こどもと読むたくさんのふしぎ

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を読んだ記録です。

観覧車をたずねて(第310号)

たくさんのふしぎ」を子供に読み始めたのは、確かこの号からだったように思う。

子供とどこかに出かけたりする前とか後とか、関連した本を探して読むようにしていた。たいがいは「かがくのとも」で、あとは小さな子供向けの科学絵本や写真絵本など。

観覧車に関しては、幼児向けの本は見つからなかった。唯一見つかった「子供向けの観覧車の本」がこれだったのだ。当時の年齢にしてはちょっと難しいかなーと思ったが、写真だけでも見てもらえればいいかなと。

今思えば、“遊園地”の本を探せばよかったのかもしれないが、乗るのは駅上に設置された観覧車で、遊園地に行くわけではない。遊園地じゃないから、観覧車だけの本!とか、なんて頭が固かったんだろうか。結果的に「たくさんのふしぎ」と出会えたのだからよしとしよう。

 

今回、記事を書くためにもう一度読んだが、子供は見てすぐに、

「あ、観覧車の本〜もう1回読むー!」

と言っていたので、覚えてたんだなーとうれしく思った。当時は存在に気づきもしなかった「ふしぎ新聞」をめくる様子に、年月の経過と子供の成長を感じることができた。

 

観覧車好きの作者が愛するのは、町中にある比較的小さな観覧車。そこで暮らす人々の生活を見つめる「守り神」のような存在に思えるのだと言う。毎日は乗らなくてもそこにあることで、ほっとするのだ、と。

子供はいつか「たくさんのふしぎ」を読まなくなる日が来るのかもしれない。それでも「ふしぎ」にはいつまでも続いていってほしいと心から思う。

月刊 たくさんのふしぎ 2011年 01月号 [雑誌]

月刊 たくさんのふしぎ 2011年 01月号 [雑誌]