こどもと読むたくさんのふしぎ

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を読んだ記録です。

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

時をながれる川(第172号)

主人公は、北海道沼田町にある「幌新太刀別川(ほろにたちべつがわ)」。 冒頭、 この、どこにでもあるような小さな川が、私たちを遠い昔に案内してくれるふしぎな川なのです。 と紹介されている。 この川に沿って見られる崖や川床からは、たくさんの化石が…

おしりをふく話 (たくさんのふしぎ傑作集)(第162号)

『トイレのおかげ (たくさんのふしぎ傑作集)(第141号)』で紹介した記事の伊沢氏は、葉っぱでおしりを拭いていた。昔の人も、トイレットペーパーが登場するまでは、いろいろな物でお尻の始末をつけていた。 トイレットペーパーの前はチリ紙。夫の祖父母の家…

どうして、お酒飲むの?(第204号)

ホントにどうして、でしょうねえ……おいしいから、かな? 私は酒飲みの端くれで、若いときは失敗も数多くあった。恥ずかしくて思い出したくもないことだ。晩ご飯の買い物する時、その日飲みたい酒に合うおかずから考える始末。お察しである。 生活を一変させ…

青函連絡船ものがたり(第34号)

母のふるさとは北海道にある。 学校の長期休みのたび、飛行機に乗って祖父母の元へ行っていたものだ。 ある時、青函トンネルの完成に伴い青函連絡船が廃止されるというニュースを知った母は、最後に乗りに行こうと言い出した。飛行機に慣れている母が、長時…

うたがいのつかいみち (たくさんのふしぎ傑作集)(第104号)

この本の登場人物は二人。ゴフムさんとソルテスさんである。 ゴフムさんは、“うたがいの名人”。 みんながあたりまえだと思っていることを、うたがってみせるという。そのうたがいを解いてみせた人にはお金を進呈し、答えに詰まった人からはお金を取るという…

カステラ、カステラ!(たくさんのふしぎ傑作集) (第251号)

子供の好みはわからない。瓦せんべい系は好きなのに、クッキーは食べなかったり。アイスクリームは食べるのに、生クリームのケーキは嫌いだったり。ケーキは食べないくせに、カステラは大好きなのだ。 カステラといえば、長崎。長崎にはこれまで何回行ったこ…

コアジサシ ふるさとをなくした渡り鳥(第266号)

“ふるさと”というのは、日本にある「営巣地」。 コアジサシは春、日本に渡ってきて繁殖期をむかえ、子育てをするのだ。 著者は野鳥調査をする中で、子育て中とおぼしきコアジサシたちが、不自然な方向に飛び去っていくのを目撃する。追って捜索してみると、…

トイレのおかげ (たくさんのふしぎ傑作集)(第141号)

野糞したことがある、という人は案外にいるのではないだろうか? かくいう私も、山行で何回かしたことがある。人目さえ気にならなければ、最高に気持ちいい行為だ。自然と一体になったかのような幸福感がある。都市部のマンション住まい、排便は1日およそ3…

貨物船のはなし(第349号)

下の画像の品に見覚えがある人は、私とほぼ同世代か前後の方だと思う。 SUNTORY サントリー アンクルトリス 爪楊枝ケース つまようじケース 非売品 1個 出版社/メーカー: サントリー メディア: ホーム&キッチン この商品を含むブログを見る 実家の食器棚にず…

分水嶺さがし(第377号)

子供はNHKの「ブラタモリ」が大好きで、毎週欠かさず見ている。 こちらでは、疑似社会科学という言葉が出てきて「どうもサイエンス的な裏付けが弱い気がする」と述べられているが、具体的にどこがどうという説明がないので何とも言えない。 ブラタモリの真骨…

海鳥の島(第72号)

鹿児島住みの頃、ご主人が公立学校の教師という友人・知人がちらほらいた。 みな一様に気にしていたのが「離島ノルマをいつやるか?」ということ。子供が大きくなってしまうと動きづらくなる。末子が小学校を卒業するまでに離島勤務を終えたいということなの…

町のスズメ 林のスズメ(第15号)

身近にいる鳥というのは、かえってその生態を知らなかったりするものだ。 先日、有料のふれあい動物園に行ったが、そこにいたのが一羽のカラス。ペットとして飼われていたようだが、事情があって引き取られて来たらしい。子供がエサやり体験をしたいというの…

ノースウッズの森で (たくさんのふしぎ傑作集) (第246号)

本書は、”ノースウッズシリーズ”の最初の作品だ。 出版順は、 『ノースウッズの森で(第246号)』 『春をさがして カヌーの旅(第253号)』 『森のおく 湖のほとり ノースウッズを旅して(第330号)』 『カリブーの足音 ソリの旅(第381号)』。 つい最近、…

方言どこどこ?(第133号)

夫と二人暮らしだった頃、子供に勉強を教える仕事をしていたことがあった。 結婚した直後、夫に転勤の辞令が出たので、勤めていた会社を辞め、まったく土地勘のない西日本方面へ引越すことになった。運転免許がなかったので取得して、住んでいる町のいろいろ…

スズメのくらし(第345号)

このイベントでの自然観察では、早朝に野鳥観察の時間もあったのだが、野鳥の可愛らしさにすっかり夢中になった子供は、自宅に帰ってからも、カメラを片手に外を駆け回るようになった。先生は「身近にいる鳥もぜひ観察してみてください」とおっしゃっていた…

水中さつえい大作戦 (たくさんのふしぎ傑作集) (第128号)

この本の作者に会ったことがある。 中川雄三氏はこのイベントでの「生物観察の先生」だったのだ。その時は知らなかったが、後から先生の名前を調べて驚いた。「たくさんのふしぎ」で2冊も担当されているではないか。そしてそのどちらも読んだことがある!1…

森のおく 湖のほとり ノースウッズを旅して(第330号)

その昔「ナショナル・ジオグラフィック」という雑誌を取っていたことがある。 中でもひときわ印象に残る記事があった。 「北の森から 90日の撮影記録」。 ジム・ブランデンバーグという写真家が書いたものだ。 人里離れたミネソタ州の森の中。私はここで秋分…

カリブーの足音 ソリの旅(第381号)

『春をさがして カヌーの旅(第253号)』は、ノースウッズの春を旅したものだった。『カリブーの足音』は冬を描いたものだ。 今回も旅の相棒はウェイン。冬になると、今度はカヌーではなく木製のそりに荷物を載せ、自分の力で引きながら旅に出る。そんなウェ…

コテングコウモリを紹介します(第324号)

『エゾクロテンのすむ森で(第314号)』で書いたイベントでは、先生がこのコテングコウモリの剥製を持ってきてくださっていた。思いの外ずいぶんかわいらしい。生きているときはどんな生きものだったんだろう? というわけで読んでみたのが、この『コテング…

ツバメ観察記 (たくさんのふしぎ傑作集)(第228号)

先日、前年度のプリント類を整理していたら、夏休みの「おすすめの本を紹介する」宿題が出てきた。題材はこの『ツバメ観察記』。子供は文を作るのが苦にならないらしく、与えられた用紙以上に書くことが多い。1年生のときなど、同じ「おすすめ本紹介」の宿…

野生のチューリップ(第386号)

野生のチューリップ、というと思い出すのがこの曲。 運転中かけるとついつい気持ちよく唄ってしまうスピッツだが、よくよく詞を見ると、黒目がちの草野正宗の瞳にも似た、深い闇が見えるから恐ろしい。 「野生のチューリップ」も夜空とか星とかロマンティッ…

草と木で包む (たくさんのふしぎ傑作集) (第183号)

桜餅や柏餅、笹団子にちまき、竹の皮につつまれたおにぎり……自然の葉っぱで包まれた食べ物を見ると、本当にわくわくする。 とくに好きなのが、鱒寿司。スーパーで駅弁が出る時、ラインナップに入っているのでつい買ってしまう。富山に行ったことがないくせに…

春をさがして カヌーの旅(第253号)

『日本じゅうの4月1日(第37号)』で「4月1日に子供と家のまわりを観察してみる」と書いた。この日は近隣の県に出ていたので、そこでの観察について「日本中の4月1日」風に記してみる。出かけたのは千葉県にある「我孫子市鳥の博物館」。我孫子駅から手賀…

ヤマネはねぼすけ? (たくさんのふしぎ傑作集)(第90号)

著者は和歌山の小学校の先生。学生時代からヤマネの研究をしてきた人だ。本書は、子供たちと一緒にそのヤマネの生活を調べた記録を元に書かれたもの。 春、みんなで近くの山にのぼって、森の木に巣箱80個を設置する。 観察を続けた3ヶ月後のある日、2匹…

エゾクロテンのすむ森で(第314号)

先日家族で「東京都檜原都民の森」の自然観察イベントに参加した。 生物観察の先生、星座観察の先生、それぞれ机上の講義あり、解説つきの実地観察ありで盛り沢山の内容だった。 昼間は付近の森をゆっくり散策しながらの自然観察。先生の他ボランティアの方…

屋上のとんがり帽子 (たくさんのふしぎ傑作集) (第210号)

屋上のとんがり帽子 (たくさんのふしぎ傑作集) 作者: 折原恵 出版社/メーカー: 福音館書店 発売日: 2008/01/20 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (5件) を見る 表紙写真を見て、なにをテーマにした本だと思うだろうか? とんがり、という言葉に引きず…

あっ、流れ星!(第53号)

流れ星といえば、いつだったかの冬、夫がふたご座流星群を見に行こうとか言い出して、大きな公園に繰り出したことがあった。市街地から離れたところなら、きれいに見られるだろうという目論みだったのだが、思いのほか街灯が明るくて、じゃあ帰ろうかと引っ…

へんてこ絵日記(第371号)

この『へんてこ絵日記』、へんてこなのは中身だけではない。 ほとんどの号が横書き・左開きなのに対し、この本は右開きで作られているのだ。絵日記の体裁を取っていることから、縦書きで右とじにしたのだろうが、日ごろ左とじの「ふしぎ」を見慣れているので…

宇宙とわたしたち(第385号)

仙厓義梵を知っているだろうか? 江戸絵画を特集した何処だったかの展覧会で、一目見て気に入ってしまったのだった。以来わが家では、仙厓の画らしきものをどこかで見るたびに、あれギボンだよねー?とか、やっぱりギボンだったよ、とかいう会話が繰り返され…

日本じゅうの4月1日(第37号)

4月1日といっても、エイプリルフールの本ではない。 今、この号を手に取る人はあまりいないと思うので、どんな内容か、表紙ウラの言葉から引用してみる。 ● この本ができるまで 日本は南北にほそ長い国です。冬、長いあいだ雪にうもれる北国もあれば、ぜん…