こどもと読むたくさんのふしぎ

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を読んだ記録です。

理科

桜島の赤い火(第334号)

鹿児島県の、とある市に住んでいたころ、日課は「桜島の風向」予報を見ることだった。 引越して間もないころ、干したものを取り入れようとした時のこと。布団に点々と、砂のような粒がついていることに気がついた。洗濯物を見れば同じようなのがうっすらと付…

熱はつたわる(第164号)

仮説実験授業というものに、興味をもっている。 子供には、できれば科学を好きになってもらいたい。「たくさんのふしぎ」を読み聞かせするのも、そういう理由からだ。 本を読むだけではダメだ。目で見て、耳で聞いて、臭いを嗅いで、口で味わって、手で触れ…

石の卵 (たくさんのふしぎ傑作集) (第298号)

以前、息子は「石に執着する子」ではないかというようなことを書いた。 家のベランダには、海や川や公園や道ばたや校庭や……で拾ってきた石が転がっている。机の上にもどっかから持ち帰った石ころが置かれ、引き出しの空き箱にも石。そして洗濯後、ズボンのポ…

2本足と4本足 (たくさんのふしぎ傑作集) (第25号)

子供が赤ちゃんの頃、高バイが得意だった。 家の中はもちろんのこと、芝生のあるだだっ広い公園に放すと、いつまでもどこまでもハイハイしていた。その姿はまさに、四足歩行の動物そのものだった。 つかまり立ちしてちょっと歩いたかな?と思うと、もう高バ…

春の妖精たち―スプリング・エフェメラル (たくさんのふしぎ傑作集) (第241号)

週末、ときどき子供と行くイベントに、こういうものがある。 東京の自然にタッチ 里山へGO! 木を伐ったり、竹を伐ったり、草を伐ったり、とにかく楽しい。ノコギリ使って木を切り倒すなんて、自分にそして子供にできることとは思わなかった。指導してくださ…

100まで生きる? (たくさんのふしぎ傑作集)(第44号)

ここ数年で、夫の父方祖父母が相次いで亡くなった。 二人とも80代後半だった。平均寿命を超えて長生きしたことになる。 夫の母方祖母は90を過ぎてなお矍鑠としている。足腰こそ弱っているが、食欲旺盛で認知症とも無縁。施設でお世話になりつつ元気に暮…

海をこえてやってきた(第177号)

たまにパエリアを作ることがある。 スーパーでムール貝を見かけた時だ(レシピは長年ここのを使っている。いつ作ってもかんたんでおいしい)。 ムール貝はムラサキイガイとも呼ばれる。世界の侵略的外来種ワースト100に選ばれ、日本の侵略的外来種ワースト10…

小さな四角い海・谷津干潟(第254号)

これは、子供が読み聞かせしてくれた。 学校では音読の宿題が出るが、一定期間毎日毎日毎日毎日毎日同じ文を聞いていると、本当に飽き飽きしてくる。読んでいる子供の方もつまらなそうだ。初回〜5回目くらいまでは、何とか工夫して乗り切るが、それ以上にな…

火(第282号)

子供は水に執着する子、火に執着する子、石に執着する子と3種類に分かれる……なんて話を聞いたことがある。 小2の息子は火も好きで水も怖くはないが、たぶん「石に執着する子」。 私は間違いなく「火に執着する子」だった。 親が留守の時、ちょっとした火遊…