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その昔、このおもちゃを買ってやったことがある。 アクアプレイ (AquaPlay) アクアボックス カナルロック・ハーバー AQ516 ボーネルンド(BorneLund) Amazon 運河の仕組みで遊べるおもちゃだ。しかしまあ、子供も運河とはなにかわからん年だし、近くに現物が…
マーブリングとは、絵の具などを水面に垂らし、できた模様を紙に写し取る技法のこと。 手軽にできるので、学校の図画工作でやるところもあるはずだ。家の子も小学校で作ってきたことがある。 冒頭紹介されるのは、身近にある“マーブリング”。 水たまりに油の…
表紙の写真、なにが“うまれる”のかわかるだろうか? トノサマバッタなのだ。 土のなかからこんなんして生まれるとは知らなかった。 本号のテーマは誕生。生きものの子どもたちがたくさん登場する。 いきものは、みんな、 いつかどこかで、うまれてきた。 あ…
「たくさんのふしぎ」では異色の本だ。 表紙にはこうある。 この本は、かわいいキミへのキケンなプレゼントです!! そのとおり、キケンで挑戦意欲に満ちた絵本だ。 柳生弦一郎作の「たくさんのふしぎ」で、 『おしっこの研究 (たくさんのふしぎ傑作集) (第…
「たくさんのふしぎ」を読んでて思うのは、子供がたくさん出てくるなあということ。 とくに初期は、架空にせよリアルにせよ、子供たちが登場することが多い。子供向けの本だから当たり前と思うだろうが、意味もなく子供を出しているわけではない。 カッパド…
『花がえらぶ 虫がえらぶ』の英題は、 "THE MARVELOUS PARTNERSHIP BETWEEN INSECTS AND PLANTS" 植物と昆虫の共生関係について描いた絵本だ。『サンゴしょうの海 (たくさんのふしぎ傑作集) (第28号)』が海の生きものの“共生”なら、こちらで取り上げるは陸…
この本は作者本川先生のサイン本なのだ(『絵とき 生きものは円柱形 (たくさんのふしぎ傑作集) (第235号) 』)! 初期の「ふしぎ」には、 『庭にできたウサギの国 (たくさんのふしぎ傑作集) (第4号)』 『どうくつをたんけんする (たくさんのふしぎ傑作集…
先日、子供のおもちゃを整理して(させて)いた時のこと。 要らなくなったおもちゃ、主にプラレールやトミカをお譲りしようと声をかけてみた。 が! どなたからもほしいという声が上がらなかった。今や小さい子もYouTubeを見たり、ネットゲームで遊んでいた…
『かべかべ、へい!(第114号)』は「壁」だった。 これは「屋根」の絵本。 冒頭「もしも屋根がなかったら」というお題で書かれているが、屋根のないところで暮らすサイーダさんは、雨の時どうしてるんだろう。 興味深いのは、12〜15ページ「東洋と西洋の家…
『言葉はひろがる』の12ページには、こう書かれている。 地球上に今、何種類の言葉、いくつの言語があるかは、数えかたによってちがいますが、2500種とも、3500種ともいわれています。 人間の歴史の中で、これまでにあらわれ、消えていった言語は、どのくら…
「夏休みになったら、香奈子と俊太をスイスへつれてってやろうか」 と、おじいちゃんがいいました。 「それほんと!」ぼくたちは大よろこびです。バンザイ。 本号はこんな一節から始まるお話。おじいちゃんが孫二人を連れ、スイスの鉄道を案内するという物語…
英題は"Mimicry in insects"。 昆虫の擬態をテーマにしている。 生きものの擬態を取り上げた子供向けの本は、手をかえ品をかえ出版されている。古くは『自然のかくし絵―昆虫の保護色と擬態』から『なりすます むしたち』まで。作者の今森さん自身『あれあれ?…
『外国の小学校 (たくさんのふしぎ傑作集) (第13号)』で、インドネシアの小学校(ジャワ島スメダンにあるパサレアン小学校)の取材通訳を担当した、福家洋介氏による「ふしぎ」。 福家さんはかつて、スメダン近くにある村で暮らしていたことがある。今回訪…
ちょっと前、こんなまとめが話題になっていた。 京大での授業で「そろばんはアナログではなくデジタルです」と言ったら「そろばんがデジタルとはどういうことでしょうか?」という学生がいた - Togetter おそらく、アナログとデジタルという言葉がもつイメー…
毎朝、新聞を取りに行くついでに、マンションの非常階段を上がっている。運動不足解消のためだ。 我が家は、この町にしては珍しい高層マンション*1だ。周囲に田園風景が広がるなか、虫の季節は夜、巨大な誘蛾灯状態になる。まんま誘蛾灯でガの種類は本当に多…
“かべ”という身近なものをテーマに、軽やかな絵本(『かべかべ、へい!(第114号))を作ってみせた小野かおる。それに先駆けて描かれたのが“はし”。「橋」だ。 今回も、軽さに対して内容は盛りだくさん。 橋の歴史、橋を支えるしくみ、橋の種類、橋のかけ方…
みなさん、ぼくのいるところがどこかわかりますか。ぼくは今アマゾン川にいます。それも本流ではなくて、そこにそそぎこむ「小さな支流」にいます。支流でもこんなに広いのです。 2〜3ページにうつる写真はまるで海のようだ。アマゾンといえばイメージする熱…
音はみえないけれどいつもわたしたちのまわりにあります。これからかんたんな工作で、音をつくり、楽器をつくり、みえない音の世界を探検しましょう。 はじめに糸電話をつくります。 ……かんたん?え? はっきりいって“かんたん”なのは、糸電話といくつかの工…
なぜまるい?の“まるい”は、どちらかといえば立体的な“まる”、球体の方のお話だ。 自然は、まるいもの、まるっこいものが好きなようだ。 自然のなかには、なぜまるいものが多い(・・・・・・・・のだろう? 球は、いろいろなものがひとりでになっていく形、…
通っていた大学近くに、ガウディを思わせる建築物があった。 日本のガウディと呼ばれる男。建築家・梵寿綱インタビュー|美術手帖 通学などの動線から外れていたこともあり*1、チラッとしか見たことはないが、殺風景なビル群の中、そこだけ異様な佇まいを見…
ぼくは子どものころから、クジラという動物にあこがれていました。ぼくたち人間とおなじ哺乳類でありながら、一生を海のまっただなかですごすなぞ(・・)にみちたくらしと、それに何よりその大きさにひかれていました。 いつか、ほんとうに大海をおよぐクジ…
「ハチヤさん」が住むのは、鹿児島県は鹿屋市。しかし住むのはほんの半年ほど。残りの期間は旅をして過ごしているのだ。なんのための旅か?ハチミツをとるための旅だ。ハチヤさんはミツバチを連れ、鹿屋から、遠くは北海道・更別まで旅をし続ける。花の開花…
東北の現住地もだいぶ暖かくなってきたが、今冬はほんっとに寒かった。ずっといる人も、そう言うんだからまちがいない。東京時代はほとんど着なかったセーターが大活躍。なかでもウール。アクリル混紡のもあるが、ウール100%がだんぜんあったかい。これにダ…
東京駅から新幹線の「ひかり号」に乗って、25分くらいたったら、車窓のながめにちゅういしてください。相模平野をすぎて、みじかいトンネルがつぎつぎにつづく丘のなかを走っているはずです。 と、とつぜん、あたりがあかるくひらけ、左に相模湾、右前方に箱…
子供が赤ちゃんだった頃、心拍数の高さに驚いたことがある。胸に手を当てると、 トクトクトクトクトク とものすごい速さで脈打っている。夫と、小動物みたいだねーと話していたものだ。その小動物も、今や中学生にならんとしている。心拍数も大人なみに落ち着いてきた…
朝刊を読んでいたら、『アメリカ・インディアンはうたう』に触れた記事が出ていた。 多彩な音楽の絵、詩の「片思い」 故堀内誠一さん×谷川俊太郎さん、『音楽の肖像』出版:朝日新聞デジタル 民族の多様性や社会的弱者へのまなざしをたたえた『アメリカ・イ…
“エジプトはナイルのたまもの” 世界史を勉強すれば当たり前のように聞く言葉だ。エジプト文明が栄えたのはナイル川のおかげ、みたいな意味でとらえていたように思う。ヘロドトスの『歴史』からひっぱってこられたものだけど、実はそういう意図で書かれたので…
『つばさをもった恐竜族』……ふんふん、鳥のご先祖の話ですよね?だったら『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』をいっしょに読んでみたら捗るんじゃね? と思って、川上先生の本を読み始めたところ。 初っ端、恐竜の分類でつまずく。鳥盤類?竜盤類って?角竜類だ…
これは、二つの学校の児童たちが、1年間、毎週手紙を交換し続けた記録の本だ。 二つの学校とは、北海道は北見市にある開成小学校と、沖縄は北谷町にある北谷第二小学校。北海道と沖縄だから「北と南」だが、自治体名にはどちらも“北”がつくから面白い。 北…
小惑星探査機はやぶさ2による、サンプルリターンのミッションが成功した。 カプセルが到着したJAXA相模原キャンパスには、以前見学に訪れたことがある。そればかりでない。種子島宇宙センターに内之浦宇宙空間観測所、調布航空宇宙センター、筑波宇宙センタ…