こどもと読むたくさんのふしぎ

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を読んだ記録です。

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

おんまつり(第429号)

「おんまつり」とは、春日若宮おん祭のこと。 世界遺産 春日大社/春日若宮おん祭 12月15日に最初の神事がおこなわれるから、もうすぐだ。 若宮、なので、春日大社御祭神そのもののおまつりではない。神様のお子様である若宮さまをおまつりしたものなのだ。…

マダコ(第194号)

最近、マダコに関するこんなニュースを見た。 9本足のタコ見つかる 宮城・南三陸町で展示 - 産経ニュース 自分で獲ったものを茹でてたとこ、気づいたというのが面白い。タコ大好きな私なら、すごく得した気分になると思う。みてみてーって大騒ぎして写真撮…

地下にさくなぞの花(第186号)

『地下にさくなぞの花』は、なんの予備知識もなければ、知らないまま読んだ方が断然面白い。私自身一人の子供にかえって、ワクワクしながら読み進めたからだ。「地下にさく花」というワード、表紙の写真にピンと来なかった人は、ぜひともこのエントリーを見…

皮をぬいで大きくなる(第121号)

子供は、バッタに夢中だったことがある(『バッタのオリンピック (たくさんのふしぎ傑作集)(第6号)』)。 東北に引っ越してこちらでも、生きものクラブみたいなのに参加しているが、先日バッタを捕まえるイベントがあった。鳥キチになった今も、捕獲や識別…

ノイバラと虫たち (たくさんのふしぎ傑作集)(第123号)

『ぼくが見たハチ(第161号)』と同じ、藤丸篤夫氏による「ふしぎ」。 舞台となるのはひと株のノイバラ。5月、たくさんの花を咲かせる時期に、小さないのちのドラマがいくつも繰り広げられる。 “いのちのドラマ”なんて書くと、ウェットな感じがするが、集り…

トナカイに生かされて シベリアの遊牧民ネネツ(第428号)

表紙は、群れるトナカイに一人の少女。青いスカーフと赤いほっぺは、マトリョーシカ人形のようだ。一頭を抱きしめる少女は、皮製の伝統衣装を身につけ、トナカイに溶けこんでいる。袖に覗くのは下に着る洋服の赤。鮮やかすぎない色がいいアクセントだ。 『カ…

オルゴール誕生(第292号)

小さな木の箱のふたを開けると音楽の演奏がはじまるオルゴール。 「オルゴール」というと外国語のように聞こえますが、 ほんとうはオランダ語から生まれた日本語です。 オルゴールって日本語だったのか! その昔、オランダ人が持ってきた手回しオルガンに由…

ぼくが見たハチ(第161号)

ハチといってまずなにが思い浮かぶだろうか? 私が思い浮かぶのは、ミツバチやスズメバチ。益にせよ害にせよ人間と関わりが深い蜂だ。あとはベッコウバチ(クモバチ)くらいか。「たくさんのふしぎ」で読んだから(『すれちがいの生態学 キオビベッコウと小…