こどもと読むたくさんのふしぎ

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を読んだ記録です。

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ブラックバス(第16号)

この本の最後は次のように締めくくられている。 アメリカでは、つり場をだいじにする法律があって、魚がすくすくそだち、このあいだは、なんと体長83センチメートル、おもさ10キログラムというすばらしいブラックバスがつれた。 日本でも、そんな魚がそだつ…

劇団ふしぎ座 まもなく開幕!!(第71号)

子供の学校ではもうすぐ学芸会が開かれる。 オーディションでうまくいかなかったという息子は、希望の役にありつけなかったようだ。仕方がない。 私は衣装作り(といっても裁縫系ではなく工作に近いもの)のボランティアに行ったり、指定のものを激安衣料品…

拝啓・手紙です (たくさんのふしぎ傑作集)(第38号)

若いころ、一度だけラブレターをもらったことがある。バイト先の人だ。 内容はほとんど忘れてしまったが、「好きだ」という言葉があったことだけは覚えている。真っ白な便せんに整った字で綴られた手紙。嬉しかった。 私も心を込めて返事を書いた。断りの手…

浜辺のたからさがし(第97号)

大量軽石火山灰を想定した車両走行・道路啓開作業検証実験の実施(※リンク切れ) 桜島の噴火リスク 鹿児島市は「防災と観光の両立」を目指す | 月刊「事業構想」2019年1月号 桜島で大規模噴火による大量降灰を想定した車両走行実験を実施、というニュースを…

ぼくらの天神まつり (たくさんのふしぎ傑作集) (第48号)

はやぶさが打ち上げられた内之浦は鹿児島県肝属郡肝付町にあるが、この町には面白いお祭りがある。高山やぶさめ祭だ。 流鏑馬そのものは珍しくはないが、ここの射手はなんと中学生が務めるのだ。毎年町内の中学2年生男子から1名が選ばれ、1ヵ月くらいの練…

ある都市のれきし―横浜・330年 (たくさんのふしぎ傑作集) (第10号)

運転免許証の更新に行ってきた。自分の本籍地が横浜にあることを久々に思い出した。婚姻届を作成した時、夫の実家の住所にしたらしい。転勤族なので、どちらかの実家というのがまあ妥当なところだ。しかしのちに夫の実家は家を売って引越をし、今やその住所…

どうくつをたんけんする (たくさんのふしぎ傑作集) (第7号)

山口県に住んでいたとき、親たちや遊びにきてくれた友人たちを、必ずといっていいほど案内していたのが秋吉台。社会の教科書でおなじみの場所だが、関東住みの人は案外行ったことの無い人が多い。私自身、山口に来て初めて訪れることになった。 『どうくつを…

10才のとき (たくさんのふしぎ傑作集) (第73号)

福永祐一がダービージョッキーになった。ウィニングランの馬上で、涙をこらえる様子を見て、そういえばこの人も偉大な父の栄光に影響を受けざるを得ない人だったなあと思い出した。勝利ジョッキーインタビューでも、インタビュワーは最後に、お父さんにいい…

飛びたかった人たち (たくさんのふしぎ傑作集) (第66号)

鳥は飛べる形 空を飛べる形僕らは空を飛べない形 ダラダラ歩く形 ダビンチのひらめきとライト兄弟の勇気で僕らは空を飛ばないかわり月にロケットを飛ばす ー↑ THE HIGH-LOWS ↓「バームクーヘン 」アルバム『バームクーヘン』より 「空を飛べない形」であるに…

おしっこの研究 (たくさんのふしぎ傑作集) (第14号)

NHKのドキュメンタリー、ノーナレ「“悪魔の医師”か“赤ひげ”か」を見た。 タイトルで悪魔か赤ひげかと問われている人物は万波誠氏。77歳になる今も現役で腎臓移植手術を行っている。番組中、レシピエントの手術が終わった後、手術台の下をみずから膝をついて…

庭にできたウサギの国 (たくさんのふしぎ傑作集) (第4号)

この号を書いた河合雅雄氏は、草山万兎というペンネームをもっている。 「たくさんのふしぎ」でも、草山万兎名義で 『昆虫少年の夢 オオムラサキ舞う森(第302号)』 『野生動物の反乱(第313号)』 を手がけている。 「ふしぎ」の一冊目がウサギ、ペンネー…

ぐにゃぐにゃ世界の冒険 (たくさんのふしぎ傑作集)(第32号)

私たち夫婦は、キセルというバンドのファンだ。かれこれ10年以上になるだろうか。地方に住んでいた頃は、ライブに行ける機会も少なかったが、今は都合がつく限り参加している。そしてなぜか、大人だけでゆっくり楽しみたいのはやまやまなのだが……毎回子供…

ことばをおぼえたチンパンジー (たくさんのふしぎ傑作集)(第9号)

「ことばをおぼえたチンパンジー」とは、すなわちアイのこと。 3頭のチンパンジーが「図形文字を使ったことばの勉強」に参加することになったが、その中でも「いちばんかしこい生徒」が2才半から勉強を始めたアイだ。 本書の最後は、 はじめて会ったときは…

恐竜はっくつ記 (たくさんのふしぎ傑作集) (第5号)

小さい頃、恐竜が好きだった。子供ではなく私が、だ。 デパートの恐竜展に連れていってもらったこと、ステゴサウルスの模型を買ってもらったことを今でも覚えている。恐竜図鑑も熱心に読み込んでいた。その後は続かなかったため、知識としては30年前で止ま…

魔女に会った (たくさんのふしぎ傑作集) (第95号)

きょう、子供は魔女に会った。 魔女というより、鬼婆だろうか。もちろん鬼婆とは私のこと。子供の机はリビングにあるが、机の上のみならず机周りは要るもの要らないものがごっちゃになって積み重なっており、目に余ることこの上ない。新学期を目前にして、い…

外国の小学校 (たくさんのふしぎ傑作集) (第13号)

アメリカの小学校は、土曜日はいつも休みなんだ。つまり週5日制。 アメリカ合衆国はサウスサンフランシスコ市にある、ポンデローサ小学校を紹介した文の一部だ。この本が出版されたのは1986年。私も小学生、その頃は毎週土曜日も学校に行っていた。 このエ…

アラスカたんけん記 (たくさんのふしぎ傑作集) (第20号)

大竹英洋の”ノースウッズシリーズ”について紹介してきた。 その彼が影響を受けた写真家といえば、ジム・ブランデンバーグ。大竹氏にはほかに「多大な影響を与えた、もう一人の写真家」がいる。 星野道夫だ。 ジムの写真集『Chased by the Light』を読み終え…

雑木林の1年 (たくさんのふしぎ傑作集)(第24号)

子供お気に入りの公園は、ちょっとした起伏のある土地に、雑木林が広がっている自然豊かな公園だ。野鳥や昆虫など知らなかった頃から行きたがっていたので、琴線に触れる何かがあるのだろう。ほどよく管理された公園は近隣の人びとに愛され、季節毎に植物や…

日本の自動車の歴史 (たくさんのふしぎ傑作集) (第82号)

本号の著者山本忠敬の絵本は、乗り物好きのお子さんがいて、絵本を読んでやる方なら、きっと手に取ったことがあるのではないだろうか。家でも名作『しょうぼうじどうしゃじぷた』(挿画担当)を始め、どんなにかお世話になったことだろう。飛行機で帰省する…

草や木のまじゅつ (たくさんのふしぎ傑作集)(第3号)

本書は草木染めについて書かれたものだ。 草木染めといって思い出すのが志村ふくみ。中学か高校だかの教科書に、彼女の書いた文章が載っていたのを今でも覚えている。と思って調べてみたら、なんとそれを書いたのは志村氏自身ではなく大岡信。「言葉の力」と…

石ころ 地球のかけら (たくさんのふしぎ傑作集)(第77号)

今住んでいる市では「水辺の楽校」というイベントを開催している。市内を流れる川で川遊びしたり、自然観察をしたりと身近な自然に親しむ活動だ。子供が1年生のときから参加していて、都合が付く時には必ず申込しているが、抽選に当たらないこともある人気…

ミクロの世界 (たくさんのふしぎ傑作集)(第81号)

昨冬の、子供のクリスマスプレゼントは双眼鏡だった。夏に谷津干潟に行ったときに借りたのと同じものだ。レンジャーの方がおすすめしてくださったのもあり、クリスマスに贈ろうと予てより考えていた。小学生への双眼鏡のプレゼントとしては分不相応*1かなー…

クリスマス・クリスマス (たくさんのふしぎ傑作集) (第57号)

クリスマスが嫌いだ。 気忙しい年末に、異教のイベントを突っ込まなくてもいいじゃないか。夫との交際中も、クリスマス・イヴを共に過ごすなんて一度たりともしたことがなかった。頭の中身も若過ぎた当時は、子供ができたとしても、クリスマスなんてやるもん…

ズボンとスカート(第47号)

ブログのデザインテーマを一時的にでも変えてみて思ったのは「たくさんのふしぎ」のロゴの変わらなさ。おそらくではあるが、創刊号から一貫して基本のデザインは変わっていないのだと思う。「こどものとも」や「かがくのとも」は、創刊からかなりの年月が経…

龍をおう旅(第83号)

本書は「作者のことば」によると、 龍は空想動物ですが、生きているがごとく東西の世界にいます。 その龍を見るために、中国からヨーロッパまでの大きな拡がりの中に旅立ちました。 ということで、古今東西の龍を求めて旅をし、写真を集めたもの。 龍を見つ…

鳥の目から見たら(第39号)

子供は今、コンパスを使った作図を勉強中だ。生来の不器用さを発揮して、先生に「急がなくてもいいので、もう少していねいに線を引きましょう」と言われている。それでも初めて使うコンパスが楽しいようで、とくに垂線を引くのが好きらしい。 それにしてもな…

カメラをつくる(第22号)

先日、子供が「ピンホール写真体験教室」に参加してきた。 カメラ自体はキットを使って作るものだが、作製したカメラを使って印画紙に撮影し、暗室で現像ネガ作りやプリント作りをする、本格的な写真体験だ。日本写真協会の先生方が、一人一人に作り方を指導…

はてなし世界の入口 (たくさんのふしぎ傑作集) (第2号)

「はてなし世界の入口」として、いちばん始めに登場するのがマトリョーシカ。このマトリョーシカについて何気なく調べてみたら、沼田元氣氏の名前が出てきたのに驚いた。盆栽小僧の松ちゃんはマトリョーシカ(或はこけし)になっていたのだ! 伝統こけしとマ…

かぼちゃ人類学入門 (たくさんのふしぎ傑作集) (第75号)

かぼちゃ?人類学?はてさて何のことやら……と思うのも無理はないタイトルだ。 『迷宮へどうぞ (たくさんのふしぎ傑作集) (第46号)』で挿絵を担当した人物こそ、著者の川原田徹氏だ。『迷宮へどうぞ』には、“『かぼちゃ島』迷宮”という絵があり、カボチャの…

ニレの中をはじめて旅した水の話 (たくさんのふしぎ傑作集) (第98号)

本書の英題は、"The Water Tells his First Trip into the Elm Tree"。 主人公の「水」が、ニレの木の中を旅するという態で作られたお話だ。水を擬人化してつくられた科学絵本といえば、名作『しずくのぼうけん』 がある。中学年の読み聞かせでよく使ってい…