スーパーで買い物していたら、サッカー台に「年末お買い物チェックリスト」なるものが置いてあった。我が家は年末年始、毎年双方の実家で過ごしており、正月準備をすることはない。このリストは不要のものということになるが、何となく気になって持ち帰って…

クリスマス・クリスマス (たくさんのふしぎ傑作集) (第57号)

クリスマスが嫌いだ。 気忙しい年末に、異教のイベントを突っ込まなくてもいいじゃないか。夫との交際中も、クリスマス・イヴを過ごすなんて一度たりともしたことがなかった。頭の中身も若過ぎた当時は、たとえ子供ができたとしても、クリスマスなんてやるも…

わが家は、野生動物診療所(第337号)

今朝、子供が学校へ向かって駆けていくのを、ひとり見送った。ふつうの朝の風景……と思われることだろうが、ここ数ヶ月の我が家では当たり前のことではなかった。 布団をかぶって登校の準備もままならない朝が始まり、思いきって1週間休ませてはみたものの、…