こどもと読むたくさんのふしぎ

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を読んだ記録です。

2024-01-01から1年間の記事一覧

光る石 北海道石 新鉱物Hokkaidoiteはっけん記(第473号)

奇跡的かつ貴重な絵本だ。 なんせこの北海道石の発見は2023年。できたてほやほやホットな段階での出版なのだ!「たくさんのふしぎ」は月刊誌だけど、年単位の時間をかけて作られるものが多い。それを1年やそこらで仕上げている。これも『石は元素の案内人(…

風が描く絵 鳥取砂丘(第472号)

「たくさんのふしぎ」の魅力の一つは“未完成”というところだ。 この絵本、実は何度となく読み返している。でもまるでつかめないのだ。鳥取砂丘の絵が。実際行ったことさえあるというのに。 絵は地味そのもの。だって砂と空しかない。 パッと華やぐのは32〜33…

ウンム・アーザルのキッチン(第471号)

ウンム・アーザルのキッチンは、ハイファにある。イスラエル北部の港町だ。 「ウンム・アーザル」は一種の敬称。“アーザルのお母さん”という意味だ。本名はマラケという。かつての日本含め、オールドタイプの世界はどこもそうだが「息子の名前が敬称になる」…

チョッキリ 草木を切って子育てをする虫(第470号)

母の日を擁する5月にふさわしい一冊。 40ページまるまる、母の美と愛で満ち溢れている。チョッキリたちの美しい姿態と、チョッキリ母ご自慢の揺藍がこれでもかとずらり。子孫を残すための本能とはいえ、その作業の巧緻さに感嘆すること間違いなしだ。小さな…

はじめ ちょろちょろ 中ぱっぱ ごはんを炊く(第469号)

子供は高校生になった。 あと数年したら成人だ。みんないうけど、子供の成長というのは恐ろしく早い。 入学した高校で早速オリエンテーションがあった。一泊二日の宿泊行事だ。カレー作りと飯盒炊爨があるらしい。 は ん ご う す い さ ん なんて懐かしい響…

キッピスの訪ねた地球(第111号)

パソコンまわりに本を放置しておくと、夫が手に取ることがある。 『キッピスの訪ねた地球』も興味をひかれたらしい。読み終わって一言「キッピスいいよね」。 その瞬間、ちょっと負けたなあって。 どんなに言葉を連ねて感想を書いたところで「あー面白かった…

かっこいいピンクをさがしに(第468号)

『いろいろ色のはじまり(第463号)』が色の化学なら、これは色の「文化」の本だ。しかも、ピンクという一色にしぼった。 いま「一色」といったが、じゃああなたが思い浮かべるピンクはどんな色だろうか? それを考えると、ピンクは決して一色ではなく、人が…

まど・窓・まど(第467号)

「たくさんのふしぎ」で多く取り上げられるテーマの一つに「家」がある。 小松義夫氏のように、世界の家々を紹介したものもあれば、 『世界あちこちゆかいな家めぐり (たくさんのふしぎ傑作集) (第146号)』 『土の家(第295号)』 『家をかざる(第409号)…