最近、マダコに関するこんなニュースを見た。 9本足のタコ見つかる 宮城・南三陸町で展示 - 産経ニュース 自分で獲ったものを茹でてたとこ、気づいたというのが面白い。タコ大好きな私なら、すごく得した気分になると思う。みてみてーって大騒ぎして写真撮…
『地下にさくなぞの花』は、なんの予備知識もなければ、知らないまま読んだ方が断然面白い。私自身一人の子供にかえって、ワクワクしながら読み進めたからだ。「地下にさく花」というワード、表紙の写真にピンと来なかった人は、ぜひともこのエントリーを見…
子供は、バッタに夢中だったことがある(『バッタのオリンピック (たくさんのふしぎ傑作集)(第6号)』)。 東北に引っ越してこちらでも、生きものクラブみたいなのに参加しているが、先日バッタを捕まえるイベントがあった。鳥キチになった今も、捕獲や識別…
『ぼくが見たハチ(第161号)』と同じ、藤丸篤夫氏による「ふしぎ」。 舞台となるのはひと株のノイバラ。5月、たくさんの花を咲かせる時期に、小さないのちのドラマがいくつも繰り広げられる。 “いのちのドラマ”なんて書くと、ウェットな感じがするが、集り…
表紙は、群れるトナカイに一人の少女。青いスカーフと赤いほっぺは、マトリョーシカ人形のようだ。一頭を抱きしめる少女は、皮製の伝統衣装を身につけ、トナカイに溶けこんでいる。袖に覗くのは下に着る洋服の赤。鮮やかすぎない色がいいアクセントだ。 『カ…
小さな木の箱のふたを開けると音楽の演奏がはじまるオルゴール。 「オルゴール」というと外国語のように聞こえますが、 ほんとうはオランダ語から生まれた日本語です。 オルゴールって日本語だったのか! その昔、オランダ人が持ってきた手回しオルガンに由…
ハチといってまずなにが思い浮かぶだろうか? 私が思い浮かぶのは、ミツバチやスズメバチ。益にせよ害にせよ人間と関わりが深い蜂だ。あとはベッコウバチ(クモバチ)くらいか。「たくさんのふしぎ」で読んだから(『すれちがいの生態学 キオビベッコウと小…
芋臭い、芋を引く、イモい、イモる、芋づる式…… ホントにイモの匂いがしてるわけじゃないし、 ホントにイモを引っ張ってるわけじゃない。 イモで形容詞?イモが動詞に? 芋づるの方法って? 今週のお題「いも」にちなんで、イモにまつわる言葉を集めてみたが…
先日見た「小さな旅」は、北海道で庭づくりに勤しむ人たちの話だった。 NHKオンデマンド | 小さな旅 「わたしの花たち~北海道 ガーデン街道~」 北海道という土地は、庭を造りたくなるようなロケーションなのだろうか?北海道ガーデン街道のほかにも、各地…
『キタキツネのおかあさん (たくさんのふしぎ傑作集) (第304号)』 より一足先、およそ1年前に書かれたのがこの『キタキツネのおとうさん』だ。 『おかあさん』では、 雌ギツネがこんなにいそがしくしているのに、雄ギツネは楽でのんきな毎日をおくってい…
生きものの“群れ”というのは、なにかこう感情をかき立てるものがあるらしい。 昨年冬、宮城県は伊豆沼にガンの飛び立ちを見に行ったのだが、夜明け前の薄暗い中、大音量で鳴き交わす声たるや、どれだけの数がいるのだろうと空恐ろしくなるほどだった。しかし…
What is Light? 光ってなに? これまた根源的な問いが出てきたぞ。子供に聞かれてパッとスマートに説明できる人はかっこいいなあと思う。えーっ何かなー?んー……と詰まってしまう、「かっこよくない」私にうってつけなのがこの『光の正体』だ。 「私たちが見…
先日の「ダーウィンが来た!」は、ゴールデンライオンタマリンだった。 「黄金のサル とびっきりの仲良し家族」 - ダーウィンが来た! - NHK 子猫ほどの大きさなのに、びょんびょん跳びまくって虫を捕まえる、すごいサルだ。助走なしで体長の10倍ものジャン…
『種採り物語』の種は、野菜の種だ。ダイコン、ニンジン、ゴボウ、ネギ。菜っ葉にトマト、キュウリ、カボチャ、ジャガイモ。みんなスーパーでフツーに見かける野菜だけど、種など見たことがない。カボチャはあるか。トマト、キュウリの種は口に入るだけだ。 …
「里帰りですか」、私は声をかけていました。 声をかけられたのは若い2匹のメスギツネ。娘っこのキタキツネたちだ。里帰りというのは8月の中ごろ、母から巣穴を追い出されたのにちょくちょく帰ってきて、9月の終わりにはまた母元で暮らすようになったから…
著者はひょんなことから、ジプシー家族のもとで居候生活することになる。フランスはニームという街で、迷子の少女ロメディオと知り合いになったからだ。ロメディオを、彼女が暮らすキャンプまで送り届けたあと、そのまま居ついてしまう?のだ。 ニームに来た…
面白いタイトルだ。 「木に生る 実が生る」でもいいし、「気になる 実がなる」でもいい。「木に生る 実が鳴る」を当ててもいいかもしれない。 主役は、木であり実でもある。芽吹きから、実が育ち葉を落とす時期まで、1本のリンゴの変化をひたすら見つめつづ…
『ぼくの島(第138号)』で紹介した『おじいちゃんの小さかったとき』は、おじいちゃんが孫にむかし語りをするおはなしだった。むかし話を聞くのもいいけれど、おじいちゃんと一緒に遊べたらもっと楽しいのではないだろうか。自然のフィールドの遊びなら、な…
地球に生きているすべてのなかで、もっとも大きな生き物が、じつは木などだということを、みなさん、知っていましたか?ゾウだって、クジラだって、木の大きさにはかないません。 「たくさんのふしぎ」は、判型が決まっているし、ページ数もほぼ決まっている…
『お姫さま くもに会う』は、『お姫さまのアリの巣たんけん (たくさんのふしぎ傑作集) (第150号)』に登場した姫君と5人の友人たちが、クモの生活を見物するというもの。今回も小さな体に変えられた6人は、いろいろなクモの巣に迷い込んで冒険を繰り広げ…
今年も春、お花のイベントは軒並み中止になったところが多かったのではないだろうか。佐倉ふるさと広場(千葉県)では「チューリップフェスタ」が中止になったが、見物に来る人が後を絶たなかったため、やむなくすべて刈り取ることになってしまった。約100種…
かべかべ、へい! 軽やかなタイトルだ。しかし、軽さに対して内容は盛りだくさんだ。 冒頭、倭名抄(平安時代に作られた百科事典のような本)による、かべの説明*1から始まり、古今東西さまざまな壁の話、壁の種類、壁画、トリックアートを施された壁*2、万…
大昔から人は水の上に出た。 大海原へも舟で漕ぎだした。 人が水のむこうに見たのは、いったいなんだろう? そうだ、 ぼくも舟をつくろう! 冒頭、一艘のカヌーが浮かぶ様子が写されている。写真の外枠がグラデーションのように加工されているのが面白い。波…
家の子供は地図が大好きだ。地理院地図などネット上の地図で遊んだりするし、夫のもってる「山と高原地図」を引っ張り出してはながめている。最近では『登山案内 一等三角点全国ガイド』に触発されて、近所の三等三角点を探しにいったりもしている。 我が家…
昨年のお正月、初詣で高幡不動を訪れたとき、参道沿いにペルー料理のお店を見つけた。 Las Papas【公式】(現在閉店) エスニック好きの我が家が飛びつかないわけがない。ランチに寄ることにした。私はハチノスが大好きなので「カウカウ(Cau Cau)」という…
舟が家ってどんな生活なんだろう。 フィリピンは南のはずれ、マレーシアとの国境に近いスールー海で暮らすアルビリン一家の「家」は、舟そのものだ。「家舟(えぶね)」と呼ばれている。 船ではなく舟だ。舟だから大きくはない。この小さな「家」に一家6人…
夕食は、ゆでたジャガイモ、ニンジンと白米。そしてスープは、きょう、おばあちゃんがさばいてくれた、牛肉のこま切れとパスタのはいった、自家製チーズをのせた野菜スープだった。なんだか肌寒いなと思って、柱の温度計を見ると、氷点下3度。 「ジャガイモ…
バオバブは、サン=テクジュペリが書いた童話『星の王子さま』にも登場する、アフリカを代表する木です。種類は約10種で、アフリカ大陸に1種、オーストラリア大陸に1〜2種、マダガスカルには8種ものバオバブがあると言われています。ぼくは全種類のバ…
イカを見たことがありますか? スーパーのプラスチックトレイで力なく横たわっているやつではない。あれはただの死体だ。 生きてるのなら活き造りで食べた?確かにおいしいですよね。透明でプリプリしてて。皿の上でうにょ〜って恨めしそうに動いてるのちょ…
「子どものころから、クジラという動物にあこがれをいだいてきた」作者。『クジラの家族』は、ザトウクジラ、シロナガスクジラ、コククジラ、セミクジラ、シャチ、マッコウクジラと6種のクジラのなかまを、躍動感あふれる写真とともにたっぷり紹介した1冊…