こどもと読むたくさんのふしぎ

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を読んだ記録です。

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

外国の小学校 (たくさんのふしぎ傑作集) (第13号)

アメリカの小学校は、土曜日はいつも休みなんだ。つまり週5日制。 アメリカ合衆国はサウスサンフランシスコ市にある、ポンデローサ小学校を紹介した文の一部だ。この本が出版されたのは1986年。私も小学生、その頃は毎週土曜日も学校に行っていた。 『クモ…

アラスカたんけん記 (たくさんのふしぎ傑作集) (第20号)

大竹英洋の”ノースウッズシリーズ”について紹介してきた。 その彼が影響を受けた写真家といえば、ジム・ブランデンバーグ。 だが「多大な影響を与えた、もう一人の写真家」がいる。 星野道夫だ。 ジムの写真集『Chased by the Light』を読み終えた彼は、謝辞…

富士山のまりも(第348号)

週末、子供が山中湖に行きたい(もちろん目的は野鳥)と言い出したので、家族で出かけることになった。それにしてもわが家は、一人しかいないこの子に甘過ぎやしないか?どこそこへ行きたいといえば車を出してやり、あそこで鳥を探したいと言われれば唯々諾…

森の舞台うら(第397号)

むかしむかし小学生のころ、落ち葉を集めて腐葉土を作る準備をしたことがある。かさかさの枯れ葉が、どうやって土に変わるのかとても不思議だった。風に吹かれたり雨に当たったりするうち、細かくなっていくのかなあとか、それだとかなり時間がかかるよなあ…

雑木林の1年 (たくさんのふしぎ傑作集)(第24号)

子供がお気に入りの公園がある。 ちょっとした起伏がある土地に雑木林が広がっている、自然豊かなところだ。ほどよく管理された公園は近隣の人びとに愛され、季節毎に植物や昆虫、野鳥などの観察イベントも開かれている。もうちょっと近所にあればちょくちょ…

日本の自動車の歴史 (たくさんのふしぎ傑作集) (第82号)

本号の著者山本忠敬は、のりもの絵本で有名だ。乗り物好きのお子さんがいて、絵本を読んでやる方なら、きっと手に取ったことがあるのではないだろうか。 家でも名作『しょうぼうじどうしゃじぷた』(挿画担当)を始め、どんなにかお世話になったことだろう。…

草や木のまじゅつ (たくさんのふしぎ傑作集)(第3号)

「草や木のまじゅつ」とは、草木染めのこと。 草木染めといって思い出すのが志村ふくみ。中学か高校だかの教科書に、彼女の書いた文章があったのを今でも覚えている。と思って調べてみたら、それを書いたのは志村氏自身ではなく大岡信。「言葉の力」という作…

川は道 森は家(第378号)

『テルマエ・ロマエ』で一躍有名となった漫画家、ヤマザキマリの息子の名はデルスという。彼女はイタリア留学中に恋人の子供を身ごもり、別れ、一人で出産をした。名匠・黒澤明の映画「デルス・ウザーラ」から、子供の名を取ったのだと語っている。 デルス・…

吸血鬼のおはなし(第288号)

受験シーズンも終盤にさしかかっているが、二十数年前の2月のある日、私は翌日の大学入試に備え、都内のホテルに宿泊していた。アラームをかけ、さあ寝ようと思ったところ、ヘッドボードにラジオが付いていることに気がついた。青春アドベンチャーを聴くの…

トルコのゼーラおばあさん、メッカへ行く(第271号)

トルコに旅行したのは、かれこれ20年前。初めて訪れるムスリムの国だった。 正教徒の国(ギリシャ)からムスリムの国(トルコ)へ。バスで国境を越えるという経験も初めて。当時のパスポートを見ると、アテネを出発した後ギリシャ側のKipiを出国し、トルコ…

宇宙人に会いたい(第205号)

7年くらい前、はやぶさの帰還が話題になった時、私たちは鹿児島にいた。 はやぶさが打ち上げられたのは内之浦宇宙空間観測所。住んでいたところから遠くないこともあり、何回か施設見学に訪れたことがある。中にある宇宙科学資料館は、トリップアドバイザー…