こどもと読むたくさんのふしぎ

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を読んだ記録です。

理科

南極のさかな大図鑑 (たくさんのふしぎ傑作集) (第333号)

この図鑑を見てまず思ったのは、 南極のおさかなってこんなにいるんだ!しかも聞いたことないようなものばっかり! 増頁48ページを余すところなく使って書かれたこの号は、まさに大図鑑の名にふさわしい本だ。50ページもないのに大図鑑?などと侮ることなか…

空があるから(第425号)

『空があるから』を読んでいた子供が、突然「地球って特別なんだね」と言い出した。 30〜31ページの、地球のお隣さん、金星や火星と比べてのことである。しかし、金星火星の環境がどう違うかなど、子供図鑑にも載っていることだ。子供だってすでに知っている…

まるいはマリモ(第134号)

チコちゃんに叱られる!をボーっと見てたら「マリモはなんで丸いの?」というトピックが出てきた。お、これは『まるいはマリモ』じゃないか。 「チコちゃん」で登場した専門家の方こそ、本号の執筆を担当した若菜勇先生だ。ちなみに執筆者である「阿寒マリモ…

サボテン ホテル(第187号)

『サボテン ホテル』は「たくさんのふしぎ」では珍しく、外国語の絵本を翻訳した本だ。 「たくさんのふしぎ」の多くは、母語が“日本語”である人たちによって作られている。日本語を母語とし、読む子供たちに向けて作っているのだから当然のように思えるが、…

食べられて生きる草の話(第367号)

金華山に出かけてきた。全国に金華山は数多あれど、宮城県は石巻市に所属する島のことである。 『食べられて生きる草の話』の舞台となるのは、この金華山にある「鹿山」だ。主人公は、表紙に描かれるとおり鹿。そして“草”だ。タイトルは「食べられて生きる草…

なぞのサル アイアイ (たくさんのふしぎ傑作集)(第226号)

『9つの森とシファカたち マダガスカルのサルに会いにいく』の「作者のことば」には、次のようなことが書かれている。 15年前の『なぞのサル アイアイ』(たくさんのふしぎ傑作集)の最後の頁は、アイアイが食べるラミーの実の小さな芽でした。今では、ほん…

トンボのくる池づくり(第159号)

転校した学校で、私もボランティアを始めることになった。子供たちの朝の体調チェック、放課後の消毒作業…たたでさえ忙しい先生方の業務は、さらに負担が増えている。私がお手伝いするのは微々たる部分だが、少しでも負担を軽くできればと思う。 転校前の学…

ジャンプ! ムツゴロウどろ干潟でとぶ(第190号)

昨年のゴールデンウィーク初日は、谷津干潟に行きたいという子供のリクエストに応え、都心方面へ車を走らせていた。 中央道上りの交通量は通常の土日と比べてちょっと多いかなという程度だが、下り車線は車、車、車…この地点でこれなら、いったいいつ目的地…

地球の中に、潜っていくと…(第417号)

今住んでいるマンションには、地震の爪痕があちらこちらに残されている。 内陸のこのあたりは津波こそなかったものの、震度6が観測され、かなりの建物被害があったようだ。引っ越して1ヶ月くらい経ったころ、さっそく少し大きめの地震があって、災害時の備…

まぼろし色のモンシロチョウ 翅にかくされた進化のなぞ(第423号)

モンシロチョウの翅、白くてそこに黒い点があるだけだと思っていないかな? はい、思ってます! 「まぼろし色」とは何か? オスとメスで別種と誤解されるほど外見が異なる虫とは違い、モンシロチョウのオスとメスの見分けはほとんどつかない。それでもオスは…

ヒグマのくる川(第51号)

『ヒグマのくる川』の舞台となるのは、知床半島のとある川。 冒頭の地図と鳥瞰絵図を見て、ひょっとしたらと思ったのだが、 知床半島のなかほどに、サケをとる漁師たちの番屋があり、1本の林道がつづいています。 この番屋の手まえには橋があり、小さな川が…

しっぽがない! コアラとヒトのしっぽのなぞ (たくさんのふしぎ傑作集)(第365号)

東北地方に引越して、こちらのスーパーに来て、目に飛び込んできたのは、ホヤ。地元テレビもこれからが旬ですと、捌き方や料理の仕方を紹介している。一度食べたことはあるが、美味しかった記憶はない。でもせっかく産地にきたのだからと、二つばかり買って…

おおふじひっこし大作戦 (たくさんのふしぎ傑作集)(第206号)

3月末、東北地方に引越した。夫の転勤が決まったからだ。 このご時世に? このご時世でも。 会社というところは、長年の慣例と既成概念を変えられないものらしい。どこぞの元検事長様のように「余人をもって代えがたい」業務があるでなし、定期異動なぞ不要…

粉がつくった世界 (たくさんのふしぎ傑作集)(第33号)

私は、余った食品を何かしら加工して食べきるのが好きだ。たとえば、節分の豆。じゃこと炊き合わせて煎り豆ご飯にしたり、五目豆に仕立てたり。餅が余っていたときは、きな粉を作ったこともある。ミルサーで粉砕して、ちょこっと味見。香ばしくておいしいが…

ブラックホールって なんだろう?(第412号)

学校から帰った子供が、ちょっと不機嫌そうに言った。「今日の読み聞かせの本、間違ってるところがあった。」 子供の学校では、朝の時間、月2回程度、ボランティアによる読み聞かせが行われている。私もメンバーの一人だ。 間違ってるところ?何の本だった…

チョウのすきな葉っぱの味(第384号)

チョウの幼虫はめちゃくちゃ偏食らしい。 タイトルは「すき」になっているが、そんなレベルではなく、特定の葉っぱしか食べないのだ。「食草」もしくは「食樹」というらしい。たとえ食べ尽くして飢えたとしても、他の植物には決して手を出さない。挙げ句の果…

川のホタル 森のホタル(第363号)

夏休みは与論島・奄美大島を旅した。 奄美ではナイトツアーに参加した。奄美フォレストポリスのガイドさんの案内で、園内を散策する。時間は20時近く、辺りはもう真っ暗だ。 ガイドさんが、ほら、ホタルですよ、とおっしゃる先には、光る点々が。ホタル?…

絵とき 生きものは円柱形 (たくさんのふしぎ傑作集) (第235号)

6月に、多摩動物公園の開園60周年記念講演会「生き物は円柱形──ゾウの鼻もライオンの足も、それからミミズも円柱形!」に参加してきた。息子含め小学生たちは真ん前のかぶりつき席、大人たちは後方の椅子席だ。 風船を始めさまざまな小道具を駆使した説明が…

カモノハシのなぞ(第148号)

夫は趣味で登山を続けているが、プラティパスという給水ボトルを使っている。ちなみに私のは大学時代に買ったまま、懐かしの手付ポリタン2Lだ。 ある日、干してある給水ボトルを見て、プラティパスってどういう意味だろう?描かれている動物みたいなのは何?…

パイロットが見た雲(第147号)

子供が図書館で、分光器をつくろうというイベントに参加してきた。 昨年も近隣大学で、分光器を作って実験する公開講座に参加しているのだが、分光器本体を用意された展開図を使って作るのに苦労していた。今年のはトイレットペーパーの芯を使って作るお手軽…

クサレケカビのクー(第256号)

同僚の人が以前こんな話をしていた。 娘がネイルしてるんだけどカビ生えちゃってね〜。爪が緑になってるのよ。でも懲りずに削ってまた新しいネイルするんだよねー。止めようって気はないらしいわー。 私はネイルをしたことがないので知らなかったが、グリー…

ウナギのふるさとをさがして(第244号)

夏休みが来た。宿題もやってきた。どういう風の吹き回しか、初日からブッ飛ばして課題に取りかかり始めている。長期休暇恒例の「おすすめ本の紹介」も早々に仕上げた。書いたのは『ウナギのふるさとをさがして』。 冒頭には選んだ動機が書かれているが「丑の…

ここにも、こけが… (たくさんのふしぎ傑作集) (第195号)

子供は木曜夜「ネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ! 」を見ることを楽しみにしていて、その後の「所さん!大変ですよ」も続けて見ていることが多い。 先日は「村の“お宝”が盗まれた!?不思議なコケ・ブーム」と題し、稀少コケの盗難の話から、コケを…

トドマツ(第370号)

NHKをつけながら、朝の用事を済ませていたら、トドマツ、という言葉が聞こえて思わずテレビの方を見た。やっていたのは「まちかど情報室」というコーナー。新巻鮭を入れる木箱で作ったウクレレを紹介していたのだった。 2018年6月28日(木)植物が大変身!|…

恐竜はっくつ記 (たくさんのふしぎ傑作集) (第5号)

小さい頃、恐竜が好きだった時期があった。子供ではなく私が、だ。デパートなどの恐竜展に連れていってもらっていたこともあるだろうが、ステゴサウルスの模型を欲しがったくらいだから、それなりに興味があったのだと思う。図鑑も買って熱心に読み込んでい…

富士山のまりも(第348号)

週末、子供が山中湖に行きたい(もちろん目的は野鳥)と言い出したので、家族で出かけることになった。それにしてもわが家は、一人しかいないこの子に甘過ぎやしないか?どこそこへ行きたいといえば車を出してやり、あそこで鳥を探したいと言われれば唯々諾…

森の舞台うら(第397号)

むかしむかし小学生のころ、学校で落ち葉を集めて腐葉土を作る準備をしたことがある。かさかさの枯れ葉が、どうやって土に変わるのかとても不思議だった。風に吹かれたり雨に当たったりするうち、細かくなっていくのかなあとか、それだとかなり時間がかかる…

雑木林の1年 (たくさんのふしぎ傑作集)(第24号)

子供お気に入りの公園は、ちょっとした起伏のある土地に、雑木林が広がっている自然豊かな公園だ。野鳥や昆虫を知らなかった頃からよく行きたがっていたので、琴線に触れる何かがあるのだろう。ほどよく管理された公園は近隣の人たちに愛され、季節毎に植物…

宇宙人に会いたい(第205号)

7年くらい前、はやぶさの帰還が話題になった時、私たちは鹿児島にいた。そのはやぶさが打ち上げられたのは鹿児島県にある内之浦宇宙空間観測所で、住んでいたところからそれほど遠くないこともあり、何回か施設見学に訪れたことがある。中にある宇宙科学資…

ものまね名人 ツノゼミ (たくさんのふしぎ傑作集) (第238号)

本書の著者である森島氏も『バシリスク 水の上を走るトカゲ』の嶋田氏と同じく、偶然出会って一目で恋に落ちたものを追っかけ始めたクチだ。仕事でボリビアに行くことになった森島氏は、前々からの憧れであったヘルクレスカブトムシやモルフォチョウを見るこ…